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【求人アグリゲーションサイト・SEO比較】indeed、求人ボックス、スタンバイ

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以前、SUUMOのSEOを調査する記事を書いたところ好評でしたが、やはり競合サイトと横串調査して差分を知った方が勉強になるよね、ということで比較記事を今後は作っていこうかと考えています。

私を含め弊社では、ポータルサイト・ECサイトなどDB型サイトのSEO対策を得意として受注しており、強いサイトの構造~SEO要件を知ることでナレッジの蓄積になり業務に活かすことができます。

閲覧いただく皆様の学びになったら嬉しいですし、記事から弊社の実力を知ってもらい相談を頂けると一層嬉しいです。今後もこういった記事制作の励みにするため、記事のシェアをしていただけると幸いです。

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目次

SEO観点で3サイトを比較

・コンテンツの差

indeed

indeedのヘッダーにある「企業クチコミ」「給与調査」に注目します。

「企業クチコミ」は企業名検索で口コミ情報を検索できる機能です。

各企業ページを「https://jp.indeed.com/cmp/」配下に作り、そこに口コミ、給与などのページがあります。

流入キーワードを見てみると、

社名+「給与」「評判」系のKWで上位を取っています。オーガニックトラフィックは2,100。

続いて「給与調査」コンテンツ。給与が高いページへの導線と、下部に「よく検索される職種」として主要職種の年収・給与情報コンテンツへのリンクがあります。

「https://jp.indeed.com/career/」配下に各職種の平均年収・給与のコンテンツページが生成されており、アクセスを見てみると、

職種+「年収」「給与」で上位を獲得しています。オーガニックトラフィック12,200。

求人ボックス

求人ボックスの求人情報以外のコンテンツは「給料ナビ」というものがあります。

右上の切り替えで「職種別/地域別」があり、職種軸、地域軸で以下のようなページが自動生成されています。

このコンテンツがどういったキーワードで流入を集めているか、

「年収」「給料」で多くの1位を獲得していますね。オーガニックトラフィックは計測不可です。(ディレクトリ階層になっていないためahrefsでさくっと出せない)

この戦略はindeedと同じですが、indeedとの違いは…求人ボックスは職種と地域の掛け合わせは都道府県までなのに対し、indeedはその下の区(東京都港区)まで職種との掛け合わせページが存在します。区までいるのか…とahrefsでいくつか区×職種ページを見ていましたが、流入はほぼ無いようです。

スタンバイ

スタンバイは「https://jp.stanby.com/magazine/」と「https://jp.stanby.com/contents」という階層で記事メディアを運営しています。indeed、求人ボックスのような自動生成コンテンツではなく、1記事ずつ制作しているようです。(大変だな)

オーガニックトラフィックは、「https://jp.stanby.com/magazine/」が383,700、「https://jp.stanby.com/contents」は124,500と中々の流入を獲得しています。

・アクセス数の差

サイト全体のアクセス数の比較も下記に出しておきます。indeedの一人勝ちか…スタンバイは記事で稼いでるけど、本丸の求人一覧のクエリでは負けていることが予想できますね。

indeed

求人ボックス

スタンバイ

・ドメインパワー

1つ前の章でキャプチャを出したようにDRは「indeed:92」「求人ボックス:73」「スタンバイ:72」とこちらもindeedの一人勝ち状態。

凄まじい量の被リンクがあるので、さらっとどんな被リンクがあるか代表的なものを見ておきましょう。

indeed

企業サイトとメディアからのリンクが多く目立ちました。企業サイトからはその企業のindeed上の求人一覧ページへのリンク、メディアからはそのメディアのテーマの求人一覧へリンクされています。(エンジニア系メディアがPythonの求人数を調べる参考にするなど)

求人ボックス

圧倒的にコンテンツ「給料ナビ」へのリンクが多く、メディアが年収や給与の参考サイトとしてリンクを貼っています。求人一覧へのリンクもありますが、企業というより自治体からのリンクが散見されました。そういう被リンク戦略で営業しているのでしょうか。

