SEO対策を行う上で、効果測定を怠ってしまうと施策の意義は半減します。
特に近年は生成AIの登場により、検索エンジン経由の流入が減少傾向にあり、流入数そのものよりも、CVに至るまでのユーザー行動の把握がこれまで以上に重要になっています。
本記事では、実務経験豊富なSEOコンサルタントの視点から、従来のSEO効果測定で必須となるツールはもちろん、生成AI時代だからこそ導入すべき効果測定ツールまでを紹介します。
適切なツールを選定し、データに基づく改善サイクルを回せば、持続的に成果を伸ばせる体制を構築できます。
- SEOの効果測定を実施すべき切り口
- 「流入」や検索パフォーマンスを測定するツール
- SEO経由のユーザー行動を効果測定するツール
- SEO経由のコンバージョンを計測するツール
- 被リンク・ドメインパワーを評価するツール
- 内部SEO(技術分析)に使えるツール
- SEOの効果測定を実施する際のポイント

NY SEOは、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスのデータを自動連携し、重要なKPIを一元管理できるツールです。
リライト候補の抽出や内部リンク管理、カニバリ監視など、改善につながる機能が充実しています。運営の効率化と成果向上を同時に実現できます。
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SEOの効果測定を実施すべき切り口

これまでのSEO効果測定は、検索順位やコンバージョンの計測さえ行っていれば十分とされることが一般的でした。
しかし、生成AIの登場により、多くのサイトで流入数が減少傾向にあります。こうした状況を踏まえ、ここでは、今あらためて見直すべきSEO効果測定の重要な視点について解説します。
- 観点①|ユーザー行動
- 観点②|被リンク・ドメイン評価
- 観点③|サイト内部(構造・技術SEO)
観点①|ユーザー行動
ユーザー行動の分析は、検索からサイト離脱までの流れを把握するために欠かせません。段階ごとの数値を追跡すれば、どこで機会損失が発生しているかが明確になります。
ここでは、ユーザー行動を図るために必要な指標を3つ紹介します。
1. 流入(入口)
流入分析では、自然検索や広告経由、参照元サイトなど、訪問者の入口を特定します。Googleサーチコンソールや検索順位チェックツールで対策クエリの分析は必須で、どのキーワードが集客に貢献しているかが分かります。
従来の王道SEOにおいては、分析が必須となる指標でした。生成AI時代では重要度は一定程度下がったものの、依然として継続的に追跡すべき指標と言えるでしょう。
2. クリック・コンバージョン(出口)
出口では、CTAのクリックやフォーム送信など、成約に直結する行動を計測します。Googleタグマネージャーでイベントトラッキングを設定すれば、成果に結びつく要素を把握することが可能です。
出口改善は、売上やリード獲得の増加に直結するため、重点的に取り組むべき領域です。この指標は、時代が変わっても重要であり続けるものと言えるでしょう。とはいえ、コンバージョン数を増やすためには、従来のEFOやテキスト変更といった施策だけでは不十分であると、弊社は考えています。
そこで重要となるのが、次に解説する「ユーザー行動」です。
3. ユーザー行動(間)
流入やコンバージョンももちろん重要ですが、弊社としては、今後のSEOにおいてプラスアルファで重要度が高まるのが「流入」と「コンバージョン」の間にあるユーザー行動だと考えています。
具体的には、訪問者がサイト内でどのように動くのかを測定します。ページ間での回遊状況、滞在時間、スクロール率などが主要な指標です。ヒートマップツールやアナリティクスを活用した分析はもちろん、内部リンク経由の回遊なども含め、より詳細なデータを取得するためにはGoogleタグマネージャーでの緻密なタグ設計が必要です。
こうした分析によって、コンテンツ配置やCTA位置の改善方針が明確になり、コンテンツ品質やUXの向上につながります。結果的に、コンバージョンの改善にも直結します。
なお、NYマーケティングでは、これらのユーザー行動を可視化・分析できる効果測定ツール 「NY SEO」を提供しています。サイト改善の精度を高めるためにも、ぜひ導入をご検討ください。
観点②|被リンク・ドメイン評価
被リンクは、Googleの評価指標の中でも特に重要度が高く、外部からの信頼性や専門性を示す要素です。効果測定においては、被リンクの数だけでなく、リンク元の質や関連性、そして「ドメインパワー」も確認することが重要です。
