最近はテレビCMでもプログラミングスクールのCMが流れるようになって、プログラマーになるにはプログラミングスクールに通おう!という認識が定着しつつあります。
ITとは関係ない仕事をしている人も、「プログラマーに転職して手に職をつけたい」と考える人が増えてきているのが実情。
本記事では、そんな異業種から未経験でプログラマーになり、さらにフリーランスエンジニアになって高年収である年収1000万円を稼ぐまでのリアルなロードマップを解説します。
このロードマップ自体は、筆者が実際に歩んできたものでもあるため再現性は高いと思います。筆者はエンジニア歴13年のため、当時と今の環境は異なるものがありますが、今ならどうするかという視点で執筆しています。
「いやいや、年収1000万円なんて無理でしょ。誇張じゃないの?」「1000万円を稼ぐなんてすっごく大変なんじゃないの?」
と懐疑的に思える人もいると思いますが、正しい努力をし続ければ最終的に年収1000万円に到達します。しかもスキル・能力さえついてしまえば、働き方は超自由で快適な人生を送ることができます。
未経験からプログラマーになる最初の数年間は、正直大変な時期が続きます。プログラミングは今までの思考方法と異なるため、それに慣れるために平均2年くらいかかります。
それを超えれば、あとは正しい努力でスキルを高めていけば、フリーランスエンジニアになり年収を着実に上げていくことが可能なのです。
未経験からフリーランスエンジニアになれるのか
結論、未経験からいきなりフリーランスエンジニアにはなれません。
未経験でプログラミングを独学やスクールで学んでも、フリーランスとしていきなり採用してくれるところはありません。
未経験の人はまずプログラミングを学び、会社に所属して実務経験をつけましょう。
日本のITエンジニア不足の実情
ITエンジニアを目指すための知識として、日本のITエンジニア不足の実情について知っておきましょう。
日本のIT人材・ITエンジニア不足は、ニュースやさまざまなメディアで取り上げられています。
菅政権に変わり、日本自体のIT化の遅れを取り戻すためデジタル庁を新設するなど、日本のIT人材不足はますます加速しそうです。 20[…]
↑の記事に詳細は記載していますが、日本は深刻なIT人材不足となっています。
そのため、未経験でもプログラマーになるためのプログラミングスクールが数多く開校しています。
このIT人材不足はまだまだ続くという統計がありますが、なるべく早くプログラマーになっておけば、その後も安定した稼ぎが得られると考えられます。
30代未経験でもなれる?
30代で異業種からプログラマーへの転職を考える人も増えてきました。
どんな仕事でも転職において一番ネックとなるのは年齢ですが、結論として30代未経験からでもフリーランスエンジニアになることはできます。
一番の問題としては、最初のプログラミングを学ぶところになります。
30代になってイチから新しいことを学ぶのは簡単ではありません。特にプログラミングは完全論理思考で、今までそういった思考を使ってこなかった人がプログラミングを学ぶことは非常に難儀します。
まずは独学でプログラミングがどんなものか学び、プログラマーの仕事を知り自分がやっていけるか判断、その後プログラミングスクールに入学して本格的に学ぶ、という手順が良いと思います。
40代未経験でもなれる?
40代未経験でフリーランスエンジニアになるには、30代より苦労します。
30代と同じく、プログラミングを1から勉強しプログラマーとしてやっていけるか判断する必要がありますが、年を取るほど人の頭は固くなりますから、プログラミングを理解して習得できる人の割合は低くなるでしょう。
頭が柔らかく柔軟で、新しいことを受け入れることに慣れている人は、理解もスムーズにいくでしょう。
未経験からフリーランスエンジニアになる際の注意点
未経験から慌ててフリーランスエンジニアなろうとして失敗する人が後を絶ちません。
フリーランスエンジニアになるためには順序がありますし、注意すべきこと・知っておくことがあります。
未経験だとそもそも仕事がもらえない
未経験からプログラミングを独学やスクールで学んだら、そのままフリーランスになれると思っている人がいますが、プログラミング実務未経験の人にはフリーランスエンジニアとして仕事を得ることはできません。
雇う企業側は、フリーランスエンジニアを即戦力として期待するため、実務経験があり現場に入って即戦力になる人材ではないと契約しません。
低スキルだと低い報酬の仕事しかない
「未経験からプログラミング学び、会社に所属してそれなりにプログラミングの実務経験を得たから、いざフリーランスに転身だ!」
と安易に考えてしまうと大失敗します。
実務経験を得たからと言って急いでフリーランスエンジニアになってしまう人がいますが、低スキルのままフリーランスになってしまうと低い報酬の仕事しか獲得できなくなってしまいます。
実務経験1年でフリーランスエージェントに相談すれば仕事を斡旋してもらうことができます。
しかし、低スキルの場合はテスターなどの低報酬の仕事しか紹介してもらえません。事前に今のスキルで紹介してもらえる仕事はどんなものがあるのか、エージェントにしっかり相談しましょう。
低スキルだと仕事を失う・継続できない
フリーランスエンジニアになることを急ぎすぎて、低スキルのままフリーになってしまうと、現場で結果が出ず仕事の継続がもらえなくなってしまいます。
低スキルが原因で結果が出ず契約も早期に終了、エージェントからの評価も下がり次の仕事が決まらない、もしくはテスターなどの低報酬の仕事しかもらえなくなってしまう人がいます。
高スキルか低スキルかは自分で判断することは難しいため、フリーランスになる前にエージェントにありのままの経験を伝え、エージェントにスキルを評価してもらいましょう。
社員と違い教育は期待できない
フリーランスエンジニアは即戦力になることが求められるため、業務内での教育は一切期待できません。
正社員であれば業務内でセミナーや講習を受けて勉強することがありますが、フリーランスは報酬に対して成果を出すことが求められるため、業務時間内は実務オンリーです。
新しいことを学ぶにはプライベートの時間を使う必要があります。
⇒プログラマー年収インタビュー(リアルなプレイヤーの声が聞ける!!)
