「Python」「フリーランス」というキーワードは、プログラマーやITエンジニアの中ではどちらもホットなキーワードです。
ビッグデータ、AI、機械学習、ディープラーニングという最新テクノロジーのトレンドと、新型コロナや働き方の多様化、ジョブ型雇用の影響でフリーランスに興味を持っているエンジニアは多いです。
本記事では、ITエンジニアの皆さんが気になる「Pythonフリーランス」について、ぶっちゃけ稼げるのか、将来性はどうなのか、どうゆう案件があって、どうゆう働き方なのか、について詳しく解説していきます。
【結論】Pythonフリーランスならスキル次第で月100万円以上の高額案件を獲得できる
プログラマーが一番気になる報酬についてですが、能力次第ではPythonエンジニアはフリーランスで月100万円以上を稼ぐことが可能です。
スキル次第とは、データサイエンティストやAI開発のスキルがあるかどうかということです。
【方法1】データサイエンティスト・機械学習・AIの開発エンジニア
Pythonの業務委託案件の単価は、60~80万円台がメインです。業務内容としてはWEBシステム開発、データ解析、スクレイピングが多いです。
月単価90~100万円以上を稼ぐためには、統計学や数学の深い知識があり、それを活かしてデータサイエンティストやAI開発の業務を獲得しないといけません。
Pythonのプログラム言語自体は、未経験でも習得しやすい構造となっているため勉強すればある程度のことができますが、統計学や数学の深い知識というのは一朝一夕で身に着けることができないため、この掛け合わせのスキルと持っている人は非常に重宝されます。
【方法2】Python技術顧問
Pythonの技術顧問というのは聞きなれない言葉だと思いますが、Pythonに関して深い知見があり、あわせてAI・ディープラーニングなどの知見と経験が豊富な人がなれます。
Python・AIを使ったビッグデータ解析などの新たな技術・サービスを開発しようとしている企業に対して、技術顧問・コンサルタントとしてジョインし、開発チームの指揮官として助言や指導を行います。
その企業のMTGに月に数回参加して技術顧問として助言・指導を行うだけで、報酬も高額になりますので、月100万円は優に超えるでしょう。
まずはPythonの特徴を簡単に知ろう
Pythonは他言語よりもシンプルな設計がされており、未経験者でも習得しやすいプログラミング言語となっています。
特徴してPythonはオフサイドルールが設けられ、インデントによる字下げでブロック範囲を指定します。オフサイドルールがない言語であれば、人によってインデントの仕方が異なりコードの可読性が下がりますが、Pythonは統一のルールで行うため可読性が担保されます。
また、Pythonは1行で多くの処理を実行することができる設計になっているため、記述性が高いのも特徴です。
そして、Pythonの最大の特徴として、ライブラリが豊富なことがあげられます。スクレイピングやデータ解析、機械学習のライブラリが豊富なため、開発効率が非常に高くなります。
Pythonのフレームワークを知ろう
Pythonの代表的なフレームワークは3つあります。
Django(ジャンゴ)
DjangoはWEB開発用のフレームワークで、大規模な開発に向いています。
DjangoでつくられたWEBアプリケーションには、「Youtube」「Google」「インスタグラム」などがあり、世界的にも人気のフレームワークとなっています。
Flask(フラスク)
Flaskは小~中規模の軽量なWEBアプリケーション開発に向いているフレームワークです。必要最低限の機能を搭載したWebフレームワークであるため、動作が非常に軽量になります。
Bottle
BottleはPythonフレームワークの中で最もシンプルで小さいフレームワークで、初学者向きとなっています。小~中規模のWebアプリケーションを開発するなら、Bottleがおすすめです。
Pythonフリーランスの直近の案件状況
先の章でも触れましたが、Pythonのフリーランス案件には以下のような種類があります。
・AI(機械学習/DeepLearning)
・ビッグデータ分析(統計解析/アナリティクス)
・Web開発(Webサイト/スクレイピング)
Pythonの案件例
・ビッグデータ解析によるデジタル広告改善サービスの開発
・交通系システムのWEB API開発
・業務効率化RPAシステムの開発
Pythonフリーランスの給与(時給・年収)
Python案件は時給で4,000円~5,000円が相場で、高額案件であれば6,000円~も可能です。
月60~80万円が平均相場になり、年収だと700~900万円の範囲になります。
“気になる”Pythonフリーランスの在宅・リモート案件はあるのか
新型コロナの前までは、Python案件のほとんどが常駐案件でした。
直近でフリーランス案件の検索サイトを見てみると、2~3割が在宅・リモート案件となっています。
Pythonの言語特徴や市場から将来性を考える
先の章でも書いた通り、Pythonは未経験・初心者でも学びやすいプログラミング言語です。
そして、「Youtube」「Google」「インスタグラム」などの世界的なWEBシステムで使われ、世界的なトレンドにもなっています。
学びたいプログラミング言語ランキングでも上位を常にキープし、これから十数年は続くAIにも欠かせない言語です。
これらのことから、Pythonは将来性のあるプログラミング言語であることがわかり、これからもプログラマーにとって稼げる言語になることは間違いありません。
Pythonで高額案件を獲得するために何をどう学ぶべきか
この記事でPythonで高額を稼ぐには「データサイエンティスト」や「AIエンジニア」になるべきと書きましたが、具体的に何をどう学べばいいのでしょうか。
データ解析やAI開発のための機械学習・ディープラーニングを行うには、統計学や数学の知識が必要です。よって、統計学や数学を学ぶことに向いている・長けている人は、実用できるレベルまで勉強しましょう。
機械学習には「TensorFlow」や「PyTorch」などのフレームワークが多数あるため、これらを使用しながら学習することをおすすめします。
とは言え、統計学や数学は簡単に習得できるものではありません。数学系が苦手という人は、DjangoなどのWEBフレームワークを使ってのPython開発を学び、WEBアプリの高額案件の獲得を目指しましょう。
【まとめ】フリーランスエンジニアはPythonを学び・習得すべき
Pythonの開発案件はこれからも増え続けていくでしょう。
フリーランスエンジニアとして生きていく人にとっては、PHPやRubyと比べてエンジニアとしての希少性を出せるため、高額案件を獲得しやすくなります。
フリーランスエンジニアは学ぶ機会を自ら作り出す必要があるため、書籍や勉強会などを効率よく活用し、Pythonの技術力・開発力を常に磨き続けていきましょう。