オウンドメディアの運用において重要なのが「カスタマージャーニー」の設計です。ユーザーは「知る→興味を持つ→比較検討する→購入する→ファンになる」という段階を踏んで行動しており、各フェーズごとに必要な情報やコンテンツが異なります。
記事やLPをただ量産するだけでは、訪問者は離脱してしまい、成果に結びつきません。
本記事では、オウンドメディアにおけるカスタマージャーニーをフェーズごとに整理し、設計の考え方から具体的なコンテンツ施策まで徹底解説します。
認知を広げたい企業からリード獲得や顧客育成を狙うマーケターまで、実践的に活用できる内容です。

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オウンドメディアにおけるカスタマージャーニー
オウンドメディアにおけるカスタマージャーニーについて定義と設計することの重要性について解説します。
カスタマージャーニーの定義
カスタマージャーニーとは、顧客がプロダクトやサービスを「興味関心→情報収集→比較検討→購入」に至るまでの体験を、行動・接点・感情の変化とともに可視化したものです。

例えば、DB系SEOに強いNYマーケティングでリード獲得を行う場合、KNOWクエリである「ECサイト SEO」や「ポータルサイト SEO」などの関連キーワードで集客を行い、そこから自社のサービス紹介ページへ誘導し、最終的に問い合わせフォームまで到達させる設計をしています。
このようにカスタマージャーニーを明確に設定することで、オウンドメディアで作成すべきコンテンツも自ずと明確になります。
カスタマージャーニーを設計することの重要性
オウンドメディアのSEO戦略において、カスタマージャーニーを設計することは欠かせません。
カスタマージャーニーを設計せず、検索ボリュームの大きいキーワードばかりを追いかけると、確かにアクセスは増えますが、ストーリー性のない流入となり、コンバージョンにつながらないケースが多く見られます。
ユーザーは検索から記事閲覧までの一瞬で意思決定するわけではなく、複数の情報に触れながら段階的に判断を進めます。その一連のプロセスを理解し、設計に反映させることで初めて「アクセスの質」を高められます。
カスタマージャーニーを設定することで、ターゲット像が明確になり、無駄のない導線設計が可能になります。例えば、認知段階では情報記事で興味を喚起し、検討段階では比較記事や一次情報を提示、意思決定段階ではホワイトペーパーや事例紹介を提供する、といったように、各フェーズに最適なコンテンツを配置できます。
この視点を欠いたまま記事を量産すると、ターゲットがぶれやすく、流入が増えても成約に結びつきにくくなります。逆に、ジャーニーを基盤に設計すれば、SEOにとどまらずナーチャリング施策やCRMとの連携にも効果を波及させ、持続的にコンバージョンを生み出す導線を構築できます。
オウンドメディアにおける流入経路

オウンドメディアの成功は「どのようにユーザーを呼び込むか」という流入設計にかかっています。多くの企業は記事を更新すること自体に注力しがちですが、実際に成果を左右するのは流入経路の多様化と最適化です。
検索エンジンからの流入に依存しすぎるとアルゴリズムの変動リスクが高まり、SNSや指名検索を軽視するとコンバージョン効率を下げてしまいます。
そのため、一般検索・指名検索・SNS・マルチチャネルの4つを軸に、それぞれの特徴と役割を理解し、統合的に活用することが重要です。
- 経路①|一般検索
- 経路②|指名検索
- 経路③|SNS
経路①|一般検索
一般検索からの流入は、オウンドメディア運営における最も基本的かつ安定したチャネルです。ユーザーは具体的な悩みや疑問を抱えて検索するため、記事が適切に最適化されていれば高い確率でニーズとマッチし、潜在顧客にリーチできます。
例えば「◯◯ 選び方」「◯◯とは」といった情報探索型のキーワードで上位表示すれば、まだ購買意欲が明確でない段階のユーザーを獲得でき、将来的な見込み客として育成が可能です。
ここで重要なのは単なるキーワードの羅列ではなく、検索意図を深く理解し、専門性・独自性を持った一次情報を提供することです。
アルゴリズムは常に進化しており、ユーザー体験や情報の質を評価するため、単なるSEO対策に留まらないコンテンツ作成が求められます。
経路②|指名検索
指名検索は「企業名」や「サービス名」を直接検索して訪問する流入経路であり、ブランド力や認知度の指標となります。
一般検索での露出をきっかけに企業名を覚えたユーザーが、後日「◯◯株式会社 評判」「◯◯サービス 料金」と検索するケースは多く、コンバージョンに近い層を呼び込めるのが特徴です。
したがって、企業の強みを訴求した記事や事例紹介、ホワイトペーパーなどの情報を整備しておくことが不可欠です。
また、SNSや広告で接触したユーザーが最終的に指名検索に至るケースも多く、複数チャネルの効果を可視化するうえで重要な位置づけとなります。
一般検索だけでなく指名検索の増加を狙うことが、長期的に自社メディアをブランド資産へと成長させる鍵となります。
経路③|SNS
SNSからの流入は即時性と拡散性が強みで、検索では届きにくい層にも魅力的なコンテンツや話題性のある投稿を通じてアプローチできます。また、ユーザー同士のシェアによって信頼性が高まり、オウンドメディアの認知度やエンゲージメント向上にも寄与します。
ただし、SNSは瞬発力はあるが持続性に欠けるため、SEOによる一般検索との補完関係を意識することが重要です。例えば、記事更新をSNSで発信しつつ、動画や画像などSNSに適したフォーマットを活用してオウンドメディアへ誘導すると効果的です。さらに、SNS上で得たフィードバックはコンテンツ改善のヒントとなり、SEO施策の質を高める循環を生み出せます。

