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BtoB SEO完全戦略ガイド|リードと売上に直結させる実務フレームワーク【事例・テンプレ付き】

BtoB SEOは「検索流入が増えた」で完了しません。本質は、検索意図を満たす記事からLP、そして資料DL・デモ・問い合わせへと意図的に送客し、MQL→SQL→受注までのパイプラインを一気通貫で可視化・最適化することです。本ガイドでは、当社のNY SEO(計測設計)で実務化してきたフレームワークと、9か月で検索流入13倍・3年で売上2.3倍を実現した具体事例、すぐ使えるテンプレまでを余さず公開します。

目次

BtoB SEOとは|BtoCとの違いと、検索意図から逆算する考え方

BtoBは「関与者が多い・検討が長い・情報要件が厳格」という特性を踏まえ、顕在/準顕在/潜在×Buy/Do/Knowで検索意図を三層分類し、TOFU/MOFU/BOFUの各段に適したコンテンツで導線を短縮します。

BtoB購買の特徴:関与者の多さ・検討の長期化・情報要件の厳格さ

BtoBの意思決定は、経営層・現場責任者・情報システム・法務・セキュリティ・購買など複数ステークホルダーの合意が必要です。そのため、価格や比較軸のみならず、SLAやサポート体制、導入手順まで明示されていることが前提条件になります。検討は複数月にまたがり再訪が前提となるため、比較表や導入事例、FAQを充実させ、記事→LP→資料DL・デモの最短動線を設計するほどCVRが改善します。加えて、再訪時の深度行動(FAQ閲覧や比較表滞在)を計測し、BOFUコンテンツへ誘導する回遊設計が成果差を生みます。

検索意図の三層化とBuy/Know/Do分類(当社ノウハウ)

当社は検索意図を「顕在(今すぐ導入)/準顕在(比較検討)/潜在(課題認知)」の三層で把握し、クエリをBuy(価格・評判・おすすめ)、Do(比較・選び方・導入)、Know(とは・原因・方法)に分類して狙い分けます。各層×クエリごとに記事の型を定義し、価格ページや比較表、チェックリスト、HowTo、FAQを使い分けてSERP意図へ適合させます。例えば「SaaS 比較」「料金 〇〇」「代替 〇〇」「セキュリティ 〇〇」のような顕在系はBOFUに直結するため最優先、準顕在は比較・選び方でMOFUへ、潜在は課題HowToでTOFUから育成します。意図のズレは滞在とCTR低下に直結するため、上位差分を定期レビューして構成を更新することが肝要です。

層×クエリ代表クエリ最適な型主CTA
顕在×Buy料金/評判/おすすめ価格表・料金早見・レビュー抜粋デモ/見積/資料DL
準顕在×Do比較/選び方/導入比較表・チェックリスト・導入ガイド比較表DL/相談
潜在×Knowとは/原因/方法用語集・HowTo・調査レポート関連比較へ回遊

ファネル(TOFU/MOFU/BOFU)とコンテンツの役割を対応づける

TOFUは課題喚起や用語集、独自調査レポートで潜在層の課題認知を揺り起こし、MOFUは比較・代替・チェックリスト・FAQで選定を後押し、BOFUは価格・導入手順・事例・LPで意思決定を促進します。すべての記事からLP・問い合わせへの導線を明示し、「記事→LP→資料DL/デモ」を1ページ以内に完結させると到達率が跳ね上がります。特にSaaSやBtoBサービスでは、他社比較・料金・連携一覧・導入事例が決裁者の不確実性を下げ、商談化率の改善に直結します。

要点:BtoB SEOは「意図の三層×Buy/Do/Know×ファネル」で設計し、1ページ以内のLP誘導でCVRを最大化する。

参考URL:
BtoB向けオウンドメディアの教科書|SEO戦略設計手順や成功事例を業界のプロが解説。
事例から見るオウンドメディアの「正しい」戦略立案|設定すべきゴールや立案手順を解説。

成果から逆算するBtoB SEO戦略設計(当社5ステップ)

成果起点で「受注→SQL→MQL→LP→記事」をKPIツリー化し、GA4・GSC・CRMで因果を可視化するのが当社の基本です。5ステップ(目的/KGI→価値提案→ペルソナ・導線→コンテンツ要件→体制/PDCA)で、順位やセッションを中間KPIとしてMQL/SQLに連動管理します。