スタンバイ

Zホールディングスとビズリーチが共同で運営しているだけあって、Yahoo傘下のサイトやビズリーチからのリンクがまず出てきます。そのほかはメディアからのリンクが多くありますが、スタンバイのコンテンツの特性上、あるジャンルのページへのリンクというより、求人サイトの比較でスタンバイへのリンクがあるというものが多くありました。

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・求人数(大きめのエリアで比較)

ポータルサイトのSEOで重要になる掲載情報量(求人数)を見ていきましょう。

東京都の求人数で見ると、「indeed:1,054,081件」「求人ボックス:1,979,036件」「スタンバイ:2,679,398件」

なんとスタンバイの勝ち。

「東京 求人」の検索順位は「indeed:2位」「求人ボックス:1位」「スタンバイ:15位」

検索順位はドメインパワーとか求人数とかさまざまな要因で決まるため、求人数だけでは比較指標にはなりませんが、スタンバイがこんなに低いのは気になりますね。

・nofollow、noindex

Web上の情報をクローリングして生成するアグリゲーションメディアでは、nofollow、noindexをサイト内で匠に設計しています。

前提としてアグリゲーションサイトなので、他サイトの情報(マイナビ、エン転職など)を多く扱います。サイト独自の求人情報もあると思いますが、おそらく比率は他サイトの方が多いはずです。

nofollow、noindexの制御の前に、UIの差をまず見ていきましょう…

indeedはPC版では詳細ページへ遷移せず一覧ページの右カラムに詳細情報を表示します。(スマホ版では詳細ページへ遷移する)スマホ版で外部の求人の詳細リンクをクリックしても、外部サイトへ飛ばすindeed内で完結します。

求人ボックスは、一覧ページから詳細ページへ遷移します。他サイトの求人でもサイト内の詳細ページへ遷移させ、詳細ページに他サイトへのリンクがあり応募は他サイトからという仕様です。

スタンバイは求人ボックスと同じ仕様です。

indeedだけ他サイトの求人もサイト内で応募が完結する仕様となっており、ユーザービリティが高いと考えられます。(全体的なユーザービリティの向上は、ユーザー行動の観点でSEOに影響します)

本題のnofollow、noindexについてですが…

indeed、求人ボックスは求人詳細ページをnoindexにしていますが、スタンバイはしていません。

また、求人一覧のページ送り(次のページ)のリンクで、indeed、求人ボックスはnofollowしているのに対し、スタンバイはnofollowが入っていません。

この制御の意図と効果を考察してみると…

求人詳細ページは他サイトの情報を表示しているため、コピペコンテンツを防ぐためにnoindexが正しい判断かと思います。(スタンバイはなぜnoindexにしていないのか…それが原因で検索順位の差があるのか)

求人一覧のページ送りのnofollowの意図は…(調査結果からかなり複雑な構造が判明)

indeedは「東京 求人」でヒットするのは「https://jp.indeed.com/東京都での求人」ですが、アクセスすると「https://jp.indeed.com/jobs?l=東京都&redirected=1&vjk=93b0d06882d91f22」にリダイレクトされます。(このページのcanonicalは「https://jp.indeed.com/東京都での求人」)2ページ目に移動すると「https://jp.indeed.com/jobs?q&l=東京都&start=10」とURL構造が変わってしまい、canonicalは「https://jp.indeed.com/求人?l=東京都&start=10」とまた別のURLが出現。なんだこの構造は?

【補足】Google検索から「https://jp.indeed.com/東京都での求人」にアクセスすると別URLにリダイレクトされる問題ですが、ユーザーエージェントをGooglebotにすればリダイレクトされないことが判明しました。Googleとユーザーでコンテンツの出し分けは確かGoogle的にNGだったと思うが、リダイレクトで分けるのはいいのか…?

