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XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイトのページ情報を知らせるために用いられるファイルです。正しく設定することで検索エンジンのクロールを促し、SEO対策に役立ちます。
特にページ数が多い大規模サイトではXMLサイトマップが重要で、適切に設計しないとクロールの最適化ができません。
この記事では、月間1億PVのポータルサイトをイチからグロースさせた経験をもとに、SEO効果を意識したXMLサイトマップの作り方・設定方法を紹介します。
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XMLサイトマップとは?
XMLサイトマップとは、Webサイト内のページ情報を記載したXML形式(sitemap.xml)のファイルです。Googleが公式にサポートしている形式であり、クローラーはこの情報を参考にWebサイトを巡回します。
そのため、適切に設置することで検索エンジンのクロールを促進でき、より早くインデックスされやすくなります。
XMLサイトマップを構成する要素
XMLサイトマップは主に以下の要素で構成されています。
構成要素 | 設定 | 役割 |
---|---|---|
urlタグ | 必須 | ページ情報を囲む親タグ |
locタグ | 必須 | Webサイト内のページURLを記載する |
lastmodタグ | 必須 | ページの最終更新日を記載する |
changefreqタグ | 任意 | ページの更新頻度を記載する |
priorityタグ | 任意 | ページの優先度を記載する |
直接コードを書かない場合は細かく理解しておく必要はありませんが「上記のタグを記載することで、ページのURL・最終更新日・更新頻度・優先度の情報を検索エンジンに伝えている」と覚えておきましょう。
ただし、changefreqタグとpriorityタグはGoogleでは無視されるため、記述しなくても問題ありません。
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違い
XMLサイトマップと混同されやすいサイトマップとして「HTMLサイトマップ」があります。
両者の大きな違いは、誰に向けたものであるかという点です。
サイトマップ | 対象 |
XMLサイトマップ | 検索エンジン向け |
HTMLサイトマップ | ユーザー向け |
XMLサイトマップは検索エンジンのクローラー向けに情報を伝えるものであるのに対し、HTMLサイトマップはWebサイトを訪れたユーザー向けにコンテンツをまとめたものです。
どちらもWebサイト内にどのようなページがあるかを伝えることは共通していますが、XMLサイトマップはクロール・インデックスの促進、HTMLサイトマップはユーザービリティ向上を目的としています。
対象が異なることでそれぞれの役割も異なるため、混同しないように覚えておきましょう。
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XMLサイトマップの必要性
XMLサイトマップは、検索エンジンにWebサイト内のページ情報を効率的に伝えるために必要です。
XMLサイトマップがなければインデックスされないというわけではありませんが、検索エンジンのクローラーが読み取りやすい形でWebサイト内の情報をまとめることで、クロールの促進につながります。
特にページ数が多い大規模サイトの場合は、すべてのページをクローラーがスムーズに認識できない可能性が高いため、XMLサイトマップを作成してクロールを改善することが重要です。
Googleも以下のように言及しています。
大規模なサイト、複雑なサイト、専門性の高いファイルのクロールを改善する手段としてサイトマップが役立ちます。
引用:サイトマップ(sitemap.xml など)の概要 | Google 検索セントラル
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XMLサイトマップのSEO効果
XMLサイトマップを作成してクロールを促進することで、新規で作成したページやリライトした記事の更新情報をいち早く検索結果に反映させることができます。
検索順位は、クロール→インデックス→ランキングの順番で決定されるため、そのプロセスにあるインデックスまでのスピードが速まることで、結果的にSEOにもプラスに働くと考えられます。
また、ページ数の多いポータルサイトやECサイトの場合、重要なページとそうでないページが出てくるでしょう。
これらが適切にクロールされるよう設計することで、クロールバジェット対策にもなります。
XMLサイトマップでWebサイト内の情報を正確かつ効率的に検索エンジンに知らせることで、SEO評価も得られるといえるでしょう。
XMLサイトマップの作り方
XMLサイトマップはGoogleが推奨する記述方法で作成しましょう。Googleが例として挙げているXMLサイトマップの記述は以下の通りです。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url>
<loc>https://www.example.com/foo.html</loc>
<lastmod>2022-06-04</lastmod>
</url>
</urlset>
引用:サイトマップの作成と送信 | Google 検索セントラル
また、画像・ニュース・動画の情報を伝えるサイトマップはそれぞれ記述方法が異なるため、以下を参考にしてください。
画像サイトマップについて | Google 検索セントラル
ニュース サイトマップを作成する | Google 検索セントラル
動画サイトマップ、mRSS の概要と仕様 | Google 検索セントラル
直接コードを書くのが難しい場合、プラグインや自動生成ツールを使うのがおすすめです。以下では、XMLサイトマップの作り方について具体的に説明します。
WordPressの場合はプラグインを使うと簡単
WordPressを使用している場合は、プラグインを使うと簡単にXMLサイトマップを作成できます。ここでは「XML Sitemap Generator for Google」というプラグインを使ってXMLサイトマップを作成する手順を紹介します。
まず、WordPressにログインし「プラグイン」→「新規追加」から「XML Sitemap Generator for Google」と検索し、インストールして有効化します。
有効化できたら「設定」→「XML-Sitemap」から初期設定を行っていきます。ここで更新頻度や優先順位を設定できるので、必要に応じて設定しておきましょう。
特にこだわりがなければ、デフォルトのままでOKです。
自動生成ツールを使う方法
WebサイトがWordPressでない場合は、自動生成ツールを使う方法が簡単です。ここでは「sitemap xml Editor」というツールを使ってXMLサイトマップを作成する方法を紹介します。