STEP1|目的とKGI/KPIの定義(受注逆算・MQL/SQLを基軸に)

最初に受注から逆算してKPIツリーを作成します。受注→SQL→MQL→LP到達→記事到達の各段で必要な係数(商談化率、フォーム完了率、LP到達率、記事→LP遷移率など)を置き、現状値と目標値のギャップを可視化します。GA4×GSC×CRMを連携し「キーワード→記事→LP→商談」の流れをイベントで結び、記事単位の送客力、LPのEFO完了率、MQL→SQLの移行率をダッシュボードで一元管理します。順位やセッションは目的ではなく手段であり、MQL/SQLの増減と必ず紐づけて評価することで、無駄なトラフィック至上主義を排します。

STEP2|価値提案の洗い出し(ICP/JTBDで勝てる土俵を特定)

勝ち筋はICP(理想顧客像)とJTBD(顧客が“雇用”する目的)から定義します。競合比較で埋没しないコア強み(機能・料金・連携・セキュリティ・導入容易性)を明文化し、検索意図にどう応えるかまでをメッセージ化します。例えば「乗り換え工数が1/2」「監査ログを自動レポート化」「主要SaaS15種とノーコード連携」のように具体価値へ落とし込み、記事・LP・資料・デモの内容と一貫させます。これがBuy/Doクエリでの説得力につながり、E-E-A-Tの土台にもなります。

STEP3|ペルソナ・カスタマージャーニー・CV導線の設計

経営・現場・情シス・法務など役割ごとに知りたい情報をマッピングし、TOFU→MOFU→BOFUへ段階的にCTAを切り替えます。現場には運用HowToと事例、情シスにはセキュリティ白書と監査項目、決裁者にはROI試算と顧客実績を提示するなど、同一記事内でもスクロール位置で出し分けると到達率が伸びます。エース記事(比較・FAQ・事例)からサービスLPへの送客を高頻度で仕掛け、送客力を月次で計測し、内部リンクの付け替えやCTA文言のABテストで改善を継続します。

記事→LP→資料DL/デモの内部リンク動線とCTA配置

記事内冒頭に直リンクCTA、サイド・ヘッダーに固定CTA、本文中の関連文脈にインラインCTA、記事末にLP案内とFAQ/比較表への回遊を配置し、1ページ以内にLPへ到達できる導線を徹底します。エース記事群からは、アンカーテキストとボタン双方でLPへ送客し、到達率・クリック率・スクロール率をNY SEOなどのダッシュボードで可視化。送客力の高い記事をハブとして内部リンクを再編成すると、BOFU到達とCVRが同時に改善します。

ランディング先の情報要件(価格・比較・セキュリティ・導入手順)

LPには価格、機能比較、セキュリティ、導入ステップ、FAQ、実績、証拠データが必須です。特にBtoBでは「料金の目安」「導入から運用定着までの所要期間」「権限・ログ・暗号化・バックアップの具体仕様」「他社比較の客観材料(第三者レビュー/受賞/導入社数)」を欠かさず提示します。フォームはEFOで最短化し、入力支援・エラー解説・自動補完・途中保存を実装。LP内のコンテンツ順序は“結論(価値)→証拠→比較→手順→FAQ→CTA”で、一貫性のある物語線で不確実性を削ります。

STEP4|SEOコンテンツ要件の定義(一次情報×E-E-A-Tを組み込む)

上位焼き直しではなく、一次情報(自社調査、運用ノウハウ、比較実験、成功/失敗の学び)を核に据えます。HowToや比較表に留まらず、ログデータの傾向やABテストの失敗例、導入定着までの“壁”と乗り越え方まで開示すると、SERPでの差別化と外部被リンクの自然獲得が進みます。構造化データ、図解、チェックリスト、FAQで意図適合を高め、著者・監修・実績の明示と組み合わせてE-E-A-Tを強化します。

