新型コロナの影響で失業や休業を余儀なくされている人は多くいます。そんな中でも需要が衰えていないのがITエンジニアです。
さまざまな業界でデジタルシフトが進む中、ITエンジニアはこれからも不足すると言われています。
新型コロナで仕事を失った方は、元の職種と近しい仕事を再度探すのではなく、今の世の中が求めている職種に就くべきです。それはまさにITエンジニアです。
この記事のテーマでもある「未経験からプログラマー本当になれるのか」の結論は、なれます。
誰でもなれます。やる気と努力さえすればなれます。超プロフェッショナルにはなれなくても、年収500万円程度を稼げるプログラマーにはなれます。
新型コロナで仕事を失った方は、これをチャンスと考え、これを機にITエンジニアを目指すべきです。日本のITエンジニア不足についての記事をまずは呼んでください。
日本のIT人材・ITエンジニア不足は、ニュースやさまざまなメディアで取り上げられています。 菅政権に変わり、日本自体のIT化の遅れを取り戻すためデジタル庁を新設するなど、日本のIT人材不足はますます加速しそうです。 20[…]
筆者自身は前職でITエンジニアを雇う立場にあり、未経験、フリーランスを採用してきました。どのような人材がこれからの市場で求められるか、どうすれば未経験からプログラマーになれるかを解説します。
まずは今のITエンジニアの需要の詳細を知る
ITエンジニアの需要が高いからと言って、誰でもすぐにITエンジニアになれるわけではありません。まずは市場がいまどのような人材を求めているのか知っておかなければいけません。
コロナ禍の前のITエンジニア市場
コロナ禍の前は、未経験者・経験者問わず幅広く募集していました。
特に未経験者でも素質があれば採用され、企業内で教育するという企業が多くありました。
そのため、異業種からいきなりプログラマーになれる可能性も高かったです。もちろん年齢制限はあり、若い人ほど採用される可能性が高かったです。
コロナ禍の後のITエンジニア市場
コロナ禍になってからは、未経験者を採用する企業が圧倒的に減りました。
新型コロナの影響で業績がマイナスになる企業が増えたためです。企業によってはITエンジニアの解雇や休業、フリーランスエンジニアが雇止めにあっています。
しかし、一方でIT投資へ積極的な企業も多くあります。そのような企業は即戦力を求めます。
新型コロナで先行きが不透明なため、未経験を雇って育てるなどの長期的な投資ではなく、即戦力ですぐに事業・業績に貢献できる人材を求めています。
ITエンジニアで優秀な人はフリーランスになる人が多く、企業側も正社員ではなくフリーランスを採用するケースも増えています。
正社員の場合は、コロナ第3波などで再度業績が悪くなった時に解雇できませんが、フリーランスは契約満了で人員整理ができ人件費の抑制ができるためです。
これらの企業側の需要を踏まえ、どうすれば企業が求める即戦力の人材になれるか解説していきます。
ITエンジニアの即戦力ってどれくらい?