【ロードマップ1】プログラミングスキルを習得する
さぁ実際に未経験からフリーランスエンジニアになるためのロードマップを学んでいきましょう。
ロードマップは1~8まであります。必ずこの順番通りに行い、しっかり稼げるフリーランスエンジニアを目指しましょう!
まずはプログラミングのスキルを身につけなければいけません。プログラミングスクールに通うか独学で勉強する方法があります。
最短で習得するならプログラミングスクール一択
お金に余裕がある人はプログラミングスクールに通いましょう。
オンラインで学べるスクールが多くあるため、平日の夜や土日を使ってまずはプログラミングを学びましょう。
独学でも学べないことはありませんが、プログラミングスクールだとプログラマー・SE経験者が講師としてサポートしてくれるため、モチベーションの維持やわからないことの解決スピードが圧倒的に違います。
未経験からはWEBエンジニアになるかJavaを学んでSIerかSESに所属することがおすすめです。そのためプログラミングスクールでは、PHP、Ruby on Rails、Javaのコースが人気になっています。
最近では機械学習(AI)を学ぶ需要も高まり、Pythonのコースを提供するプログラミングスクールも人気です。また、流行のゲームエンジニアになりたい人は、Unityのコースがあるスクールを選びましょう。
↓以下の記事でおすすめのプログラミングスクールを紹介しているため、ぜひご覧ください。
この記事では、プログラマーが最終的に1000万円を目指すためにはどうすればよいかを解説します。
異業種からプログラマーへの転職を考えている人、いま正社員プログラマーとして働いている人、いまフリーランスの人。それぞれの境遇からどうすれば[…]
お金がない人は独学でProgateとかUdemyで学ぶ
お金に余裕がない人は独学でプログラミングが学べる、ProgateやUdemyを使いましょう。
Progateは初心者におすすめで、ブラウザ上でコードが書けるます。
Udemyにはオンラインで学べる動画教材が数多くあり、安価で購入することができるため、プログラミング入門にはおすすめです。
プログラミングを教えてくれる講師(メンター)を安価で探すなら、MENTAを活用しましょう。
クラウドソーシングで仕事を受けてみる
プログラミングスクールや独学でプログラミングを勉強しながら、クラウドソーシングで簡単な仕事を受けてみることもお勧めです。
自分が学んだ範囲でできる簡単な仕事を受けてみましょう。報酬はかなり低いですが、実務の経験にもなるためおすすめです。
【ロードマップ2】プログラマーに転職する
プログラミングを一通り学んだら、プログラマーに転職しましょう。
転職保証付きのプログラミングスクールに通う人は、スクールが転職のサポートをしっかりしてくれるため安心です。
独学で学んだ人は実務未経験OKの会社に応募してみましょう。
年齢が若ければベンチャー企業を狙う
年齢がわかければポテンシャル採用で転職はしやすいため、ベンチャー企業への転職を第一志望としましょう。
特に自社サービスを自社で開発しているベンチャー企業がおすすめです。少数精鋭のチームで1から開発を学ぶことができるため、仕事自体が楽しいですしスキルや知識の幅も広がるでしょう。
新卒や中途で初めてプログラマーとして働き始める人は、ベンチャー企業で働くことをおすすめします。
なぜかって?「働き方改革を無視して好きなだけ働けるから」です。 若いうちは働き方改革に逆らえ 働き方改[…]
Wantedlyにベンチャー企業が多く載っているため、Wantedlyからいろんな会社に応募してみましょう。
30代、40代は転職エージェントに頼る
30代、40代の実務未経験の人は、ベンチャー企業は中々受け入れてくれないため、転職エージェントを活用しましょう。
自分で適当に転職活動をしたり、適当なエージェントに相談してしまうと、孫請けのシステム会社やブラックなSESに転職してしまう恐れがあります。
なるべく上流の開発から携われる中堅SIerに転職をすべきですので、以下の有名なITエンジニア・エージェントを活用しましょう。
・Tech Stars Agent
・レバテックキャリア
・社内SE転職ナビ
【ロードマップ3】実務でスキルを磨く
プログラマーへの転職に成功したら、とにかく実務でスキルを磨きましょう。
プログラミングは実務がすべてです。スクールで学ぶプログラミングは本当に基礎的なことだけで、実務で多くの経験を積みましょう。
色んな案件に携われるチャンスがあれば積極的に手を上げ、とにかくコーディングをしまくりましょう。
既存の先輩方が作ってきたソースコードもたくさん読み、どういったコーディング方法をしているのか学び、プログラムのさまざまなロジックも習得しましょう。
【ロードマップ4】副業案件をしてみる