著者・監修・実績の開示、証拠データの明示

著者プロフィール(実務年数・専門領域・保有資格)と監修者情報を記事内に明記し、導入実績や評価コメント、ヒートマップ/GA4のスクリーンショット、動画デモなど証拠データを提示します。調査レポートは調査設計(対象/期間/サンプル/偏り)を開示し、引用時は原典リンクを付与。高権威サイトへの寄稿や事例掲載を通じた被リンク獲得も計画し、クラスター単位でドメイン全体の信頼性を底上げします。

STEP5|スケジュールと体制(PM/専門ディレクター/PDCA運用)

役割分担はPM(全体管理)/SEOディレクター/編集/ライター/デザイナー/開発で構成し、月次PDCAで順位・意図ズレ・上位差分・送客力・CVRをレビューしてリライト優先度を決めます。NY SEO等のダッシュボードで「記事→LP→フォーム→MQL」の数値連動を見える化し、勝ち筋に投資を集中。被リンク、内部リンク網、E-E-A-Tの強化を同時並行で進め、3ヶ月ごとにクラスターの深掘りとLP改修をローテーションします。

要点:KGIは受注。KPIはMQL/SQL/送客率/EFO完了率。ダッシュボードで“因果”まで追う。

参考URL:
SEO対策の効果測定は「接客設計」を意識すべし|設計の切り口から徹底的に解説。
[SEO狂人が語る!] オウンドメディアの効果測定・数値設計のすゝめ

キーワード戦略|勝ち筋を見抜く三軸スコアリングとクラスター設計

事業貢献(MQL/SQL寄与)×検索ボリューム×難易度で優先度を採点し、ピラーとクラスターで内部リンク網を構築します。顕在(比較/価格/導入/代替)を最優先に、準顕在・潜在をセットで公開しTOFU→BOFUの育成導線を前提設計します。

事業貢献×検索ボリューム×難易度(競合性)の三軸スコアリング

BtoBはCV近接のキーワードが少ボリュームでも高効率です。まずMQL/SQLに寄与する顕在系を最上位に置き、次に検索ボリューム、最後にAhrefsで難易度(KDや被リンク数、競合の上位流入KW)を評価して勝てる土俵を選びます。スコアは「事業貢献(5段階)×ボリューム(5段階)×勝算(5段階)」で総合点を算出し、80点以上を四半期のコアクラスターに指定。公開後はGSCの表示回数とCTR、NY SEOの送客率で短期リライト対象を抽出します。

顕在/準顕在/潜在のキーワードマップと優先順位付け

顕在(比較/価格/導入/代替)から先に攻め、準顕在(選び方/用途別)を第二優先、潜在(課題/原因/方法)は継続投資として育成導線を設計します。公開はセット配列で行い、比較記事→LP→事例→FAQ→価格の回遊を内部リンクでシナリオ化。検索意図マップは毎月更新し、SERPの出現タイプ(比較表・レビュー・FAQ)に合わせて見出しと構造を微調整します。GSCの実クエリの伸び方から、ユーザーが次に知りたい情報(価格→セキュリティなど)を先読みしてコンテンツを増補します。

B2B/SaaSで効くパターン:比較・価格・導入・事例・代替・セキュリティ

SaaSでは「料金/プラン/連携/セキュリティ/導入手順/他社比較/乗り換え」が鉄板です。競合比較表は評価軸(機能/価格/サポート/連携/セキュリティ)を統一し、定期的に最新版へ更新。連携一覧はユースケース別に並べ、導入手順は“最短で使えるまで”を分かりやすく図解します。代替キーワードは意思決定速度が速く、事例・業種別ユースケースは決裁者の不確実性を下げ、CVRを底上げします。

ロングテールの発掘法:サジェスト/関連KW/営業・CSログ/社内FAQ

GSCの実クエリ、広告レポート、サジェスト、社内FAQ、営業・CSログを統合して、現場で頻出の言い回しや障壁を拾い上げます。BtoBでは50〜100未満のボリュームでもCV近接なら優先度を上げるべきです。営業失注理由から逆算したFAQ、CSの問い合わせ多発項目を記事化し、内部リンクで比較・価格へ接続することで、検索需要が小さい領域でもMQLを積み上げられます。

一次データのコンテンツ化プロセス(アンケート・使用ログ・ケース収集)