「https://jp.indeed.com/東京都での求人」の2ページ目は「https://jp.indeed.com/東京都での求人?start=10」じゃないかとアクセスしてみると、「https://jp.indeed.com/求人?l=東京都&start=10」にリダイレクトされてしまいます。1ページ目と2ページ目のURL階層構造はありません。(どういう意図だろう。SEO的な意図ではなくシステム都合な気がする)

話を戻してindeedがページ送りをnofollowしている理由は、”正しいURLがページ送りに設定されていないから”だと考えられます。そんな構造でも”東京都の求人がたくさんあるよ”ってことをGoogleに伝えることができることが驚きです。

続いて求人ボックスを見てみると、2ページ目のcanonicalが1ページ目を指定しています。つまり2ページ目以降は存在しない扱いにしています。indeedと扱いが違いますね。

スタンバイは2ページ目のcanonicalを1ページ目に向け、noindexは入っていません。ただ、1ページ目(https://jp.stanby.com/jobs-tokyo)と2ページ目(https://jp.stanby.com/r_97ee963946fa781389080a1d2139d352/2)のURLが異なり、2ページ目のcanonicalは「https://jp.stanby.com/r_97ee963946fa781389080a1d2139d352/」になっており、アクセスすると「https://jp.stanby.com/jobs-tokyo」にリダイレクトします。何だこの構造は。

この調査で副次的に得られた知見として、”アグリゲーションサイトは一覧ページの2ページ目以降は重要ではない”ということ。ポータルサイトの考え方では、例えば食べログ「東京のイタリアン」のページは50ページ以上あり、それぞれのページが存在する扱いで、そこに紐づく(リンクされる)店舗ページの情報量で『食べログには東京のイタリアンがこれだけの情報量がある』とGoogleに評価させていると考えています。アグリゲーションサイトでは詳細ページがnoindexされるため、一覧ページは1ページ目だけ存在してればOKで、そこに内部リンクを集めれば評価されるというロジック…ということが判明しました。

・内部リンク

indeed

求人一覧ページの検索ボックスの下に各種内部リンクがあります。「企業クチコミ」「給与調査」コンテンツから求人一覧への内部リンクはありませんでした。

求人ボックス

トップページには「ザ・内部リンク」がきれいに設置されており、求人一覧にも上部・右カラムに関連ページへの内部リンクがあります。「給料ナビ」コンテンツにも関連する求人一覧へのリンクが設置されています。

スタンバイ

トップページはかなりシンプルに上位階層への内部リンクが設置されています。求人一覧にはページ下部に関連ページへの内部リンクがあります。そして記事コンテンツ(https://jp.stanby.com/contents/article/412)には、そのテーマの業種求人一覧への内部リンクが1種類だけあります。1種類だけではなく、もっと関連するページに内部リンク流しても良いと思うが…。

3サイトともSEOとUIを考えて内部リンクはしっかり設計されています。

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3サイトのSEO対策の差からわかること(考察)

SEOの結果的にはindeedの圧勝となっています。DRが90台と頭一つ抜きん出てて、先駆者として企業ページからリンクをもらっているところが強いですね。

コンテンツに関しては求人ボックスが丁寧にうまく作っていると思います。非常に多くのメディアから参考元としてリンクを集めていますし、UIも良いですからね。

スタンバイはSEOでは負けていますが、Yahoo検索で上位独占表示という飛び道具があるのでSEOは負けていてもアクセスはかなりあると考えられます。

ただ、なぜコンテンツを記事で作っているのか不明です。求人ボックスのように保有しているデータを用いて自動生成するコンテンツの方が良いと思いうのですが…。

今回の調査で3サイトのSEOで差が出ている要因がわかりました。ドメインパワーという外部要素の差もありますが、コンテンツ戦略テクニカルな内部設計で差が出ているようです。

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この記事を書いた人

中川裕貴のアバター 中川裕貴 1億PVの男

Twitter:@ny__marketing
NYマーケティング株式会社 代表取締役。
オトコなら誰でも知っている『ポケパラ』をつくった人。最大で月1億PVまでグロース。その後、NYマーケティング株式会社を創業。大規模サイトSEOが得意。YouTubeでは鬼マニアックなSEO情報を発信中。
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