プログラマーの仕事に慣れてきたら、プライベートの空き時間を使って副業をしてみましょう。
副業をすることで、大きく以下の2点がメリットとなります。
・会社の業務以外にも幅広い業務に携われる
・フリーランスの働き方を体験できる
やはりどうしても会社の業務だけだと狭い範囲になってしまうため、短期間の副業案件に多く携わることにより、幅広い実務経験を積んでスキルアップできます。
また、副業案件は実際にフリーランスエンジニアが獲得しているものと同じになるため、会社員でいながらフリーランスの働き方を体験できます。
(実際にはフリーランスは2タイプに分かれ、こういった案件サイトから獲得する人と、エージェントを介して案件を獲得する人がいます)
以下は、筆者が実際に使っているサイトになるためおすすめです。
【ロードマップ5】フリーランスの働き方を知る
会社員としての実務と副業で多くの案件をこなし、フリーランスになる実感がわいてきたら、次はフリーランスの働き方について学びましょう。
会社員とフリーランスではさまざまなことが異なるため、これを知っていないと後々苦労します。
そしてそもそも、フリーランスの働き方を知ったうえで、自分はフリーランスエンジニアとして働いていけるか、慎重に判断しましょう。
↓詳しくは以下の記事をご覧ください。
「フリーランスエンジニアになれば会社員より稼げる」
「プログラマーに転職していつかはフリーランスになりたい」
「フリーランスエンジニアになって場所も時間も問わず自由に働きたい」
「フリーランスエンジニアになって年収1000万円稼ぎ[…]
【ロードマップ6】フリーランスになる準備をする
副業案件をこなしてフリーランスの働き方を体験し、会社員とフリーランスの違いについて知り、自分がフリーランスエンジニアとしてやっていけると確信ができたら、実際にフリーランスになる準備をしましょう。
フリーランスになる準備とは、フリーランスエージェントに相談することです。
フリーランスエージェントに登録し、エージェントの人と面談をしてスキルの棚卸しを行います。エージェントの人があなたのスキルを見て、実際にどういった案件を紹介してもらえるか教えてもらいましょう。
しっかり実務経験を積んできた人であれば、十中八九年収が上がる案件を紹介してもらえることがわかります。
もし、低単価の案件しか紹介してもらえないことがわかれば、フリーランスになることは一旦保留し、会社員としてもっと修業を積みましょう。
ただし、フリーランスエージェントも会社によって抱える案件が異なるため、1社に相談してうまくいかなくても2社3社と相談してみましょう。
エージェントに登録することは無料のため、できれば多くのエージェントに登録して自分のスキル診断をしてもらうとともに、どういった案件があるのか、紹介してもらえるのかの情報を得ましょう。
[フリーランスおすすめエージェント]





上記ではフリーランスエージェントに相談する方法の説明をしましたが、エージェントを使わず自分で案件を獲得する方法もあります。
副業獲得の章で紹介したサイトを通じて案件を獲得できる人は、そっち一本でフリーランスエンジニアになることもできます。
また、知り合いに仕事を紹介してくれる人がいたり、会社員として働いていた会社が引き続きフリーランスで仕事をくれる場合は、その選択肢をとることもできます。
【ロードマップ7】いざフリーランスとして独立
フリーランスエージェントに相談して、フリーランスとしてやっていけることがわかったら、会社に退職願を出し独立しましょう。
個人事業主として独立するため、税務署に「開業届」を提出しましょう。
屋号はなくても良いですが、せっかくなので自分好みのかっこいい屋号をつけましょう。
納税のための確定申告をしなくてはいけないため、税理士にその辺りをお願いしても良いですが、安く自分で済ませたい場合は「freee」がおすすめです。筆者も使っています。
【ロードマップ8】年収1000万円を実現するための方法を学ぶ&実践
さぁ、あなたのフリーランスエンジニアとしての人生がスタートしました!
会社員と違い頑張れば頑張るほど収入は上がっていきます。おそらくフリーランスエンジニアになったばかりであれば、年収500~600万円辺りでしょうが、節目として年収1000万円を目指しましょう!
フリーランスエンジニアが年収1000万円を実現する方法は以下の3つです。
1.労働時間を増やして案件を並行してこなす
2.営業と組んで好条件の案件をこなす
3.フリーランスチームを組んで、ディレクター・PMになる
詳しくは以下の記事に記載しているため、年収1000万円を目指したい人は熟読しましょう。
この記事では、プログラマーが最終的に1000万円を目指すためにはどうすればよいかを解説します。
異業種からプログラマーへの転職を考えている人、いま正社員プログラマーとして働いている人、いまフリーランスの人。それぞれの境遇からどうすれば[…]