顧客アンケートと使用ログ、比較実験、失敗学までを記事化して独自性を担保します。データは図表や動画で可視化し、調査設計を明示して信頼性を担保。スキーマ(Article/FAQ/HowTo/Review/Organization)を適用し、検索エンジン理解を補助します。一次情報は被リンク獲得の起点となり、クラスター全体のE-E-A-Tを強化します。

コンテンツ制作|上位焼き直しではなく「一次情報」で差をつける

型は調査レポート、運用ノウハウ、比較実験、成功・失敗事例、用語集、チェックリスト。SERP上位との差分を洗い、FAQ→HowTo→CTAで読了後の行動を明確化します。一次情報とE-E-A-Tの開示で、上位焼き直しと一線を画します。

一次情報の型:調査レポート・運用ノウハウ・比較実験・成功/失敗事例

自社の運用ログやABテストの結果、導入プロジェクトでの成功・失敗パターンを記事化し、再現性と限界条件をセットで示します。調査レポートは母集団・偏りを明示し、他社では得られない洞察(例:比較記事→LP直送はスクロール25%地点のCTAが最もCVRが高い等)を提示。運用ノウハウはチェックリスト化し、実務者が明日使える粒度で示すと、自然被リンクとブックマークが伸びます。

編集テンプレ:見出し設計・FAQ・HowTo・用語集・チェックリスト

まず上位記事とSERPのコンポーネント(FAQ/比較表/レビュー)を差分抽出して、不足要素を補完します。本文は“結論→根拠→手順→注意点→CTA”で構成し、FAQでBuy/Doの不安(料金の目安、セキュリティ項目、導入リードタイム)を解消。用語集はTOFUでの回遊を増やし、チェックリストは導入準備の実務に直結させます。これにより読了後の行動が明確になり、送客率が改善します。

スキーマ/構造化データで意図を検索エンジンに伝える

Article/FAQ/Breadcrumb/HowTo/Organization/Reviewなどのスキーマを適用し、パンくず・見出し・内部リンクの文脈を一貫化します。FAQスキーマでSERP占有を広げ、HowToでステップ表示、Reviewで第三者評価を強調。Organizationで会社情報・連絡先・ロゴを構造化し、信頼シグナルを高めます。

スキーマ種別用途
FAQBuy/Doの不安解消をSERP上で先取り
HowTo導入手順や設定ガイドを段階表示
Review第三者評価・実績を可視化
Organization会社情報・信頼性の明示

専門性を初学者に伝えるライティング・図解の作法

専門語は定義→具体例→図解の順で噛み砕き、初学者の躓きを防ぎます。図版は比較表・フロー・チェックリストを中心に、見出し直下に配置してスキャンラビリティを確保。要所にCTAを配し、スクロール25%/50%/75%地点でクリック率を比較し改善します。文章は短文と能動態を基本に、結論先出しと余白設計でモバイル可読性を高めます。

参考URL:
オウンドメディアの費用対効果|実施すべき施策や効果測定の方法
EEAT、コンテンツの独自性、コンテンツの多様性

テクニカルSEO|BtoBサイトで優先すべき実装

まずはコアウェブバイタル(LCP/CLS/INP)とモバイルUXを改善し、トピッククラスター×内部リンクで評価を集中。旧URL資産は適切に継承し、Waybackで競合UIの変遷を監査して示唆を得ます。

コアウェブバイタルとモバイル体験の最適化

LCPは画像の遅延読込・圧縮・CDNと、クリティカルCSSのインライン化で改善します。CLSは画像寸法の事前予約とフォントのFOIT/FOUC対策、広告スロットの固定化で安定化。INPはサードパーティスクリプトの削減、デバウンス、非同期化で応答性を高めます。モバイルでは行間・文字サイズ・コントラスト・タップ領域を基準化し、ファーストビューに価値・証拠・CTAを集約して“なぜ今”を明示します。

サイト構造とトピッククラスター:内部リンクで評価を集中

ピラー(メイントピック)とクラスター(関連トピック)を相互リンクで結び、文脈的関連性の強い箇所からアンカーテキストを設計します。重複や孤立ページは排除し、パンくずの一貫性でクローラビリティを担保。クラスター単位で被リンク獲得施策(事例掲載・レポート配布)を実施すると、トピックオーソリティが強化されます。

