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弊社の記事制作案件では、基本的にAIツールは使用せずに制作しています。
しかし一部クライアントから、「AIツールを使用して欲しい」とオーダーをいただく案件があります。
AIツールを使用することで制作コストを抑え、更新する記事数を増加させられないかという考えです。
そこで、実際にAIツールを使用してSEOライティングやリライトを行った経験をもとに、AIツールでの記事制作とリライトが可能なのか解説します。
関連コンテンツ:
次の工程でAIツールを使用しました。
- キーワード選定
- 構成の制作
- ライティング
- リライト
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実際にAIライティングでSEO記事を制作した結果
結論、クライアントの意向でAIツールを使用して記事制作を試みましたが、AIツールだけでは弊社の基準を満たすSEO記事は制作できないという結果に至りました。
まず、AIツールを使ったライティングでは、クライアントの理念を反映できません。機械的に競合のコンテンツから抽出した内容を組み合わせるだけでは、様々な観点から調査した情報を反映させた質の高い記事を制作するのは不可能です。
AIツールでSEO記事を制作してみた体感では、完成した記事の50%は人力で手を加え、変更する必要があります。
キーワード選定
AIツールを使用したキーワード選定で得られる結果は、SEO分析ツールのAhrefs(エイチレフス)で選定するのと大きな差はない、という結論に至りました。
AIツールを使用して、クライアントが競合と比べて獲得できていないキーワードを抽出することは可能でしたが、同じ機能を使うのであれば、Ahrefsの方がコスト面では安いため、AIを活用する利点にはなりません。
ツールでは競合サイトだけを参照するため、競合が記事を作っていないキーワードを見逃してしまう可能性があります。
さらに、他業界に関連するキーワードや潜在的なニーズを反映した幅広いキーワード選定ができないことも大きな欠点です。
また、AIツールではどこが競合になるのかを自動で判断しているのですが、弊社であれば競合とはみなさないサイトも含まれてしまいました。つまり、AIツールには間違った競合を選ぶ可能性があり、現場では専門的な知識を持つ人物のチェックが必要となります。
構成の作成
AIツールでは、機械的な作業により上位サイトの見出しを抽出し、そこから構成を組み立てていきます。
実は上記のように競合サイトを焼き増しした構成を作成してしまうことは、ただのコピーを制作することに繋がるためSEOに悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。
焼き増しにならないためには、AIでは網羅しきれない部分を人力で補う必要があります。
具体的には、調査によって得られた情報や、競合にはないクライアント独自の必要な情報を追加する作業が求められます。
そのため、AIが構成を作成した場合と人力で作成した場合でも人が動く工数はあまり変わらないことがわかりました。
さらに欠点として、ライターがAIツールを使用して構成を作成した場合に、AIの生成した構成に依存する傾向があり、記事の順序や見出しの分け方が適切でなく、質が悪いものを作成してしまうこともあります。
AIがライティングをした結果
AIのライティングの特徴として、言い回しが硬いことが挙げられます。
記事構成や言い回しの修正のほかに、情報確認などの追加作業が必要となるため、質の高いコンテンツを制作する上ではAIツールを使用しないほうが効率的であると感じました。
機械的にライティングをする際の大きな弱点は、クライアントの訴求ポイントを加えられないことです。クライアントの意向をくみ取った内容にするためには、加筆・修正が不可欠になります。
さらに、ペルソナに合わせた調整や一次情報の追加、記事の生成後に事実を確認する「ファクトチェック」が必要になることを考慮すると、結果的に人的リソースの投入が必要となり、工数が通常に比べて増加してしまいます。
中でも、一次情報の追加やクライアントの訴求文を追加することに関しては、AIで生成した文章に後から情報を追加する形になるため、一度AIが生成した文章を読んで理解し、追加の箇所や文脈の自然さ考慮する必要があり、工数の面や自然な文章を作成する面どちらについても、メリットのある結果は得られないと感じました。
リライトにAIツールを使うとどうなる?
