NYマーケティング

中小企業のマーケティング完全ガイド|低予算で勝ち切る実践フレームと成功事例

中小企業が限られた予算・人手で成果を出すには、施策を点ではなく「入⼝(認知)→間(比較・検討)→出口(申込)」の最短導線で設計し、PVではなくMQL/SQL/受注へ直結させることが要です。本ガイドは、当社および支援先の実績をもとに、内製×伴走で仕組み化する具体策、三軸スコアリング、MEO/口コミ/YouTube活用、KPIとダッシュボードまで一気通貫で解説します。

目次

まず押さえるべき「中小企業のマーケティング」全体像とよくある3つのつまずき

入口から出口までの導線を短く強くつなぎ、成果指標を商談・受注に寄せるのが原則です。
中小企業の成果を阻むのは「丸投げ運用」「検討層の不在」「計測不全」の3つです。まず、施策は入⼝(認知)→間(比較・検討)→出口(申込)を一気通貫で設計し、PVではなくMQL/SQL/受注への貢献で評価します。制約は“設計”で逆転可能であり、社内専任×伴走型外注+KPIダッシュボードで高速PDCAを回すことで、低予算でも十分に勝ち切れます。初手は検討層を狙う最短導線(記事→LP→資料DL/デモ)を固めつつ、YouTube/SNSなど外部発信で指名検索を増やして相乗効果を狙うのが近道です。

予算・人手・ノウハウの制約を“設計”で逆転する考え方

最初にやるべきは、社内に熱量と当事者意識の高い専任1名を置き、外部は顧問/伴走で戦略と型を導入する体制づくりです。丸投げは質・スピード・学習のすべてを毀損します。狙う土俵は「事業貢献×検索ボリューム×難易度」の三軸でスコアリングし、顕在テーマのクラスターから着手します。ユーザーの意思決定リスクを下げるため、入り口→比較→価格/FAQ→LP→CVが1ページ内で完結する短経路設計を徹底し、記事内に固定/インライン/文末の複数CTAを配置。GA4/GSC/CRMはUTM×User-IDで連携して、記事/LP単位のMQL→SQL→受注貢献を可視化します。同時に、YouTube/SNS/MEOで指名検索を増やし、非指名から指名への流入遷移をUTMで追跡することで、源流の強化とCVR上昇を両立させます。

低予算で勝ち上がるための6つの原則(自社運用で実証)

内製×伴走、検討層×導線、計測×反復の三点セットが低予算の勝ち筋です。
低予算ほど“設計勝負”です。内製×伴走パートナーで実行速度を保ち、検討層に刺さる導線を磨き、計測と反復に時間を投じます。資産はドメイン配下で蓄積し、独自知見でE-E-A-Tを強化。外注は“パートナー型”の中小を選び、丸投げを禁じ、利益確保の運用ルールを明文化します。SNS/YouTubeで指名を増やし、SEO×ブランドで複利を作ります。

原則1|丸投げせず専属の社内担当を1人つける

中小の成功率を最も左右するのは、社内に“火の玉”を置けるかです。専任は社内情報へのアクセスが速く、意思決定の壁も低いため、品質・スピード・学習の連鎖が起きます。外部は戦略、レビュー、仕組み導入に集中し、制作・運用は内製比率を高めてコスト最適化。毎週の制作稼働と月次のふりかえりで仮説→検証→全体反映を回すと、3カ月で“勝ちパターン”が見えます。定例は「KPIの最弱点」「学びの横展開」「次のAB」を必ず合意し、バックログに反映することで、属人化せず再現性を残せます。

原則2|利益確保を意識した運用を徹底する

KPIは流入ではなく“到達率と送信率”を主軸に据えます。BtoB目安として記事→LP遷移1–5%、LP→送信CVR1–3%をモニタし、最も弱いKPIの改善に集中的に資源を配分します。収益へ直結する比較・価格・事例・代替の顕在テーマから公開し、早期キャッシュフロー化を狙います。以下のように改善レバーを明文化すると意思決定が速くなります。

KPI目安主な改善レバー
記事→LP到達1–5%固定/インラインCTA、内部リンク、記事構造短縮
LP→送信CVR1–3%EFO(項目最小化/自動入力/エラーメッセージ)、証拠量

利益を守る運用ルール(工数上限、外注単価、公開優先順位、AB計画)を先に決め、感覚ではなく収益式で動きます。

原則3|外注は“パートナー型”で動く中小の業者に発注する

代表やベテランが直で伴走する小規模パートナーは、質×スピード×費用対効果で優位です。戦略顧問(月10万円〜)×社内実行のハイブリッドにすると、意思決定が短く、内製の再現性も担保できます。役割分担は“戦略/編集/計測/運用”を明確にし、ドキュメントで型化。四半期ごとに勝ち筋の仮説更新を行い、難所だけ外部が伴走するとムダ打ちが減ります。選定では“レビュー頻度”“改善の型”“ダッシュボード有無”を重視してください。

あわせて読みたい
オウンドメディア外注の手引書|業務や費用相場、おすすめの運用代行業者を紹介 オウンドメディアを外注する際に、業者が対応可能な範囲としては以下のような業務、費用相場が想定されます。 業務内容費用相場 SEO戦略設計30万円/月〜 サイ...