旧URL資産の継承:リダイレクト/404/情報設計のベストプラクティス

1対1の301リダイレクトを基本とし、タイトル・見出しの意図を継承。ソフト404や無関連への強引なリダイレクトは評価毀損とクロール負荷を招くため回避します。404はナビ付きのカスタムページで人気クラスターへ回遊させ、検索・サイトマップ・問い合わせ導線を明示します。

UI/UX変遷の監査(Wayback Machineで競合比較)

競合のUI変更や導線短縮、モバイル対応時期をWaybackで時系列比較し、CVRが伸びたと推測できる要因(CTAの多点配置、価格の早期提示、比較表の上方化)を抽出します。自社でもUI改善前後で送客率・CTA到達率・フォーム完了率を比較検証し、改善がKPIに与える影響を定量化します。

参考URL:
Googleにインデックス登録されるための対処法8選を徹底解説!

CV導線と計測|SEOを売上に転換する仕組み化

CTA・LP・EFOをABテストし、記事→LP→フォームのボトルネックを特定。GA4/GSC/CRMを連携し、MQL→SQL→受注までのパイプラインを可視化。ラストクリック偏重を避け、アトリビューションでコンテンツの貢献度を評価します。

CTA設計:資料DL/デモ/無料診断/比較表の配置とABテスト

上部固定・本文内・末尾・サイドの配置を並行テストし、文言は「今すぐ/無料/限定/3分で完了」など緊急性と負担軽減を両立。比較記事は「比較表DL」や「無料診断」でBOFUへ直送し、FAQでは「事例を見る」をサブCTAとして設置します。NY SEOのレポートで記事ごとのCTAクリック率とLP到達率を可視化し、クリック後のスクロール率や離脱率まで追うと改善点が明確になります。

エントリーフォーム最適化とヒートマップで離脱特定

必須項目の最小化、オートコンプリート、リアルタイムのエラーメッセージ、郵便番号からの自動住所入力、会社名のサジェストなどで入力ストレスを軽減します。ヒートマップや録画解析で視認性の低い要素や離脱箇所を特定し、フィールド順序や説明テキストの再配置でCVRを改善。フォーム離脱理由をFAQで補完し、LPからの逆戻りを防ぎます。

GA4・Search Console・CRM連携でパイプライン可視化(MQL→SQL→受注)

GA4でイベント(CTAクリック/LP到達/フォーム送信)を定義し、UTMやUser-IDでCRMと紐づけて商談化・受注までを追跡します。キーワード/記事/LP単位の貢献を見える化し、媒体横断の投資配分を最適化。見かけの順位上昇よりも、MQL/SQLの増減で施策の成否を判断できます。

アトリビューションでコンテンツ貢献度を評価する

ラストクリック偏重を避け、線形・タイムディケイ・位置ベースなどで比較・FAQ・事例の“中継価値”を評価します。入口/中継/出口の三役割で記事を評価し、入口の強い記事にはBOFU導線を増設、中継の強い記事には比較・事例への内部リンクを強化、出口の強い記事はCTA最適化でCVR最大化を図ります。

参考URL:
導線設計で効果的にコンバージョン獲得|本質は「接客設計」にあり。
SEO対策の効果測定は「接客設計」を意識すべし|設計の切り口から徹底的に解説。

運用体制|インハウス×外部のハイブリッド運用

インハウスで仮説を素早く立て、外部で専門実装を加速、内製化で継続改善するハイブリッドが最適です。ツールで「競合/行動/成果」を一元管理し、月次PDCAを定例化します。

導入すべきツール群:Ahrefs/GA4/GSC/ヒートマップ/ダッシュボード

Ahrefsで被リンク・獲得KW・競合差分を可視化し、GA4・GSCで行動・検索データを取得。Microsoft Clarity等のヒートマップで視覚的UXを分析します。NY SEOのようなダッシュボードでKPIツリーを一元化し、記事→LP→フォーム→MQLの各指標を毎月レビューします。

競合観測:被リンク/獲得KW/UI差分の継続モニタリング

Link Intersectで競合にのみ存在する被リンク獲得先を抽出し、レポート・事例・データで獲得を狙います。WaybackでUIの変遷を比較し、CTA密度や価格の提示位置など“効いた変更”を推定。競合が伸ばすクラスターやLP構成の差分を毎月記録し、自社のクラスター戦略に反映します。