ドメイン評価ツールを活用すれば、ドメインパワーを数値化できます。また、被リンクの推移を継続的に追うことで、不自然な増加によるペナルティリスクを早期に察知することも可能です。
SEOで成果を上げるためには、関連性が高く質の良いリンクを長期的に構築していくことが不可欠です。
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観点③|サイト内部(構造・技術SEO)
サイトの内部構造は、SEOの土台を強化するための重要な施策であり、いわゆる「内部対策」に該当します。
中でも、内部リンク構造の最適化、HTML構造の改善、ページスピードの向上は、検索エンジン評価を高めるうえで欠かせない要素です。速度計測ツールを使えば具体的な改善提案を得られ、モバイル対応テストを行えばスマホ閲覧環境の最適化状況を把握できます。さらに、内部リンクの見直しや階層構造の整理も、SEO評価の向上に直結します。
特に、サイト全体を俯瞰しながら構造を改善していくことが、長期的な検索順位の安定と向上につながります。
「流入」や検索パフォーマンスを測定するツール
SEO施策の成果を適切に判断するには、検索経由の流入状況や検索パフォーマンスを定期的に測定することが欠かせません。
流入状況を測定するには、検索順位を把握するためのツールと、アクセス解析や検索分析を行うツールを組み合わせて使うことが効果的です。
ここでは、検索順位計測とアクセス解析・検索分析に分けてツールを紹介します。
- 種類①|検索順位計測ツール
- 種類②|アクセス解析・検索分析ツール
種類①|検索順位計測ツール
検索順位計測ツールは、指定したキーワードの検索結果順位を自動で取得・保存し、日々の変動を時系列で把握できます。
コアアップデートなどによる自社サイトへの影響や、実施した施策の効果もすぐに確認できるため、SEO対策を行うなら導入必須のツールと言えるでしょう。
ここでは、検索順位計測に活用できるツールを2つ取り上げます。
項目 | GRC | Rank Tracker |
---|---|---|
ロゴ | ![]() | ![]() |
公式サイト | 公式サイトへ | 公式サイト |
主な特徴 | 国内で広く利用されるデスクトップ型順位チェックツール。Google・Yahoo!・Bing対応。キーワードごとの順位推移をグラフで可視化。 | クラウド連携可能な多機能型順位計測ツール。競合追跡、キーワード難易度分析、検索ボリューム確認が可能。モバイル・デスクトップ別や地域指定も柔軟に設定可能。 |
独自機能・強み | 日次で順位変動を正確記録。施策タイミングとの照合やアルゴリズム・競合影響の把握が容易。長期推移分析で効果を定量評価可能。 | 海外SEOにも対応。レポート機能が充実し、チーム共有に向く。 |
1. GRC

GRCは、国内で広く利用されているデスクトップ型の検索順位チェックツールです。Google・Yahoo!・Bingに対応し、キーワードごとの順位推移をグラフで直感的に確認できます。
地域やデバイス別の順位測定にも対応しており、ローカルSEO分析にも有効です。さらに、データをローカル環境で管理できるため、セキュリティ面でも安心して利用できます。
SEOの効果測定においてGRCが優れているのは、日次での順位変動を正確に記録できるためです。これにより、施策を行ったタイミングと順位変動を照合しやすく、アルゴリズム更新や競合動向の影響も迅速に把握できます。特に、長期的なキーワードポジションの推移を分析することで、施策の効果を定量的に評価できる点が大きな強みです。
2. Rank Tracker

Rank Trackerは、クラウドと連携可能な多機能型の順位計測ツールです。キーワード順位だけでなく、競合サイトの追跡やキーワード難易度分析、検索ボリューム確認も可能です。
モバイル・デスクトップ別の順位計測や地域指定も柔軟に設定でき、海外SEOにも対応しています。レポート機能が充実しており、チーム共有にも向いています。
種類②|アクセス解析・検索分析ツール
アクセス解析や検索分析ツールは、訪問者数やページビュー、直帰率、滞在時間などのデータを収集します。検索分析では、ユーザーが実際に検索したクエリやクリック率、表示回数、平均掲載順位なども確認可能です。
ここでは、Googleのアクセス解析・検索分析ツールを2つ紹介します。
1. Google アナリティクス(GA4)

