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こちらの代表ブログは、NYマーケティングの取り組みや、業界の最新動向をお届けするために10月から始めました。2回目となる今回は、SEO業者の選び方や、先日行われたGoogleコアアップデートについてお話したいと思います。実体験に基づく裏話や成功事例も紹介しますので、ぜひご覧ください。
また、弊社ではメディア運用に関するご相談や、一緒に働いてくれる仲間も随時募集しております。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
SEO業者を選ぶ難しさ
みなさんは、SEO業者をどのように選んでいるでしょうか。実は、SEO業界には怪しい業者も多く、8〜9割が「ヤバイ」と言っても過言ではありません。そういう人たちが提案する施策は的外れなことが多く、いくらお金をかけても全く効果が出ない場合もあります。
実際に、私が以前担当したクライアントでも、こういう怪しい業者に当たってしまうという最悪のケースがありました。上場しているSEO会社に、年間数百万円の費用を支払ってコンサルをしてもらったのに、1ミリも効果が出なかったそうです。このように、上場企業でさえ担当者によってはレベルの低い提案をすることがあるので、SEO業者を正しく選ぶというのは、本当に難しいと思います。
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SEO業者を選ぶ際のポイント
そもそも、業者を見極めるための正しい知識は企業の社長にも必要です。ただ、私はSEOとマーケティングを長くやっているので、業者に対して適切な質問もできますが、普通は難しいですよね。
例えば、私が医者を探そうと思っても、医療のことはよく分からないので、それらしいことを一気に説明されたら、納得してしまうと思います。自分で最低限の知識を学ぼうとしても、情報が膨大過ぎてできません。病気に対して手術を提案されたら、よく分からないまま受け入れてしまうと思います。
これと同じことが、SEO業界でもよく起きています。SEOに関する情報も膨大なので、立派な資料を見せられて、巧みな営業トークで提案されると、うまくいきそうな気がしてしまうのです。ところが、実際にやってみると全然成果が出ないんですよね。
先ほどの上場企業のコンサルを受けたクライアントでも、同じようなことが起きていました。私はもともとお付き合いがあったのですが、社長が独断で別のSEO業者と契約してしまったそうで、後から「これはうまくいきますか?」と相談されました。私は提案内容を見てすぐに「絶対に効果が出ない!」と分かりました。そこで、クライアントには「すぐに提案内容を作り直してもらうように」とアドバイスしたのですが、結局運用がうまくいかなかったようです。絶対に効果が出ない施策を提案される例は、昔からたくさんあるので、やはり正しい知識が必要です。
一般の方が完璧なSEO知識を持つことはほぼ不可能なので、SEO業者を選ぶ際には人脈を活かすことや、人を見ることがポイントになってきます。
人脈を活かす
社内に知識を持つマーケターがいれば、その人にSEO業者を見極めてもらえば良いのですが、そうでない場合にポイントになるのが信頼できる専門家との人脈です。最初から人を採用するのは難しいと思うので、副業やフリーランスという立場で協力してくれる人を探すのも良いと思います。マーケティング業界には悪い業者も多いので、知識のない社長が独断で選んでしまうのは危険です。
一番安全なのは、信頼できる社長仲間に紹介してもらうという方法です。SEOで成果が出ている社長仲間と情報交換しながら、お互いが持ついい人脈も交換できると強いと思います。特にこれからは、正規雇用よりも副業やフリーランスが増えていくので、そういうパートナーをどんどん紹介できると面白いのではないでしょうか。
余談ですが、私は人脈作りに繋がればと思ってゴルフを始めました。練習するうちに好きになり、今では楽しくてやっている部分も大きいのですが、やはり人との出会いにも役立っています。もし、人と繋がる方法を探している方がいたら、ゴルフはおすすめです。
社長仲間からの紹介が難しければ、仲介業者に紹介してもらうという方法もあります。ある程度は仲介業者が見極めてくれるので、その人からアドバイスを聞いたり、実際に契約して数ヶ月間施策を回してもらい、その成果を見て判断するのも1つです。
ただ、SEOの施策を数ヶ月程度の短期間で評価できるかと言うと、基本的にはできません。さらに、様子を見て結果がでないと、企業にとっての大切な数ヶ月間が無駄となり、成長を止めてしまうのが難しいところですね。
人を見る
人脈にも通じる話ですが、やはり人を見る目も大切です。弊社でもYouTubeチャンネルを運営していますが、そういうものを見て「この人は信用できるな」「嘘はつかないだろうな」と見極められれば、最低ラインはクリアできます。ハードスキルは一旦置いておいて、真面目に、愚直に取り組めば、一定の効果は出るはずです。
SEOは短期間で結果が出にくい
ここまで、SEO業者を選ぶ際のポイントを解説しましたが、良い業者を選んでも短期間ではなかなか結果が出にくいのがSEOの難しいところです。
私が過去に担当した案件では、早くて4ヶ月で結果が出た例もあります。弊社のホームページでも紹介していますが、セブンビューティー様という美容系のECサイトです。施策開始から4ヶ月でユニークユーザーが1.3倍になり、売上も月数千万円単位で上がりました。当時、月のコンサルティング費用は40万円いただいていたので、40万円×4ヶ月=160万円の投資で、毎月数千万円の売上アップという成果につながり、大成功でした。