品質を落とさない編集・レビュー・監修フロー

構成レビュー→一次情報/データ検証→E-E-A-T確認→SEO最終チェックの順で進行。著者/監修/実績/引用の明記をルール化し、画像・動画・数値エビデンスの整合性も確認します。公開後はGSCとNY SEOで意図ズレや送客率を監視し、初回リライトの優先度を決めます。

月次PDCA:順位/意図ズレ/上位差分/リライト優先の決め方

表示回数↑CTR↓はタイトル/ディスクリプション改善、順位停滞は上位差分の充足、送客力低下は内部リンク再設計が有効です。CV貢献×改善余地でスコアリングし、BOFU直結のエース記事から優先的に着手します。

参考URL:
【上級コンサルタント向け】最強のSEOツール作りました(月例勉強会も開催)

実績・事例ベンチマーク(当社/支援先)

当社・支援先では、9か月で検索流入13倍、LP導線短縮でCVR上昇、総合SEOで3年売上2.3倍を実現。対策KW27中25で1ページ目を獲得した施策内訳も公開します。

9か月で検索流入13倍、売上貢献が明確化したケース

キーワード戦略を三軸スコアリングで再設計し、トピッククラスターを一気に公開。記事→LPの導線を2–3経由から1経由以内へ短縮し、比較/価格/事例をハブに送客力を強化しました。NY SEOで「記事→LP→フォーム→MQL→SQL」の可視化を行い、ボトルネック(LPスクロール50%以降の離脱)を特定してEFOを改善。結果、流入13倍とともにMQL/SQLが連動して伸び、売上貢献が明確化しました。

総合SEOで3年売上2.3倍に寄与(被リンク/内部/コンテンツの統合)

高品質被リンクの獲得、内部リンク網の再設計、一次情報コンテンツの継続投入を三位一体で運用。月次PDCAで上位差分を充足し続け、クラスター単位でトピックオーソリティを強化しました。結果としてドメイン全体の安定成長が実現し、3年で売上2.3倍を達成しました。

DR20〜30の中小企業が初期に集中すべき「検討層×導線」戦略

ドメインが強くない初期は、比較・価格・代替のエース記事×LP導線の強化を最優先にすべきです。事例とFAQで意思決定リスクを低減し、LPは価格・セキュリティ・導入手順を簡潔に提示。問い合わせ/資料DL/デモの複数CTAを用意し、最短距離でBOFUへ誘導します。

https://youtube.com/watch?v=V6O3Mk9vMZo%3Fsi%3DuZoW-I7nOV7L_gKv

業界別の勝ち方テンプレ

共通要件は「比較・価格・導入・事例・セキュリティ・連携」。用語集・法改正・設備/素材スペックなど一次情報の型を活用し、業界ごとの決裁障壁を前もって取り除きます。

製造業:加工事例/設備スペック/素材×用途のクラスター戦術

素材×用途×加工精度でクラスター化し、設備スペックは写真と図面で明示します。加工公差・表面粗さ・ロット・リードタイム・品質保証プロセスを具体例とともに示し、検査体制や追跡可能性まで踏み込みます。加工事例から見積・相談へ直送する導線を設け、図版直下にCTAを配置すると到達率が高まります。

HR/人事:用語集・法改正アップデート・導入事例でE-E-A-T強化

労基法・社会保険・個人情報保護など法改正の速報と実務解説をセットで提供し、現場の“今困っている”に応えます。評価制度・勤怠・採用管理の導入事例は、業種/規模/課題/効果で構造化し、料金や導入プロセスも明示。監修者の公開と一次資料の引用でE-E-A-Tを高めます。

IT/SaaS:比較・料金・連携・セキュリティ・導入手順の必須要件

競合比較表、料金プラン、連携一覧、セキュリティ白書、導入手順は“セットで提示”が原則です。デモ・無料診断・トライアルのCTAを多点配置し、FAQで情シス/法務の懸念(監査ログ、データ所在、SLA)を事前に解消します。API連携のユースケースを動画で提示すると、BOFU転換が加速します。