AIツールによるリライトを行った結果、主に上位サイトを参考に共起語や見出しなどの要素の差分を埋めることを目標にツールが動いていると推測できました。
上位サイトのみを参考にリライトするということは、上位サイト以上の品質の記事を制作するのが困難ということになります。
弊社のリライトでは、上位サイトの共起語や見出し以外にも、Search Consoleでの順位のつき方や実際に流入してきているキーワード、クライアントが制作している他記事との兼ね合いまで見ているため、AIツールのみの分析では不十分でした。
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結論:AIツールをSEOライティングに活用するのは難しい
AIツールをキーワード選定、構成作成、ライティング、リライトに使用した場合、人的な工数は必ず必要になります。
コンテンツの品質を担保するためにライターやディレクターの介入が必須となり、確認や修正に工数がかかるため費用削減効果は期待できないという結果でした。
AIのみのライティングでは、Googleに評価されない低品質のコンテンツを大量に生産することになり、上位表示できず、ツール代だけかかってしまうことにもなりかねません。最悪の場合、サイト全体の評価を落としてしまうリスクがあるため、部分的に活用する場合でも十分な注意が必要です。
人力だからこそ成功した記事制作事例を紹介
ここまでAIツールの使用感を解説してきましたが、この見出しでは人力でこだわって制作したからこそ成功したkintoneというクラウドサービスの記事制作事例をご紹介します。
kintoneのSEOライティングは、
- 上位表示
- メディアの流入数の増加
- CVと売上の向上
上記の3点が達成できている事例になります。
人力だからこそ成功した要因は以下です。
- 制作に関わる”人”はライターやディレクターだけでなくクライアント担当者さままで
- SEO以外の観点でもキーワードを選定
- クライアントしか知らない一次情報を構成に加える
- 専門性の高いライターを必ずアサイン
- ディレクターの案件内容のキャッチアップ
それぞれ解説します。
制作に関わる”人”はライターやディレクターだけでなくクライアント担当者さままで
キーワード選定から最終的なチェックまでクライアント担当者さまに参加いただき、擦り合わせしながら選定しています。
SEO以外の観点でもキーワードを選定
ただ検索されている回数が多いだけで対策キーワードとして採用するのではなく、クライアントにも協力いただき、直近で問い合わせが多い内容やトレンドを加味したプロの現場目線での判断でキーワードを選定していくため、上位記事を分析しただけでは対象にならないキーワードも含めた上質なリストが作成できます。
クライアントしか知らない一次情報を構成に加える
構成の段階からクライアント担当者さまがプロの目線で監修し、現場でしか知り得ない一次情報を追加していきます。
専門性の高いライターを必ずアサイン
クライアントのサービスがSaaSであれば、SaaSに詳しいライターにライティングを依頼します。その上でクライアント担当者さまに言い回しの修正や一部加筆をしていただきます。
ディレクターの案件内容のキャッチアップ
ただ作業的にディレクションをするだけでなく、クライアントのセミナーに参加することや実際にサービスを使用してみるなど、ディレクター自身が学習することでクライアントの取り扱うサービスの理解度が深まり、品質の担保に繋がります。セミナーの参加については、クライアント自体の理解にも繋がるため、記事制作を進める上でクライアントの意向を汲み取ったディレクションが可能になります。
コンテンツ制作でお困りの方は弊社にご相談ください
闇雲にAIツールを使用してしまうと、低品質コンテンツを量産してしまいサイト自体がマイナス評価を受けてしまうことに繋がってしまうこともあります。
弊社はAIを使用しない、人力にこだわった品質の高い記事制作を行っております。
「これから記事を作る」
「制作済みの記事が急に下がってしまった」
「アップデートで落ちてしまった」
「AIを使っていたけれどアウトプットが好ましくない」
「AIで作った記事の検索順位が上がってこない」
上記のような悩みをお抱えの企業様は是非一度弊社にご相談ください。
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