NYマーケティングでは、YouTube・X(旧Twitter)・オウンドメディアの3チャネルを組み合わせたブランディングにより、月間50件のリード獲得を実現し、売上にも貢献しています。
チャネル | URL | 特徴 |
---|---|---|
YouTube | https://www.YouTube.com/@ny.marketing | 出演者の人柄や専門知識をテキスト以上に伝えられる動画媒体 |
X(旧Twitter) | https://x.com/ny__marketing | リアルタイムかつ双方向のやり取りが可能で、オウンドメディアの弱点を補完 |
オウンドメディア | https://ny-marketing.co.jp/blog/ | 体系的な情報発信とSEO集客の基盤 |
このように、SNSとオウンドメディア、動画媒体を組み合わせたマルチチャネル戦略は、BtoB集客やブランド価値向上に有効です。
オウンドメディアのカスタマージャーニーの各フェーズ別の設計

上図のように、オウンドメディアのカスタマージャーニーの各フェーズ別の設計を立てることで一貫性のあるコンテンツ作成が可能です。
ここからは、オウンドメディアのカスタマージャーニーの各フェーズ別の設計について解説します。
- フェーズ①|認知:検索・集客記事
- フェーズ②|興味関心:サイトTOP・アシスト記事
- フェーズ③|比較検討:事例紹介・サービスLP
- フェーズ④|成約・購入:申込フォーム
- フェーズ⑤|ファン獲得:YouTube・記事コンテンツ
フェーズ①|認知:検索・集客記事
最初の段階では、自社やサービスをまだ知らない潜在顧客にリーチすることが目的です。
自然検索(一般検索)やリスティング広告、ディスプレイ広告、動画広告などを通じてユーザーに接触し、集客記事や基礎情報コンテンツを用意することで「存在を知ってもらう」きっかけを作ります。

検索意図に沿った記事は信頼性を高める役割を持ち、後の行動につながる重要な起点になります。
フェーズ②|興味関心:サイトTOP・アシスト記事
認知から一歩進んだユーザーは、さらに詳しい情報を求めてサイトを訪問します。この段階で役立つのがサイトTOPやアシスト記事です。
サイトTOPはブランドやサービスの全体像をわかりやすく伝え、アシスト記事は「比較ポイント」や「導入のメリット」など具体的な疑問を解消します。

興味を持ったユーザーを逃さず、次の比較検討フェーズへと導くために、コンテンツの導線設計が欠かせません。
フェーズ③|比較検討:事例紹介・サービスLP
ユーザーが検討を始める段階では、自社と他社を比べながら導入を考えています。このとき効果的なのが事例紹介とサービス詳細ページ(LP)です。
実際の導入事例は信頼を高め、サービスLPは料金や機能など具体的な判断材料を提示します。比較検討フェーズは「選ばれる理由」をしっかり示すことが重要であり、ここで十分な情報が提供されなければ、他社に流れてしまう可能性が高まります。
フェーズ④|成約・購入:申込フォーム
いよいよユーザーが行動に移す段階です。申込フォームは成約率を大きく左右する最終ステップであり、UX設計が重要になります。