よくある失敗と回避策

トラフィック偏重でCV導線がない、情報設計の破綻、E-E-A-T不足、KPIがセッション止まりなどは典型的な失敗です。記事→LP直リンク/CTA増設、トピッククラスター再設計、プロフィール/実績/証拠の明記、GA4×CRM連携で回避します。

トラフィック至上主義でCV導線がない問題

PVを追ってもMQLは増えません。CTAの位置・文言・到達率をABテストし、送客力の高いエース記事を増やして“記事→LP→フォーム”の流量を最大化します。比較・価格・FAQ・事例のハブ強化が最短経路です。

情報設計の破綻(カテゴリ乱立/URL設計不整合)

ピラー/クラスターへ整理し、内部リンクとパンくずで文脈を統制します。URLは階層構造を維持し、重複と孤立を排除。検索意図に従った見出しテンプレで、SERPとの整合性を確保します。

著者・監修不在でE-E-A-T不足になるリスク

著者・監修・事例・第三者評価・被リンクをセットで強化します。プロフィールと実績、証拠データ(スクショ/動画/数値)を開示し、外部寄稿や事例掲載で権威サイトからの被リンクを獲得します。

KPIがセッション止まりで商談/受注を追えない問題

GA4×CRMで「記事/LP→商談」を追跡し、アトリビューションで入口/中継/出口の貢献を評価。ダッシュボードでKPIツリーを共有し、意思決定をMQL/SQL起点に切り替えます。

90日アクションプラン(即実行テンプレ)

0–30日で現状監査とキーワード仮説、構造・導線の骨子を策定。31–60日でコアクラスター公開とLP/CTA実装、初回計測設計。61–90日でリライト・被リンク獲得・CRM連携・次Qのロードマップを固めます。

0–30日:現状監査・キーワード仮説・構造/導線の骨子策定

競合差分、意図ズレ、内部リンク、CWV、LP要件を棚卸しし、Ahrefs/GSCで現状の勝ち筋と機会損失を可視化します。三軸スコアリングで初期優先KWを選定し、ピラー/クラスターの情報設計とパンくず・URL設計を決定。記事→LP直送の導線設計とCTA仮説を固めます。

31–60日:コアクラスター公開・LP/CTA実装・初回計測設計

比較・価格・代替・事例クラスターを先行公開し、LPに価格・セキュリティ・導入情報を整備。GA4イベント、GSCプロパティ、NY SEOダッシュボードで送客力の測定を実装します。ヒートマップを導入し、スクロール/クリックの初期データを取得します。

61–90日:リライト/被リンク獲得・CRM連携・次Qのロードマップ

上位差分の充足、タイトル/FAQ改善、内部リンク再設計を行い、Link Intersectで被リンク開拓。CRM連携でMQL/SQLを可視化し、次QはCV貢献×改善余地の高いクラスターへ投資を集中します。

チェックリスト

施策前に以下の観点を全社共有し、月次で更新してください。KGI/当月KPIを明示し、E-E-A-Tとテクニカル/導線/計測/運用の各観点で抜け漏れをなくします。

項目確認ポイント
戦略KGI=受注、当月KPI=MQL/SQL/CVR。KPIツリーをダッシュボードで共有
キーワード事業貢献×ボリューム×難易度の三軸で優先度を採点
コンテンツ一次情報/E-E-A-T(著者/監修/実績/証拠)/スキーマ適用
構造トピッククラスター/内部リンク/パンくずの文脈一貫性
テクニカルCWV/モバイルUX/301設計/404カスタム/重複排除
導線記事→LP直リンク/CTA多点配置/送客率の計測
LP価格/比較/セキュリティ/導入手順/FAQ/事例の網羅
計測GA4・GSC・ヒートマップ・CRMの連携とダッシュボード化
競合Ahrefsで被リンク/獲得KW/UI変遷を月次監視
運用月次PDCA(順位/意図ズレ/上位差分/リライト優先)の定例化

まとめ:BtoB SEOを成功に導く鍵と、NYマーケティングの支援体制

ここまで、本記事では BtoB SEO における考え方、戦略設計、コンテンツ・テクニカル施策、運用体制や失敗パターンなどを体系的に解説してきました。最後に、本稿で提示したフレームワークを最大限に成果につなげるためのポイントと、NYマーケティングが提供する SEO 支援サービスの強みをご紹介します。

