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アグリゲーションサイトとは|ビジネスモデルや開発から運用までの方法について解説。

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アグリゲーションサイトにはindeedなどの世界的に有名なサービスが多々あります。アグリゲーションサイトとは、特定のテーマに関する情報をインターネット上から集約し、まとめて閲覧できるようにしたサイトのことです。

ただ、アグリゲーションサイトは通常のサイトと比べ特殊性が高いです。成功のためには競合やビジネスモデル、開発手法、集客方法など意識するべきポイントをおさえる必要性があります。

これらの点を考えずに進めると事業の失敗や、成長スピードの鈍化をまねきかねません。そこでこの記事では、下記のポイントについて解説していきます。

▼この記事でわかる内容
  • アグリゲーションサイトの前提知識
  • アグリゲーションサイトの事例
  • アグリゲーションサイトのビジネスモデル
  • アグリゲーションサイトの集客で意識すべきSEO対策
  • アグリゲーションサイトの開発方法

当記事は、弊社NYマーケティングの代表中川が0から月間1億PVのサイト成長を達成した実績と14年間の経験をもとに執筆しています。

【求人アグリゲーションサイト・SEO比較】indeed、求人ボックス、スタンバイ
目次

アグリゲーションサイトとは?

アグリゲーションサイトは、特定のテーマに関する情報をインターネット上から集約し、まとめて閲覧できるようにしたサイトです。

アグリゲーションサイトの仕組みは、ネット上に存在する情報をスクレイピング(場合によってはクローリングともいう)して、ひとつのWEBサイトにまとめるという流れになっています。

アグリゲーションサイトは、特定のテーマに関する情報をインターネット上から集約し、まとめて閲覧できるようにしたサイトです。

求人、旅行、不動産、ショッピングなど、様々な分野でアグリゲーションサイトが誕生しており、多くのユーザーに利用されています。

また、よく混同されるのがNewsPicksやRETRIPなどのキュレーションサイトです。こうしたサイトとの違いは、「運営や編集者の意図」が入る度合いの大小にあります。

アグリゲーションサイトは、自動で情報を収集してきます。そのため、集約される情報に運営の意図が入りにくい構造になっています。一方でキュレーションサイトは人の手によって収集され編集されます。

▼アグリゲーションサイトとキュレーションサイトの違い

目的情報収集方法事例
アグリゲーションサイト情報の集約自動収集Indeed
スマートニュース
キュレーションサイト情報の整理・編集人手による収集NewsPicksRETRIP

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アグリゲーションサイトの事例

ここでは、アグリゲーションサイトの事例として各業界で主要な6つをあげていきます。

▼アグリゲーションサイトの事例
  • 事例①|Indeed:求人業界
  • 事例②|求人ボックス:求人業界
  • 事例③|トラベルコ:旅行業界
  • 事例④|Careerjet:旅行業界
  • 事例⑤|キナリノ:ファッション業界
  • 事例⑥|スマートニュース:メディア

アグリゲーションサイトは求人業界系のサービスでよく見られます。求人系のアグリゲーションサイトに関しては以下の記事を読んでみてください。

▼関連記事
【求人アグリゲーションサイト・SEO比較】indeed、求人ボックス、スタンバイ

事例①|Indeed(インディード):求人業界

indeedのサービス画面の画像

引用元:indeed

アグリゲーションサイトとして最も有名なサイトとしてindeedがあげられます。世界最大級の求人情報サイトです。2004年に米国で設立され、現在25カ国以上でサービスを展開しています。日本でも2009年に公開され、現在は月間訪問数2,700万(※1)を超えるサイトに成長しました。

indeedを活用することで下記のような機能を活用することができます。

  • Indeed 求人検索
  • Indeed 企業クチコミ
  • Indeed 給与調査
ユーザー数/月2,700万
公開日2009年※2
公式URLhttps://jp.indeed.com/
運営会社Indeed Japan 株式会社(親会社:株式会社リクルートホールディングス)

※1引用元:indeed公式サイト『選ばれる理由』
※2引用元:Indeed Japan 10th Anniversary

事例②|求人ボックス:求人業界

求人ボックスのサービスページの画像

引用元:求人ボックス

求人ボックスは、株式会社カカクコムが運営する求人情報サイトです。2015年より展開する求人情報サイトで、月間利用者数が500万人(※1)(2020年時点)に達しています。