Google アナリティクス4(GA4)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールで、自然検索・広告・SNSなどあらゆる流入経路を可視化できます。
ページ単位での滞在時間や離脱率、イベント計測によるユーザー行動の追跡が可能で、SEO施策の成果はもちろん、全チャネルを横断した効果測定にも対応します。
GA4は、SEOに限らず、あらゆるWeb施策を行う上で必須の基盤ツールです。導入していなければ、施策の効果を正しく評価できず、改善の方向性も見えません。逆に、GA4を活用すれば、投資対効果の判断や施策の優先順位づけをデータに基づいて行えるため、成果最大化のスピードが大きく向上します。
2. Googleサーチコンソール

Google サーチコンソールは、Google検索での掲載状況を分析できる無料ツールです。検索クエリごとの表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位を把握できます。
また、インデックス状況やクロールエラーの確認、モバイルユーザビリティ診断も可能なため、技術面の改善にも役立ちます。
SEOの効果測定においては、ユーザーが実際に検索結果からどの程度訪問しているかを把握できる点が大きな強みです。
施策前後で表示回数やクリック率の推移を比較することで、コンテンツ改善やキーワード戦略の成果を定量的に評価できます。さらに、クエリ単位のデータを活用すれば、潜在的な流入機会の発見や優先順位付けにもつなげられます。
SEO経由のユーザー行動を効果測定するツール
検索から流入したユーザーがサイト内でどのように行動しているかを可視化することは、UX改善やコンテンツ最適化に直結します。
弊社ではそれにとどまらず、コンバージョンに直結しやすいユーザー行動をKPIとして設定し、最終的なCVR向上を重視しています。単に訪問数や順位、CV直前の数値だけを見るのではなく、その前段階に潜む課題を特定することで、改善の優先度と施策の方向性を明確化します。
こうしたアプローチにより、可視化したユーザー行動データをもとに、課題解決と成果最大化の両立を実現しています。ここでは、SEO経由のユーザー行動を詳細に測定できる代表的なツールを紹介します。
サービス名 | NY SEO (全体数値管理) | Microsoft Clarity (ヒートマップ) | Mouseflow (セッション記録) |
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ロゴ | ![]() | ![]() | ![]() |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
主な特徴 | サーチコンソール・GA・タグマネからデータを自動取得し、主要KPIを一元管理。入口〜出口間の行動分析に強み。 | 無料でクリック位置・スクロール深さを色分け表示。注目・無視傾向を把握。 | 訪問者の操作を録画再現。マウス動きや離脱直前の行動を可視化。 |
独自機能 | リライトKW候補、カニバリ監視、KWグループ、内部リンク管理 | セッションリプレイ、視覚的UX分析 | フォーム分析、多言語対応 |
強み | 成果ページに集中投資しCV最大化 | 「なぜ離脱したか」を定性分析 | フォーム最適化、離脱要因特定 |
ツール①|NY SEO(全体数値管理ツール)

NY SEOは、オウンドメディア運営に必要なKPIを一元管理できるツールです。以下のデータを自動で取り込み、5〜6項目の主要KPIを設定してモニタリングできます。
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス
- Googleタグマネージャー
これにより、重要指標の変化を日々確認しながら、最終的なコンバージョンの最大化を目指せます。もともとオウンドメディアの数値分析は、流入(入口)とCV(出口)の分析に偏重し、その間のユーザー行動分析が不足しているという業界的な課題がありました。
NY SEOは、この課題を解決するために、NYマーケティングがこれまでのコンサルティング知見を活かして開発したツールです。実際にクライアントサイトでもCV拡大に大きな成果を生み出しています。
機能面では、以下のような、オウンドメディアに一定の記事数が蓄積し、精緻化を進めていく必要があるフェーズの担当者にとって非常に便利な機能を備えています。
- リライトKW候補
- カニバリ監視
- KWグループ機能
- 内部リンク管理
オウンドメディアの成果を着実に伸ばしたい方は、ぜひNY SEOを導入し、戦略的な運営体制を構築してください。
ツール②|Microsoft Clarity(ヒートマップツール)