入力項目を最小限にし、エラーを防ぎ、スマホでもスムーズに完了できる設計が求められます。また、フォーム直前にFAQやセキュリティ表示を設けることで不安を払拭し、安心して申し込みに進めるよう導くことが成約率向上につながります。
フェーズ⑤|ファン獲得:YouTube・記事コンテンツ
購入後の体験を充実させることが、長期的な関係構築とリピートにつながります。
YouTubeでの利用方法紹介や、記事コンテンツによるフォローアップは、顧客満足度を高める有効な手段です。
YouTube | ファン獲得コンテンツ |
---|---|
購入後も価値提供を継続することで、リピート購入や口コミ拡散が促進され、ブランドのファンが育っていきます。オウンドメディアは新規獲得だけでなく、既存顧客のロイヤリティを強化するプラットフォームとして機能させることが重要です。
オウンドメディアのカスタマージャーニーの設定手順
オウンドメディアのカスタマージャーニーを効果的に構築するには、ターゲットの明確化から、導線やコンテンツ戦略、難易度別キーワード設計、そして数値計測体制まで、段階的に整える必要があります。
>>[SEO狂人が語る!] オウンドメディアの効果測定・数値設計のすゝめ
各ステップは相互に補完し合い、SEO成果を最大化しながらユーザーの意思決定を促し、メディアをマーケティングの中核へと昇華させます。
- STEP①|強みに合うターゲットを明確化
- STEP②|流入キーワード・行動導線を設計
- STEP③|キーワードの難易度・層別戦略(準指名など)を組み込む
- STEP④|数値計測体制を構築する
STEP①|強みに合うターゲットを明確化
オウンドメディア戦略の出発点は、自社の「強み」と市場のギャップを正確に把握したうえで、最適なターゲットを定義することです。
競合との差別化要素、自社が提供できる独自価値、そして顧客に選ばれる理由を言語化し、それらに共鳴するユーザー像(=ペルソナ)を構築します。

ターゲットの検索ニーズや行動パターンが明確になり、SEO対策におけるキーワード選定やコンテンツ企画がブレずに精度を増します。
さらに、TPOを踏まえた導線設計やジャーニー設計の基軸ともなり、以降のステップである「キーワード設計」「数値計測」とも整合性を保てます。特に、BtoBのような検討期間の長い商材では、この明確化がメディアへの信頼醸成とコンバージョン率向上に直結します。
STEP②|流入キーワード・行動導線を設計
ターゲットが想定できたら、次にそのユーザーがどのようなキーワードで検索し、どのような行動導線を経てコンバージョンに至るかを設計するフェーズです。
SEO施策では、検索意図に沿ったキーワード群を設定し、それぞれにマッチするフロントページ、記事、LPなどコンテンツを対応させます。
さらに、各コンテンツ間の導線—例えば集客記事から関連記事、事例、申込ページへと誘導する内部リンク設計—を明確にしておくことで、ユーザーが自然に深化しながら行動を起こす流れを構築できます。
STEP③|キーワードの難易度・層別戦略(準指名など)を組み込む
SEO戦略においては「難易度の高いキーワードだけを狙う」のではなく、ユーザーの検討フェーズに応じた層別アプローチが不可欠です。
例えば、一般検索でのキーワードは認知を拡大するための大量のトラフィック源となりますが、競争も激しく上位表示が難しいこともあります。一方で、準指名キーワードやブランドを含む検索は、CVRが高く、より具体的なユーザー層にリーチ可能です。
したがって、SEO施策ではキーワードを難易度や意図、ジャーニー段階ごとに分類し、それぞれに最適な対策を施す戦略設計が必須です。これにより、競合リソースとの勝負でも成果を出しやすくなり、ユーザーを適切に導く設計によって、コンテンツの成果を最大化できます。
STEP④|数値計測体制を構築する
最後に、戦略が成果を上げるかを判断するための数値計測体制を整える必要があります。カスタマージャーニーの各フェーズに応じたKPIを設定し、その進捗を定量的に把握することが成果改善の鍵になります。
例えば、認知フェーズでは「掲載回数(Impressions)」「クリック率(CTR)」などの検索パフォーマンス指標を、検討フェーズでは「ページ遷移数」「滞在時間」、購入フェーズでは「申し込み完了率」などを計測しましょう。
カスタマージャーニーに即した計測対象とすべきコンテンツの種類