求人ボックスでは、求人情報の検索だけでなく、以下のような機能を利用することができます。

  • エージェントとのマッチング機能
  • 求人情報の比較機能
ユーザー数/月500万人※2
公開日2015年※2
公式URLhttps://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/
運営会社株式会社カカクコム
※1引用元:求人ボックス『月間利用者が500万人を突破!』
※2引用元:カカクコム『事業・サービス概要』

事例③|トラベルコ:旅行業界

トラベルコの求人ボックスの画像

引用元:トラベルコ

トラベルコは、国内外のホテルや航空券、ツアーなどを比較できる予約サイトです。1997年に設立され今に至ります。1,500以上の予約サイトを比較できるため、最安値のプランを見つけることができます。旅行者は以下のようなコンテンツも閲覧することが可能です。

  • 口コミ情報
  • 旅行ガイド
ユーザー数/月462万人
公開日1997年
公式URLhttps://www.tour.ne.jp/
運営会社株式会社オープンドア
引用元:株式会社オープンドア『2017年 決算説明資料』

事例④|careerjet:求人業界

careerjetのサービスページの画像

引用元:careerjet

careerjetは、世界中の求人情報を集約する求人検索エンジンです。5万8000以上のウェブサイトが毎日スキャンされています。世界各国で展開しており、日本にも展開されています。careejetの特徴として下記のような点があげられます。

  • 世界90カ国で展開
  • 条件にあった求人の通知機能
  • 使いやすい検索機能
ユーザー数/月不明
公開日2008年※
公式URLhttps://www.careerjet.jp/
運営会社Careerjet Limited
Wayback Machineより

事例⑤|スマートニュース:メディア業界

スマートニュースのサービスページの画像

引用元:スマートニュース

スマートニュースは、国内外のニュースや天気情報などを提供するニュースアプリです。2012年に公開され、現在2,000万人を超えるユーザーを抱えています。提携媒体数は3,000以上にも達しています。

スマートニュースでは、AI(人工知能)を用いてユーザーに最適なニュースを配信する点が大きな特徴です。スマートニュースに掲載されるメディア側は「SmartFormat」に則した記事を制作することで掲載される可能性が高まります。

ユーザー数/月2,000万人
公開日2012年
公式 URLhttps://www.smartnews.com/ja
運営会社スマートニュース株式会社

▼参考資料
スマートニュース株式会社『Ads Product Guide』,『MEDIA GUIDE

アグリゲーションサイトのビジネスモデル

ここでは、アグリゲーションサイトのマネタイズポイントについて解説していきます。主に下記の4つのマネタイズモデルが想定されます。

▼アグリゲーションサイトのビジネスモデル
  • モデル①|広告収益モデル
  • モデル②|手数料収入
  • モデル③|プレミアムサービスの販売
  • モデル④|データ販売

それぞれ以下で詳細に解説していきます。

モデル①|広告収益モデル

広告収益モデルは、サイト上の広告掲載枠を企業に提供することで収益を得るモデルです。ユーザーの属性や閲覧履歴などに基づいて、最適な広告を表示する仕組みを導入している場合が多いです。

indeedは、サイト内に優先表示される「スポンサー求人」機能を提供しています。その他にもスマートニュースは、運用型広告や予約型広告といったサービスを提供しています。

このようにアグリゲーションサイトのマネタイズとして、広告収益モデルは非常にメジャーな手法と言えるでしょう。

モデル②|手数料収入

手数料収入は、アグリゲーションサイトで広く利用されている収益モデルの一つです。サイト運営者は、ユーザーとサイトの取引を仲介する中で手数料を獲得することができます。

例えば、トラベルコは、各旅行サイトから予約が入った際に掲載料や手数料を徴収しています。

ユーザーと企業をマッチングさせるモデルと相性が良いアグリゲーションサイトで、手数料収入は導入すべきマネタイズモデルといえるでしょう。

モデル②|プレミアムサービスの販売

基本機能は無料で提供し、より高度な機能を利用できるプレミアムサービスを有料で販売するモデルがあります。

求人情報の検索機能や、ホテルの予約機能などをプレミアムサービスとして提供することでマネタイズする場合があります。

例えばスマートニュースでは「SmartNews+」というプラスアルファの有料機能を提供しています。SmartNews+を購読することで、提携先のメディアの有料コンテンツが読み放題になります。