作り方は簡単で、XMLサイトマップを作成したいサイトのURLを入力し、各種項目を設定して「サイトマップ作成」をクリックするだけでOKです。
XMLファイルが作成されるので、ダウンロードしてWebサイトの任意の場所にアップロードしましょう。Webサイト全体のXMLサイトマップを作成した場合は、トップページと同じディレクトリでOKです。
ただし、この方法ではXMLサイトマップは自動で更新されないため、更新する際はXMLサイトマップを再度生成し、アップロードし直す必要がある点に注意しましょう。
また、1,000ページを超える取得はできないため、大規模サイトには向いていません。
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XMLサイトマップの確認方法
XMLサイトマップが作成できたら、正しく設置されているか確認しましょう。確認方法は簡単で、以下URLにアクセスし、XMLサイトマップが表示されれば問題ありません。
https://example.com/sitemap.xml ※「example.com」部分を自社ドメインに置き換えてください。 ※一般的には「sitemap.xml」というファイル名が使われますが、それ以外が設定される場合もあります。例えばNYマーケティングのメディアの場合、XMLサイトマップのURLは以下になります。
https://ny-marketing.co.jp/blog/sitemap.xml
以下のような表示を確認できれば、問題なくXMLサイトマップが設置されています。
XMLサイトマップをGoogleに送信する2つの方法
XMLサイトマップを作成して設置できたら、検索エンジンに通知する必要があります。
ここでは、XMLサイトマップを検索エンジンに送信する方法を2つ紹介します。
サーチコンソールから送信する
Google Search Console(サーチコンソール)から、GoogleにXMLサイトマップを送信することができます。
手順は以下の通りです。
- サーチコンソールにログイン
- 「サイトマップ」をクリック
- 「新しいサイトマップの追加」のURL以下に「sitemap.xml」と入力
- 送信をクリック
「送信されたサイトマップ」のステータスが「成功しました」となれば完了です。
robots.txtファイルに記述する
robots.txtを編集することでもXMLサイトマップの情報を伝えられます。
手順は以下の通りです。
- XMLサイトマップの情報をrobots.txtに記述
- ルートディレクトリに設置する
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XMLサイトマップを作成する際の注意点4つ
XMLサイトマップを作成する際は、以下の4つの点に注意してください。
適切に設計する
大規模サイトになるほど、XMLサイトマップは適切に設計しないとクロール最適化がされないので注意です。
例えば、lastmodに関して、クロール頻度を増やしたいからといって毎日自動で日付更新するというのはNGです。
正しくクロールしてほしければ、重要な更新があったときに日付更新するようにしましょう。
このように内部対策は適切にコツコツやっていくことが大切なので、内部SEOに知見があるプロに任せるのがおすすめです。
ページがnoindexになっていないかチェックする
noindexとは、検索エンジンがインデックスしないよう設定するタグです。
XMLサイトマップにnoindexページが入っていると、サーチコンソールに送信した際に「noindex タグによって除外されました」というエラーメッセージが表示されます。
意図的にnoindexにしている場合は、XMLサイトマップから除外しておきましょう。
noindexタグを使う場面や設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
正規化しているURLを登録する
手動で入力する場合は、以下のようなURLの表記ゆれに注意してください。
- 「/」の有無
- wwwの有無
- index.htmlの有無
- 「http」と「https」
複数のURLが存在する場合は、URLを正規化しましょう。
URLの正規化のやり方は以下の記事を参考にしてください。
ファイルサイズが大きい場合は分ける
XMLサイトマップのファイルサイズには以下のような制限があります。
- 50,000URLまで
- 圧縮されていない状態で50MBまで
上記を超える場合はサイトマップインデックスファイルを使用しましょう。
参照:サイトマップ インデックス ファイルでのサイトマップの管理 | Google 検索セントラル
XMLサイトマップに関するよくある質問
XMLサイトマップに関してよくある質問をまとめました。勘違いされがちな内容ですので、あわせてチェックしておきましょう。
XMLサイトマップに記載したURLはすべてクロールされますか?
XMLサイトマップに記載したからといって、すべてのURLがクロールされるとは限りません。
直近の事例で、数千万ページあるサイトのXMLサイトマップで、8割以上がクロールすらされていないということがありました。
規模が小さいサイトであればXMLサイトマップのすべてのURLがクロールされるでしょう。
しかし、大規模サイトの場合はクロールの際になんらかの判定がなされていると思われます。これは仮説ですが、おそらく内部リンクの貼り方で一定の基準があるのではと考えています。また、クロールバジェットの最適化を実施できていないことが原因になることもあります。
この部分に関してはブラックボックスのため経験則にもとづいて判断していくしかなく、日々大規模サイトを運営していくなかで分析・改善を繰り返していくことが重要です。
XMLサイトマップに記載したURLは必ずインデックス登録されますか?
XMLサイトマップにURLを記載しても、必ずインデックスされるわけではありません。
XMLサイトマップの役割はあくまでも「GoogleにクロールするURL候補のヒントを与える」ことです。
クロールされてもインデックス登録に値しない内容のページの場合は、インデックスされない可能性があります。
そのため、内部対策も大事ですが、ページの品質を上げる努力もあわせて行っていきましょう。
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XMLサイトマップを正しく作成・設定して適切に検索エンジンに情報を伝えよう
XMLサイトマップは検索エンジンにWebページの情報を正しく伝えるために重要です。
特に大規模サイトは、適切に設計しないとクロールの最適化ができないため、必須といえます。
ただし、正しく設定しないと検索順位が下がってしまう危険性もあるため、SEOの専門知識が必要になります。
NYマーケティングは、SEO歴14年のナレッジがあり、特に大規模サイトのSEOを得意としています。ポータルサイトを月間1億PVまでグロースさせた経験をもとに、適切な戦略設計から実行まで一貫してサポートさせていただきますので、内部SEOでお困りの企業さまはお気軽にお問い合わせください。
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