Microsoft Clarityは、無料で利用できるヒートマップツールです。ページ内のクリック位置やスクロールの深さ、滞在エリアを色分け表示し、ユーザーが注目している要素や無視している要素を把握できます。

セッションリプレイ機能で実際の操作を再現できるため、離脱が多い箇所や使いにくいUIを発見しやすくなります。軽量でサイト表示速度への影響が少ない点も特徴です。
さらに、実際のユーザー操作を再現できるため、離脱が多い箇所や使いにくいUIを特定しやすくなります。軽量でサイト表示速度への影響が少ない点も特徴です。
他の効果測定ツールが数値ベースでの分析に強みを持つのに対し、Clarityはユーザー行動を“視覚的に”理解できるのが大きな優位性です。Googleアナリティクスなどでは判別しにくい「なぜ離脱したのか」「どこで迷っているのか」といった定性的な課題を特定できるため、UX改善やコンテンツ最適化の優先順位づけに直結します。
ツール③|Mouseflow

Mouseflowは、訪問者の操作を録画のように再現するセッション記録ツールです。マウスの動きやスクロール速度、クリック位置まで詳細に把握でき、ユーザーが迷っている箇所や離脱直前の行動を特定できます。
フォーム分析機能では、入力途中で離脱したフィールドを特定できるため、コンバージョンページの改善に特に有効です。グローバル対応しており、多言語サイトの分析にも適しています。
SEO経由のコンバージョンを計測するツール
SEOで集客したユーザーが、最終的に問い合わせや購入などの成果につながっているかを把握することは、施策のROIを評価する上で不可欠です。
コンバージョン計測ツールを使えば、成約率向上に向けた改善ポイントが明確になります。
項目 | Google アナリティクス(GA4) | Googleタグマネージャー | NY SEO |
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ロゴ | ![]() | ![]() | ![]() |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
主な特徴 | イベントトラッキング・コンバージョン設定で成果計測が可能。ページ単位、デバイス別、チャネル別の成約率比較に対応。 | サイト内タグを一括管理できる無料ツール。コード編集不要でタグ追加・変更が可能。 | サーチコンソール・GAのデータを自動連携し、重要指標を一元監視。 |
強み | 成果に貢献する流入経路やコンテンツを特定でき、広告・SNSなど他チャネル比較も可能。 | クリック、スクロールなど任意アクションを精密計測。発火条件設定やバージョン管理で安全に運用。 | 日次で成果指標を追跡し、CV向上施策の判断を迅速化。 |
ツール①|Google アナリティクス(GA4)

引用元:Google アナリティクス
イベントトラッキングやコンバージョン設定を行えば、フォーム送信、購入完了、資料ダウンロードなどの成果を正確に計測可能です。ページ単位、デバイス別、チャネル別の成約率比較ができるため、どの流入経路やコンテンツが成果に貢献しているかが一目で分かります。
さらに、広告やSNSなど他チャネルとの比較も可能で、マーケティング全体の改善に活用できます。
ツール②|Googleタグマネージャー

Googleタグマネージャーは、サイト内に設置するタグを一括で管理できる無料ツールです。GA4や広告計測タグなどをコード編集なしで追加でき、コンバージョンイベントの設定や変更も容易に行えます。
クリック、スクロール、動画再生、ファイルダウンロードなど、任意のユーザーアクションをトリガーとして計測できるのが特徴です。タグの発火条件を細かく設定できるため、計測の精度を高めながら運用負担を軽減できます。バージョン管理機能があり、安全にテストや更新が可能です。
ツール③|NY SEO

GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスのデータを自動連携し、コンバージョンに直結する指標をまとめて監視できます。
成果指標の変化を日次で追えるため、コンバージョン向上に向けた施策判断がスピーディーに行えます。
被リンク・ドメインパワーを評価するツール
被リンクやドメインの評価は、検索エンジンがサイトの信頼性や権威性を判断する際の重要な要素です。質の高いリンクが多く集まるほど、検索順位の向上や長期的な評価維持につながります。
ここでは、被リンクとドメインパワーを正確に測定・分析できる代表的なツールを紹介します。
項目 | Ahrefs | Moz | Majestic |
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ロゴ | ![]() | ![]() | ![]() |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
主な特徴 | 世界的に利用されるSEO分析ツール。被リンク調査に特化した大規模データベースを保有。 | 長年利用されるSEO分析ツール。被リンクの質や関連性を分析し、有効なリンクや改善が必要なリンクを判別可能。 | 被リンク分析に特化。リンクの質と量を「トラストフロー」と「サイテーションフロー」で評価。ジャンル・テーマの関連性も分析可能。 |
独自指標 | ドメインレーティング(DR) | ドメインオーソリティ(DA)、ページオーソリティ(PA) | トラストフロー、サイテーションフロー |
主な用途・強み | 競合サイトのリンク分析、被リンク戦略の設計、リンク元の質評価 | サイト・ページの強さ評価、リンク改善ポイントの特定、初心者〜上級者向け分析 | 質の高いリンク特定、過去のリンク履歴や変化傾向の追跡、関連性分析 |
ツール①|Ahrefs
引用元:Ahrefs
Ahrefsは、世界的に利用されるSEO分析ツールで、被リンク調査に特化したデータベースを持ちます。リンク元サイトの評価、アンカーテキスト、リンクの新規獲得や消失の履歴まで詳細に確認できます。
また、競合サイトがどのような外部リンクを得ているかも分析できるため、リンク構築戦略の参考になる点も魅力です。独自指標「ドメインレーティング(DR)」により、サイト全体の信頼性を数値化できます。
ツール②|Moz
引用元:Moz
Mozは、SEO業界で長く利用されている分析ツールで、独自の「ドメインオーソリティ(DA)」や「ページオーソリティ(PA)」でサイトやページの強さを評価します。被リンクの質や関連性を分析し、改善が必要なリンクや有効なリンクを判別可能です。
シンプルで視覚的にわかりやすいインターフェースを備えており、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
ツール③|Majestic
引用元:Majestic
Majesticは、被リンク分析に特化したツールで、独自指標「トラストフロー」と「サイテーションフロー」を用いてリンクの質と量を評価します。リンク元サイトのジャンルやテーマとの関連性も分析できるため、単なるリンク数ではなく、検索評価につながるリンクを特定可能です。
膨大な履歴データを持ち、過去のリンク構築状況やリンクの変化傾向を追跡するのにも適しています。
内部SEO(技術分析)に使えるツール
内部SEOの最適化は、検索エンジンがサイトを正しくクロール・インデックスし、ユーザーに快適な閲覧体験を提供するための基盤です。技術的な問題を放置すると、コンテンツの質が高くても評価を得られない場合があります。
ここでは、内部構造や表示速度などを詳細に分析できる代表的なツールを紹介します。
項目 | Screaming Frog | PageSpeed Insights |
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ロゴ | ![]() | ![]() |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
主な特徴 | デスクトップ型SEO分析ツール。サイト全体をクロールし、内部リンク・メタ情報・重複・リダイレクト等を一覧化。 | Google提供の無料速度計測ツール。モバイル・PC速度をスコア化。 |
強み | 大規模サイトも高速監査。技術SEOに必須。 | 速度改善案(画像圧縮・コード最適化等)を自動提示。 |
ツール①|Screaming Frog