サイトに致命的な問題を抱えているケースであれば、そこを改善することで短期間で結果が出ることもあります。ただ、基本的にSEOは半年~1年程度かかるものなので、成果が出るまで待って、ダメならまた方法を変えて待つしかないのが難しいところです。
【11月の振り返り】Googleコアアップデート
ここからは、11月の振り返りとしてGoogleコアアップデートについてお話したいと思います。Googleコアアップデートとは、Google検索でより品質の高い情報を上位に表示するために、検索の仕組みが変わることです。年に何度か行われるものですが、SEOに大きな影響を及ぼします。今回のアップデートによる成果や考察について、以下にまとめます。
愚直な対応で成果が出たサイト
今回のアップデートでは、私が担当する何十ものサイトの中で、2つのサイトに大きな変動がありました。
1つめのサイトは、もともとあまりSEO対策がされていなかったサイトです。私に依頼があり、大幅にサイトを改修したうえで、次のアップデートが来るのを待っている状態でした。そして今回アップデートが行われた結果、改修前と比べてサイト流入が2倍ぐらいに伸びました。
2つめのサイトは、ここ半年ぐらい低迷していて、以前の良かった頃と比べて流入数が2〜3割ダウンしていたサイトです。こちらに関しても、低迷している期間にいろいろな施策を講じてきましたが、前回のアップデートでは変動がありませんでした。ただ、今回のアップデートではぐっと伸びて、結果的に減っていた分以上の流入数が戻ってきました。
私がやったことと言えば、本当に当たり前の施策(社員にも言われますが中川の当たり前は世間の当たり前じゃないので注意)をリサーチして、実装することです。この愚直な対応がGoogleに評価されて、一気に流入が増えました。コアアップデートは、サイトによって急に影響が出るので、SEO業界では大きなイベントだと言えます。
コアアップデートは新規顧客獲得のチャンス
Googleコアアップデートでは、日頃から正しい施策を仕込んでおけばグッと成果が出ますし、サボっていると下がります。アップデートの影響を受けたサイトから「順位が下がってしまったけど、どうすれば良いか」という新規の問い合わせが来るので、弊社のように、愚直な取り組みをする者にとってはある意味チャンスでもあります。
基本的な施策の重要性
私が基本的な施策の重要性を実感した例は、他にもあります。
例えば、あるサイトでは「ユーザーが検索するキーワードを正しく把握できていない」ということがありました。なかなか成果が出ないのは、間違ったキーワードで対策していたことが原因でした。そこで、ユーザーが検索するキーワードを弊社で綿密にリサーチして対策したところ、当然のように成果が出ました。キーワードがずれていると話にならないという、基本の重要性を実感した事例です。
また、別のクライアントでは、ドメインパワーについて考えさせられたこともありました。そのサイトは、私が3年以上も担当しているサイトで、これまでアップデートの影響はあまり受けていませんでした。ところが、前々回のアップデートから下がり始めてしまったのです。これまで、ドメインの評価が高いサイトではアップデートの影響が少なかったのですが、どうやら仕組みが変わってきたようでした。
そこで今回は、ドメインパワーの施策はせずに、内部リンクを貼ったり、記事を最新のものにリライトしたりと、基本的なところを徹底した結果、無事に順位が戻ってきました。Googleはアップデートのたびに品質を上げてくるので、私たちも地道に積み重ねることが大切だと実感しました。
このような取り組みは、クライアントに丁寧に説明して、協力してもらうことも大切です。結局はクライアントとの信頼関係が前提になるので、わかりやすくロジックで説明することを心がけています。
マイナス評価に関する新たな発見
SEOのマニアックな話で言うと、最近はマイナス評価に関する新たな発見もありました。今回、とあるキーワードで検索順位を上げようと思い、そのサイトにある内部リンクのテキストを全部変えてみたのです。つまり、1つのページに対して、あらゆるページから同じテキストリンクが紐づいている状態です。
内部リンクを充実させるために変えたのですが、その結果、以前は3〜4位に表示されていたものが、なんと100位以下に落ちてしまいました。これは大問題です。
実は、以前にも同様のケースがありました。そちらはアクセス数が何十万もある大規模サイトで、ほとんどのページが1ページ目に表示されていたのですが、なぜか3割ぐらいのページは順位が非常に低かったのです。理由が分からずいろいろな施策を打つなかで、偶然内部リンクを変えたときに、順位の低かったページが1ページ目に上がってきました。
この2つの事例をふまえて、内部リンクでサイト内に同じアンカーテキストが増えすぎると、ペナルティを受けて検索順位が下がるのだろうという結論に至りました。これは、私が実際にサイトを運用して発見したことなので、みなさんもぜひ参考にしていただければと思います。
こうした実体験に基づく発見は、今後もこのブログと、弊社のYouTubeチャンネルでも随時シェアしていきたいと思いますので、お楽しみに!
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