モデル③|マーケティングソリューションの提供

サイトで収集したデータ等を活用して企業などを支援するモデルになります。ユーザーの属性や購買履歴などのデータは、マーケティング活動などに活用することができます。

スマートニュースは、2018年頃からクーポン機能を活用したマーケティングソリューションを提供しています。2023年にはdocomoと提携してパートナー企業向けマーケティングソリューションの開発も行っています。

▼関連記事
スマートニュースとドコモが業務提携契約を締結

アグリゲーションサイト集客の鍵はSEO対策

アグリゲーションサイトでマネタイズをするとなると、やはり集客の鍵はSEO対策にあります。そのためのSEO施策として下記の4つが想定されます。

▼アグリゲーションサイトで有効なSEO施策
  • 手法①|被リンク獲得の仕組み作り
  • 手法②|サイトコンテンツの設計
  • 手法③|記事型コンテンツの設計
  • 手法④|内部リンクの設計

各手法について詳細に解説していきます。

手法①|被リンク獲得の仕組み作り

後発組のアグリゲーションサイトは、被リンク獲得を効率的にできる仕組み作りが成功の大きな鍵になります

求人ボックスは、「給料ナビ」というコンテンツを提供しています。こうしたコンテンツは、各種メディアからの被リンク獲得に大きく役立っています。

求人ボックスの給与ナビのイメージ画像

引用元:求人ボックス 給与ナビ

良質なコンテンツ作りは被リンク獲得にとって重要です。ぜひ、アグリゲーションサイトを構築する際にも、コンテンツ作りはこだわってみてください。

その他、被リンク獲得に向けた施策もしっかり行うべきです。官公庁や政府系サイトをはじめとした権威性の高いサイトへの被リンク獲得ができるような体制を整えるのは非常に重要です。

手法②|サイトコンテンツの設計

UIやUXは直接SEOに関係があるわけではありません。ただ、UI/UXの向上は、間接的にSEOに対して良い影響を与えます。実際にGoogleも「優れたページエクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計」していると公言しています。

Google のコアランキング システムは、優れたページエクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されています。サイト所有者が Google のシステムで高い評価を得るには、ページ エクスペリエンスの限られた要因のみにとらわれないようにすることが必要です。多くの要因について検討し、全般的に優れたページエクスペリエンスを提供できているかどうかを確認してください。

引用元:優れたページ エクスペリエンスを提供する|Google検索セントラル

そのためにサイト設計時に、下記のポイントを意識してアグリゲーションサイトの構築をしましょう。

  • ユーザーの使い勝手を重視する(UI)
  • ストレスなくサイト・サービスを利用できる構造を意識する(UX)

手法③|記事型コンテンツの設計

アグリゲーションサイト自体への集客をする際に、コラム施策も検討してみましょう。準顕在層〜潜在層のキーワードを対策した記事型コンテンツを投入することで、遠くの顧客獲得が可能となります。また、コラムメディアを構築する際は以下のポイントに気をつけましょう。

  • 検索ニーズに応えたコンテンツ制作
  • コラムメディアをサブディレクトリに構築する
  • 戦略的なキーワード選定に基づくコンテンツ制作
  • EEATへの対策の実施

ただ、コラム施策は自社サイトの確定層や顕在層のキーワードをしっかり獲得したのちに実施しましょう。確定層や顕在層の方が圧倒的にCVRが高く、顧客獲得効率も高いからです。

手法④|テクニカルなサイト内部の設計

また、SEOにより上位表示を目指すなら、アグリゲーションサイト内のテクニカルな内部リンクの設計を徹底するようにしましょう。内部リンク設計で気をつけるべきポイントとしては下記の通りです。

  • 関連するページへ内部リンクを貼る
  • 正規URLを設置する
  • 重要度の高いページへ内部リンクを集める
  • リンク先の内容がわかるアンカーテキストにする
  • パンくずリストを設置する
  • 共通ナビゲーションに内部リンクを設置する
  • HTMLサイトマップを設置する