Screaming Frogは、デスクトップ型のSEO分析ツールで、サイト全体をクロールし、内部リンク構造やメタ情報、ステータスコード、重複コンテンツ、リダイレクト状況などを一覧化します。XMLサイトマップの生成や、noindex・canonicalタグの確認も可能です。
大規模サイトでも全ページを効率的にチェックでき、構造上の課題を迅速に発見できます。技術SEOの監査に必須のツールです。
ツール②|PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、Googleが提供する無料の速度計測ツールです。モバイル・PC両方の表示速度をスコア化します。ページ読み込み時間だけでなく、初回描画やインタラクション可能になるまでの時間など複数の指標を提示します。
さらに、画像圧縮やコードの最適化、キャッシュ利用などの改善案を具体的に提案してくれるため、表示速度改善の計画を立てやすくなります。
SEOの効果測定を実施する際のポイント
SEO効果測定は、ツールの導入だけでなく、計測体制や評価基準の設定が成果の可否を左右します。分析結果を正しく解釈し、改善行動に結びつけるためには、目的の明確化やデータの粒度、視点の持ち方が重要です。
ここでは、現場で押さえておくべき3つのポイントを紹介します。
- ポイント①|目的(KGI)と評価指標(KPI)を明確に設定する
- ポイント②|流入・CVだけでなくユーザー行動も確認する
- ポイント③|ページ単位でのパフォーマンス計測を可能にする
ポイント①|目的(KGI)と評価指標(KPI)を明確に設定する
SEOの目的は、単なる検索順位の向上ではなく、売上や問い合わせ件数、会員登録数などの事業成果を達成することです。
最終的なゴールをKGIとして設定し、その達成度を測るための中間指標をKPIとして明確にします。ただ、それだけではNYマーケティングでは指標設計として不足していると考えております。
そこで、我々は重要KPI・詳細KPI・行動KPIというように細かく粒度を分けて目標設定をするようにしています。

基準が曖昧なままでは、たとえ順位や流入が改善しても、ビジネス成果につながらない可能性があります。
そのため、弊社が採用しているようなKPIのフレームワークを導入することで、施策全体の方向性を明確にした上で、確度の高い施策実行へと移ることができます。
ポイント②|流入・CVだけでなくユーザー行動も確認する
多くのSEOの効果測定では、流入数(入口)とCVページの成果(出口)ばかりをKPIに設定しがちです。
しかし、その間にある「ユーザー行動」を軽視すると、大きな伸びしろを失います。実際に弊社の支援事例でも、CVページ到達前に複数の記事や中間ページを経由するケースが多く、その経路を強化することでCV数の増加につながりました。
もし「ユーザー行動」を改善していなければ、途中ページでの離脱が多発しても気づけず、改善が遅れる可能性があります。逆に、「間」の行動設計を最適化すれば、ユーザーは自然な流れでサービスページやLPへ到達します。

具体的には、回遊経路の可視化、離脱率の高いページの改善、関連記事やCTA配置の最適化が有効です。こうした施策は、順位や流入数の改善だけでは到達できない成果向上を可能にします。
ポイント③|ページ単位でのパフォーマンス計測を可能にする
サイト全体の合計データだけでは、どのページが成果を生み出しているのか、あるいはパフォーマンスを落としているのかを把握できません。
ページ単位で流入数、滞在時間、直帰率、コンバージョン率を計測することで、強化すべきコンテンツと改善が必要なコンテンツを明確化できます。
実際、弊社では独自開発の「NY SEO」というツールを活用し、記事単位での数値管理を徹底しています(以下画像参照)。

これにより、全ページのパフォーマンスを網羅的に確認できるだけでなく、成果を生み出しているページに集中的にリソースを投下し、改善効果を最大化することが可能になります。
また、高い成果を出しているページは、関連コンテンツの追加や内部リンク強化によってさらに伸ばせます。反対に成果が低いページは、検索意図とのミスマッチや情報不足、UIの不備などを検証し、優先度を付けて改善することが重要です。
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まとめ
本記事では、SEOの効果測定に必要な観点と、それぞれの工程で活用できる代表的なツールを紹介しました。
検索順位や流入数の計測だけでなく、ユーザー行動やコンバージョン、被リンク評価、内部構造の分析までを含めた総合的な測定が重要です。ページ単位での分析や行動データの活用により、限られたリソースで効率的に成果を伸ばすことが可能です。
正しい計測体制と評価基準を整え、適切なツールを継続的に運用することが、長期的なSEO成功への近道となります。
特に、入口〜間〜出口までのユーザー行動を可視化し、記事単位での数値管理を徹底できる「NY SEO」は、こうした総合的な効果測定をワンストップで実現できます。SEO施策の精度を高めたい方は、ぜひ導入をご検討ください。
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