ITエンジニアの即戦力といっても、求める側の企業の要望によってさまざまです。ここでは最低ラインの能力について解説します。
いまは特にWEBプログラマーの需要が高いため、WEBプログラマーの最低ラインの能力について解説します。
実務のプログラミングが独力でできる
プログラマーには、「この画面のこの機能をつくってほしい」などと業務がきます。
プログラマー歴が浅い人には、設計などの難しい業務はこず、SEや先輩プログラマーが作成した仕様書にそってプログラミングすることが求められます。
フロントエンドやバックエンドによって業務内容は異なりますが、指示された業務を一人でこなせることができれば合格点と言えるでしょう。
もしプログラミングで躓いた場合でも、自分でネットで調べ解決する能力が求められます。いちいち先輩に聞いて教えてもらっていてはいけません。
なぜなら、先輩に聞くという行為は、先輩の仕事を止めてしまうからです。どうしてもわからないことを最低限聞くのは問題ないですが、大前提として自分で解決できる能力が必要です。
特にコロナ禍で、ほとんどのITエンジニアはリモートワークになっています。リモートでいちいち先輩を呼び出して聞くのは、生産性が非常に落ちますし、先輩からの評価も落ちます。
それなりのスピードで独力でコツコツ業務をこなせることが、最低ラインのプログラミング能力といえます。
WEBの仕組みを理解している
WEBプログラミングをするには、プログラミング言語にだけ詳しくても業務になりません。
WEBの通信の仕組みやHTMLやCSS、SEOなど、それぞれ詳しくなくても良いですが、それぞれの最低限の知識を持っていないといけません。
javascript、Vue.jp、React.jsなど、フロントエンドエンジニアを目指す人はHTML、CSSは知っておかなければいけません。
SEOはWEBビジネスをするには必須のスキルです。プログラマーとしても最低限の知識をつけておく必要があります。
未経験からITエンジニアの即戦力になるには
上記の最低ラインの技術・知識を得るにはどうすればよいか。
やる気と気力がある人は独学でもなんとかなります。ただプログラミングというのは他の学問とは異なる頭の使い方をします。
慣れてしまえば技術の習得がスムーズに進みますが、慣れるまでは思考方法の違いに戸惑い時間がかかってしまいます。
筆者自身は学生時代に独学で猛勉強して習得しましたが、たまに詰まった時に教えてくれる教授がいたため、習得はスムーズに進みました。
プログラミングスクールで学ぶ
日本のITエンジニア不足にともない、プログラミングスクールがかなりの数増えてきました。
国としても人材不足は国難になるため、一定の条件を満たせばスクール費用を負担してくれる給付金制度も敷いています。
オンラインスクールもとても充実しているため、現在の仕事をしながらでも無理なく学べます。
異業種からプログラマーへ転職を考えている人は、プログラミングスクールに入ることをお勧めします。費用はかかりますが、独学で学ぶよりも何倍ものスピードで学ぶことができます。
プログラミングスクールについては、以下のページで解説しているため、そちらをご覧ください。
この記事では、プログラマーが最終的に1000万円を目指すためにはどうすればよいかを解説します。 異業種からプログラマーへの転職を考えている人、いま正社員プログラマーとして働いている人、いまフリーランスの人。それぞれの境遇からどうすれば[…]
メンターにプログラミングを教えてもらう
プログラミングスクール以外の方法だと、基本は独学でプログラミングを学びながらメンターにサポートしてもらう方法があります。
MENTAにはさまざまなスキルや経歴をもったプロが3,000名以上。あなたが学んでいることのサポートや悩みなど、マンツー…
最近ではメンターを検索するサイトも増えてきており、プログラミングスクールより安価でメンターに指導をお願いすることができます。
ただし、基本は独学になるため、スクールとは違い自ら学び続けられる力とモチベーションの維持が必要となります。
未経験からプログラマーになれた後は
高額なプログラミングスクールに通い、転職に成功して晴れてプログラマーになれた後の話です。
やっとプログラマーになれて達成感はあると思いますが、ここからが本当の戦いです。
プログラミングスクールで学んだことは、実務では1割ほどしか使えません。
実務ではさまざま応用スキルが求められるため、プロが作った実際のソースコードで見て、どういったプログラミングをしているのか技術を学ばなければいけません。
プログラミングに付随するHTMLやCSS、SEO、サーバー構築など、学ぶことは膨大にあります。
そのため、プログラマーになれたからといって気を抜いて学ぶことを辞めていたら、そこで成長はストップし、最悪試用期間で解雇される場合もあります。
プログラマーは他の職種と比べ、比較的高年収を実現可能です。それはITという技術が最先端なもので需要が高いためですが、技術の進歩が速いため、現在使っている技術が数年先には使えない可能性もあります。
ITエンジニアは常に学び続けなければいけない職種であり、その分のコストはかかります。その分、技術力が高い人は高い評価がされます。
未経験からプログラマーになった場合、年収は300万円程度になりますが、そこからステップアップするかはアナタ次第です。
以下の記事に、プログラマーが年収1000万円になるまでのキャリアステップをまとめていますので、是非ご覧ください。
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