カスタマージャーニーの各段階に照らし、最適なコンテンツ種別とその計測指標を体系的に整理し、成果を可視化することが不可欠です。
たとえば、集客記事での流入分析、アシスト記事でのユーザー関与、エース記事でのコンバージョン貢献、サービスLPでの申し込みへの転換など、目的に応じたKPIとコンテンツ構成を紐づけることで、SEO投資の効率と事業成果の最大化が可能になります。
- 種類①|集客記事
- 種類②|アシスト記事
- 種類③|エース記事
- 種類④|サービスLP
種類①|集客記事
集客記事は、オウンドメディアへの流入を牽引する認知フェーズの主力です。検索インプレッションやオーガニック流入、CTR(クリック率)などのKPIで見られるように、どれだけ多くのユーザーに記事が表示されたか(Impressions)が評価の入口になります。ここでの目的は「検索結果で目に触れること」。
続いて、実際にクリックされたかでコンテンツの魅力度が計測でき、さらに滞在時間や直帰率を見ることで、「訪問者が内容に関心を持ち深く読んだか」も判断可能です。
集客記事はSEO視点では「広く浅く知ってもらう」導線であり、そのパフォーマンスを多角的に捉えることが、質の高い導入チャネルづくりに直結します。
種類②|アシスト記事
アシスト記事は、ユーザーの興味関心を深め、比較検討フェーズへ導く橋渡し的な役割を果たします。
ここでは、ページ単位のUU(ユニークユーザー数)、検索順位、CTRといった指標から、コンテンツがどれだけユーザーの行動を促せたのかを測定します。
特にSERPでの掲載順位とクリック率の改善は、アシスト記事の貢献度を如実に表します。
さらに、アシスト記事内の内部リンクやCTA(たとえば事例紹介やサービスLPへの導線)がどれだけクリックされたかを把握することが、実際にユーザーを次の「比較検討」へ進ませる設計になっているかを示す重要な指標となります。
種類③|エース記事
エース記事は、メディア内でも特にコンバージョンに直結する力を持ったキラーコンテンツです。突出した検索順位やアクセス数、そして高いCVR(コンバージョン率)を誇る記事群で、ユーザーの意思決定を後押しします。
ここでは「どのようなエース記事がどれだけ成果に貢献したか」が重要であり、その内容と構成、訴求ポイントが正しく機能しているかを数値で評価します。
具体的には、UU・順位・CVRを一体でモニターし、改善サイクルを高速に回すことで、最も効果的な記事フォーマットや訴求文言をブラッシュアップできます。
こうしたPDCAは、LPO(ランディングページ最適化)手法とも親和性が高く、戦略的なコンテンツ展開の軸になります。
種類④|サービスLP
サービスLPは、カスタマージャーニーの成約直前に位置し、明確なアクションを喚起する役割を担います。
ここではCVR(申込率)の高さが最も重要なKPIとなり、他にも滞在時間、スクロール率や直帰率などの行動データを活用することで、ユーザーがコンテンツにどれだけ没入し、納得して成約動作に至ったかを洞察できます。
高いCVRを達成するLPは、余分なノイズを排除し、明快な価値提案と心理的障壁を取り除く構成を備えます。業界平均や過去のデータと比較しつつ、A/BテストやUI改善を繰り返すことで、常に最適化された成約導線を維持することが可能になります。
▼関連記事
オウンドメディアの平均CVRは?業界別の目安と改善施策を徹底解説
まとめ
オウンドメディアにおける成果を最大化するためには、カスタマージャーニーの各フェーズに応じて適切なコンテンツを設計し、それぞれに最適な指標で効果を計測することが欠かせません。
集客記事では認知拡大と流入数、アシスト記事では行動導線と回遊率、エース記事では成約への貢献度、サービスLPではCVRを中心に改善を図ることで、アクセス数の増加だけでなく事業成果へと直結できます。
つまり、単なる記事量産ではなく「ユーザー行動を可視化し、改善を重ねる仕組み」を持つことが、オウンドメディアをビジネスの成長エンジンへと昇華させる鍵なのです。

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