特に、求人業界の求人ボックスは内部設計が徹底されており、indeed等の先行組の躍進にもかかわらず後発組として成功している事例の一つと言えるでしょう。

▼関連記事
内部リンクとは?SEO効果を高める7つの貼り方のコツやチェック方法を解説

アグリゲーションサイトの開発手順

続いて、アグリゲーションサイトの開発手順について解説していきます。結論からお伝えすると、開発手順としては下記の通りとなります。

▼アグリゲーションサイトの開発手順
  • STEP①|要件定義とワイヤーフレームの作成
  • STEP②|デザイン制作とコーディング
  • STEP③|システム構築
  • STEP④|コンテンツ制作

それぞれ詳細に解説していきます。

STEP①|要件定義とワイヤーフレームの作成

まず、要件定義を徹底するようにしましょう。要件とは簡単にお伝えすると以下のようなものになります。

  • どのようなアグリゲーションサイトを構築したいのか
  • アグリゲーションサイトに求める成果を達成するためにはどのような機能が必要なのか

また、要件定義段階で集客を見越したSEO的な観点を入れることで、運用まで見越したサイト構築が可能となります。

これらの内容を要件定義書にまとめ、ワイヤーフレームに落とし込んでいきます。ワイヤーフレームとは、サイトの構造やレイアウトを視覚的にまとめたものです。

要件定義とワイヤーフレームの作成は、アグリゲーションサイトの基礎・設計図としての役割を担う、重要なステップの1つです。ここを落とすと、それ以降の動きでエンジニアやデザイナーとの認識の齟齬が生まれてしまう可能性があります。

STEP②|デザイン制作とコーディング

続いて、デザイン制作とコーディングを進めていきます。サイトの見た目の部分の構築になります。アグリゲーションサイトのデザインに関しては以下の点をしっかり抑えるようにしましょう。

  • ユーザーの使い勝手を重視する(UI)
  • ストレスなくサイト・サービスを利用できる構造を意識する(UX)

アグリゲーションサイトはページ数が多くなる傾向が高いため、「読み込みスピード重視」でコーディングをする必要性があります。

STEP③|システム構築

デザイン制作ではフロント部分のコーディングを実行してきました。一方で、システム構築はサーバーやデータベースなどの「ユーザーの目に触れない部分」を構築する作業になります。

また、アグリゲーションサイトは、Web上から情報を自動収集してきます。その際にどのサイトからどの情報をスクレイピング(もしくはクローリング)するのか?どの頻度で情報収集をするのか?等について、エンジニアとしっかり認識をそろえて進める必要があります。

STEP④|コンテンツ制作

続いて、サイト内のコンテンツ制作を進めていきます。まずは、競合サイトやキーワード分析をしましょう。その上で、コンテンツ設計を徹底し、差別化を図ったコンテンツ制作を進めましょう。

例えば、下記のようなコンテンツ作りをすることで、UI/UXだけでなく、SEOを見越したコンテンツ制作が可能となります。

  • ユーザーが参加できるページ作り
  • ユーザーが見やすく使いやすい、機能が充実したデザイン

まとめ

この記事ではアグリゲーションサイトの事例や開発〜集客方法まで解説していきました。

アグリゲーションサイトとして成功しているindeedや求人ボックス、トラベルコなどがあります。

先発組が存在する中で、新規事業としてアグリゲーションサイトを成功させるためには、高いレベルでのエンジニアリングスキルと、マーケティングスキルが必須となります。こうした人材を採用するのはなかなか難易度が高いです。

もし、アグリゲーションサイトの構築や運用でお困りでしたら、ぜひNYマーケティングにご相談ください。

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この記事を書いた人

中川裕貴のアバター 中川裕貴 1億PVの男

Twitter:@ny__marketing
NYマーケティング株式会社 代表取締役。
オトコなら誰でも知っている『ポケパラ』をつくった人。最大で月1億PVまでグロース。その後、NYマーケティング株式会社を創業。大規模サイトSEOが得意。YouTubeでは鬼マニアックなSEO情報を発信中。
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