PHPエンジニアがフリーランスになるために必要なレベル、年収・案件単価も紹介!


IT導入補助金によるクラウドサービスの優遇に見られるように、政府はWebサービスの導入を推進しています。このような背景から、サーバサイド言語であるPHPを使いこなせるエンジニアの需要が高まりました。

サービス規模が大きな案件はチーム開発が必要です。そのため、従来はPHPのリモート案件は小規模に限られていました。ところが、現在は在宅作業もできる環境が整っています。これらの状況により、フリーランス向けの高単価案件を数多く目にするようになりました。

では、案件を獲得するためには、今何をすべきなのでしょうか。実際のフリーランス向けの案件を元にお伝えします。

PHPフリーランスの仕事内容

かつては遅いと揶揄されていたPHPですが、今では高速化されWebサービスのサーバサイドの言語として主流となり、大小様々な規模で使われています。従って、フリーランスの案件から見られる役割も多種多様です。

中規模以上のコンシューマ向けWEBサービスといった新規案件では、チームの一人として携わります。そのため求められる役割は、詳細設計以降の実装に限られたり、要件定義も含まれていたりと、幅広くなります。

他方、利用者が限定され機能の少ない小規模のWebサービスとなると、開発は1~2人です。少数であるため、全て独力で完結しなければなりません。フロントエンド開発も併せて要求されます。

また、リプレイスや保守が多いのも特徴です。PHPは20年以上の歴史があり、採用されている既存サービスの絶対数が多く、フレームワーク化や改修・機能追加といった案件を散見します。

これらとは別に、WordPressの案件もあります。Webサイトの基本デザインを記述するテンプレート、問合せフォームのような機能を追加できるプラグインの開発です。両者ともPHPで書かれており、クラウドソーシングサイトでしばしば見られます。

PHPはその発達と共に、サービス規模を選ばない言語となりました。活躍の間口が広い魅力的な言語と言えるでしょう。

PHPフリーランスの案件の特徴

PHP案件は絶対数が多く、要求されるスキルもバリエーションに富んでいます。幅広く求められますが、その中で共通するPHPならではの特徴がありますので、お伝えします。

geechs jobのフリーランス向けの案件数を比較すると、PHPは上位です。
・PHP 337件
・Ruby 198件
・JavaScript 350件
・Java 431件

PHPの案件数は、同じスクリプト言語として比較されるRubyの1.7倍にも上ります。しかし、Javaと比較すると若干の見劣りがします。ところが、Javaにはネイティブアプリ案件も含まれ、かさ上げされています。

それにも関わらず肉薄しているのです。また、言語として最も人気があるJavaScriptにも近い数字です。このデータから、PHPが最も求められていると言っていいでしょう。

ホームページ制作(WordPress)案件が多い

PHPの案件を詳しく見ていくと、その中にWordPressによるWebサイトの案件が確認できます。WordPressはPHPで開発されているため、その保守にPHPのスキルが必要なのです。

WordPressのシェアは圧倒的で、Q-Successによると、Webサイト全体の約4割がWordPressを用いて構築されていることが分かります。これもPHPの案件数を押し上げている要因の1つです。

PHPのフレームワーク

フレームワークの実務経験を前提とした案件も多数存在します。

実装量を減らせ開発工数を大幅に削減できるだけでなく、記述の自由度が高いPHPの弱点を補えるためです。保守性の観点から採用が望まれていると考えられます。

現在、需要の高いフレームワークは、Laravelです。以下のような特徴があります。

・学習コストが低い
・バリデーションに拡張性がある
・ページネーションの設置が簡単
・コードの可読性が高い

特に優れているのが、学習コストです。フレームワークは流行りすたりが速く、学習しても役立つ期間が短くなる恐れがあるのですが、Laravelはそのような心配はありません。

これは、案件数にも表れています。geechs jobで、Laravelと2015年まで最も利用されていたCakePHPの案件数を比較すると、Laravelを求める案件数はCakePHPの倍近くにも上っています。Laravelの実務経験は、案件獲得の心強い材料になるでしょう。

PHPフリーランスになるために必要なレベル・スキル

フリーランスは、社員と比較し若干高めのレベルを求められます。PHPの構文を理解し、DBやメール送信の実装ができ、フロントエンドの体裁を整えられるレベルでは、スタート地点に立ったにすぎません

フリーランスは一人称での開発が要求されます。周囲にスキル不足が原因の質問をできません。他者のコードの理解や修正であっても自己解決です。

そのため、PHP7まではおさえ、オブジェクト指向、無名クラス、例外、スレッドセーフに一度は触れておきたいところです。その上で、AWSやDockerのようなモダンなインフラの知見があれば、強みとなるでしょう。

また、フロントエンドの開発も求められる傾向にあります。HTML/CSS、JavaScriptの経験は必須です。更に、SPA(Single Page Application)のフレームワークである、Vue.js、Angular、Reactの何らかを要求される事もあります。