✅ 本記事内容を成果につなげるためのポイントまとめ

項目押さえるべきポイント
目的起点の設計「受注 → SQL → MQL → 記事 → LP → 商談」といった KPI ツリーを最初に構築し、すべての施策を受注につなげる視点で設計する
検索意図 × ファネル対応コンテンツ顕在・準顕在・潜在それぞれの検索意図を Buy/Do/Know に分類し、TOFU〜BOFU に対応する導線を意識
一次情報 × E-E-A-T 強化単なる焼き直しやまとめ記事ではなく、独自調査・実運用ログ・失敗要因などを開示し、信頼性と差別化を図る
導線設計と CTA 最適化記事 → LP → 資料DL/デモ誘導という流れを 1 ページ以内で完結させ、CTA 文言・配置・EFO 改善を繰り返す
計測と可視化GA4 / GSC / CRM の連携で「記事/LP → MQL → SQL → 受注」まで因果を可視化し、アトリビューション設計で各記事の貢献度を評価
月次 PDCA とリライト戦略表示回数・CTR 変動、意図ズレ、上位との差分を月次でレビューし、優先度の高い記事からリライト/改善していく
運用体制の整備PM/SEO ディレクター/編集/ライター/開発…専門性を持つ体制を構築し、外部/内製のハイブリッド型運用を目指す

これらのポイントを着実に押さえ、戦略的かつ検証志向で施策を積み重ねることが、BtoB SEO での成功へとつながります。


🌟 NYマーケティングの SEO 支援 — 私たちが選ばれる理由

NYマーケティングでは、上記の戦略フレームワークをもとに、クライアント企業様の BtoB SEO を実践的に支援する体制を整えています。以下は、当社の強みと提供可能な支援内容です。

強み・差別化ポイント

  1. 受注起点での設計経験
     SEO 単体の流入増だけではなく、MQL / SQL / 受注までを見据えた構造設計を得意としています。
  2. 実績ベースのノウハウ蓄積
     9か月で検索流入13倍、3年で売上2.3倍という事例をはじめ、複数支援実績から得た成功・失敗パターンを体系化しています(元記事でも紹介)。
  3. 可視化とダッシュボード運用
     記事 → LP → フォーム → MQL → SQL を一貫して可視化する NY SEO 等のツールを活用し、因果分析・改善優先順位の判断を支援します。
  4. ハイブリッド運用体制
     クライアント内製化を進めながら、外部実装(技術、ライティング、被リンク設計など)も並行して行う体制を構築できます。

提供可能な支援メニュー(例)

  • SEO 戦略策定(KPI 設計、キーワード優先順位付け、構造設計など)
  • コンテンツ設計/記事制作およびリライト支援
  • LP 最適化、EFO 最適化、導線設計
  • テクニカル SEO 調査・改善(Core Web Vitals、構造化データ、サイト構造最適化 等)
  • 計測設計と GA4 / CRM 連携支援
  • 被リンク獲得支援・外部施策設計
  • 月次 PDCA/定例振り返り・改善提案
  • クライアント内 SEO ノウハウ移転・研修支援

次のステップ:まずは現状診断から

SEO は「始めたら終わり」ではなく、常に改善を続ける運用です。それゆえ、最初の「現状診断・ギャップ分析」が極めて重要です。キーワードポテンシャル、内部構造、導線設計、計測体制、被リンク傾向などを包括的に分析することで、最も改善効果の高い施策軸が見えてきます。

もし、「どこから手をつければいいかわからない」「自社内にリソースが揃っていない」「SEOの進め方を伴走してほしい」とお感じになられましたら、NYマーケティングでは SEO 無料相談・サイト診断サービス も実施しております。お気軽にご相談ください。

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執筆者

中川裕貴 1億PVの男

Twitter:@ny__marketing
NYマーケティング株式会社 代表取締役。
オトコなら誰でも知っている『ポケパラ』をつくった人。最大で月1億PVまでグロース。その後、NYマーケティング株式会社を創業。大規模サイトSEOが得意。YouTubeでは鬼マニアックなSEO情報を発信中。
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