PHPフリーランスが稼げる年収、案件単価

実務経験の蓄積と共に単価が上がり、継続案件であれば年収を押し上げます。では、どれ程の実務経験を積めば、どの様な案件を獲得できるのでしょうか。

geechs jobに掲載されたPHP案件を元にお伝えします。

実務経験1〜2年の比較的簡単な案件

40~70万円/月の単発案件が多く、55万円/月が中心です。実務経験1〜2年で受託できる案件は、次のようなものです。

・スマホ向けWebアプリケーションのサーバサイド、インフラ開発
・スマホアプリのサーバサイド開発
・Webサービスの機能追加・改修等の保守
・WordPressによるコーポレートサイト制作

このような案件で、求められるスキルは限定的です。スマホ向けWEBサービスやスマホのゲームアプリの内、サーバサイドだけが多数を占めています。

また、スマホ以外では、既存の機能が少ないWebサービスの保守です。レガシーな技術を用いた機能追加やパフォーマンス改善と比較的地味な内容となります。

長期案件は多くないため、年収は500~700万円と予想されます。

実務経験3〜5年の中堅向け案件

実務経験3年以上が求められる案件では、要求されるスキルの幅が増え、役割もプロジェクト全体に及ぶ傾向にあります。そのため、単価は50~80万円/月、中心は65万円/月と単価が一気にあがります。

主な案件は、多機能なWebサービスの新規・保守になります。例えば、以下のようなものです。

・マッチングWebサイト開発
・労務管理Webシステム開発
・予約サイト開発
・動画配信アプリ開発

多機能であるが故に、保守が容易な複数のモダンなフレームワークの実績が必須条件になります。また、フロントとバックエンドの両方が求められる傾向にあります。

経験が3年以上になると休む間もなく依頼が来ますので、年収は700万円を超えるでしょう。

実務経験5年以上のハイレベル案件

実務経験5年以上の案件では、責任的な立場が求められます。機能が豊富なWebサービスにおいて、基本設計(技術選定、安全性の検討、改善の提案)の力量が必要であるため、より幅広くより深く学んだ技量が要求されます。

責任者の年収は、1000万円を超えます。市場に同等の人材を見つけにくいため、言い値が通るからです。

PHPフリーランスに在宅案件は多いのか

WEBサービスの開発ではチーム開発の体制が取られるため、かつて在宅案件は少数でした。しかし、今はチーム開発に適したツールが利用できるようになり、状況が変わっています。

そこで、リモート可能なフリーランス向けの案件の数をPHP、Ruby、JavaScriptで比較しました。

レバテックで比較すると、以下のようになります。
・PHP 760件
・Ruby 488件
・JavaScript 1000件

PHPの在宅案件は、比較対象とされるRubyよりも多く、最も人気のある言語であるJavaScriptに迫る勢いです。今後も一定数存在すると考えられます。

PHPフリーランスの案件獲得方法

案件獲得は、クラウドソーシングサービスの利用とエージェントによる紹介の2つの方法があります。

クラウドソーシングは、在宅リモートワークで、単発のものが多く、競争が激しいのが現実です。そのため、スキル出品して発注されるのを待つという戦略が取られます。

一方、エージェント紹介サービスは、比較的短期間で案件獲得できる傾向にあります。

優秀なエージェントがスキルマッチする企業を紹介してくれます。速やかに案件が獲得できるでしょう。優秀なエージェント会社として知られているのは、DYMテック、ギークスジョブです。

未経験からPHPフリーランスになれるか

未経験者が業務委託契約を結べる可能性は、まずありません。

PHPが利用されるようになって20年以上経ちます。市場に実務経験3年以上の者が一定数いて、彼らと比較されるからです。未経験のフリーランスの案件獲得は、厳しいのが現実です。

フリーとして活動したければ、先に社員として数年実務経験を積む必要があります。社員のプロジェクト参画は、社員教育も兼ねています。実績の蓄積は、難しくありません。

知名度が高い企業・サービスの案件に加わることで、その後の案件獲得がイージーゲームになるでしょう。誇れる経歴を残すためには、入社前も重要です。プログラミングをスクールもしくは独学で学ばなければなりません。

プログラミングスクールは、講師の直接指導、ポートフォリオの充実、就職のバックアップの期待等のメリットがあります。

一方独学は、自分のペースで学べるメリットがありますが、知識に偏りが起こります。防ぐためにも、学んだ証である資格取得まで終わらせたいところです。

まとめ

フリーランス向けのPHPの案件数が豊富であり、どのような作業が要求されているのかを明らかにしました。

求められている立場やスキルは幅広いですが、その中でも必要なのがLaravelの実務経験です。PHPでは、保守性に優れたフレームワークが特に求められているのです。

また、リモートワークができる案件数の多さもお伝えしました。単独作業を要求されるフリーランサーにとって、移動時間を節約できる在宅ワーク案件は、強い味方になります。

以上のような好条件が揃っているうえに、経験年数を経る毎に年収はうなぎ上りです。

フリーのPHPエンジニアとして、今直ぐに始めない理由はどこにもありません。

関連記事

日本のIT人材・ITエンジニア不足は、ニュースやさまざまなメディアで取り上げられています。 菅政権に変わり、日本自体のIT化の遅れを取り戻すためデジタル庁を新設するなど、日本のIT人材不足はますます加速しそうです。 20[…]