原則4|企業サイトのドメイン配下で立ち上げる

既存ドメインの権威性や被リンクを継承し、評価獲得を加速します。内部リンクで比較→価格→事例→FAQ→LPへ回遊を設計し、BOFU(意思決定段階)到達率を高めます。記事群は“品質スコア×流入×インデックス”で棚卸しし、低品質は統合/noindexで健全性を維持。クラスター化したハブ&スポーク構造で専門性の深さを見せ、EEATを強化します。

原則5|オウンドメディア以外にYouTubeやSNSも活用し指名検索を取りに行く

“顔が見える”動画はEEATを一段引き上げます。代表や技術者が登場し、専門解説や制作/施術のビハインドを短尺で量産、固定のサイト導線でブランド/サービス/事例に着地させます。MEO(Googleビジネスプロフィール)は情報の完全性とレビュー運用の継続が鍵で、NAP統一とサイテーションを並走させるとローカルの可視性が跳ねます。結果として指名検索が増え、同一LPでもCVRが顕著に上がります。

原則6|自社独自の専門知見を入れて信頼性の高いコンテンツにする

勝ち記事は一次情報で決まります。失敗要因や実運用ログ、独自調査、比較表、スクリーンショット、導入手順の“手触り”が意思決定を後押しします。監修者/著者プロフィールや実績・受賞歴、sameAsリンクで権威性を明示し、構造化データやFAQ、レビューを整備してCTRと滞在を改善。業界の「代替案」「価格の相場」「セキュリティ」「連携一覧」をセットで公開すると、検討リスクが一気に下がります。

BtoBの勝ち筋|検討層×導線設計と三軸スコアリングで“リード直結”

顕在(比較・価格・代替・事例)×LP直結でBOFUを刈り取るのが最短です。
BtoBは“検討層に最短導線”が鉄則です。まず比較・価格・代替・事例・セキュリティ・連携一覧をセットで公開し、意思決定の不安を先回り。三軸スコアリング(事業貢献×検索ボリューム×難易度)で勝ち筋KWを数値化し、エース記事群から集中投下します。CTA多点配置とGA4/GSC/CRM連携でMQL→SQL→受注を面で可視化し、媒体横断で投資配分を最適化します。

比較・価格・代替・事例×LP最短導線で意思決定リスクを下げる

BtoBの“迷い”は情報不全から生まれます。比較/価格/代替/事例/セキュリティ/連携一覧を同時公開し、読者の疑問を段階的に解消。記事内にはヘッダー固定、本文中、文末、サイドでCTAを多点配置し、資料DL/デモ/無料診断/比較表DLへ誘導します。記事→LPの経路は2–3クリックを1クリックに短縮し、1ページ内でLP到達が完結する構成を目指します。EFOは必須項目の最小化、住所自動入力、リアルタイムエラーメッセージで離脱を抑制。これだけでCVRは有意に改善します。

三軸スコアリング(事業貢献×検索ボリューム×難易度)によるKW優先度設計

各軸5段階評価で総合点を算出し、80点以上を四半期のコアクラスターに指定します。展開順は顕在(Buy/Do)>準顕在(比較/選び方)>潜在(課題/HowTo)。短期の勝ちを作るため、GSCの表示回数×CTRから“今すぐ効く”リライト対象を抽出し、SERPタイプ(リスト/比較/手順/Q&A)に合わせて見出しや構造を微調整。内部リンクはハブ記事からBOFUへ網目で接続し、クラスター全体の評価を底上げします。

CTA設計と計測(資料DL/デモ/無料診断)+GA4/GSC/CRM連携でMQL→SQL→受注を可視化

CTA文言は「今すぐ/無料/限定/3分で完了」を軸に、緊急性と負担軽減を両立。GA4ではCTAクリック、LP到達、フォーム送信をイベント定義し、UTM×User-IDでCRMに紐づけます。アトリビューションは初回接点だけでなく再訪・メール・LPを評価し、媒体横断で投資配分を最適化。ダッシュボードは“次の打ち手の起点”になるよう、弱いKPIが一目でわかる構成にします。

再訪の深度行動(FAQ閲覧・比較表滞在)をBOFU誘導に活かす回遊設計

再訪セグメントには“次の一歩”を明示します。FAQから価格・導入手順へ、比較表からデモ申込へと論理的に接続。関連比較への網目リンクで孤立URLを解消し、BOFU到達率を恒常的に底上げします。Clarity等のヒートマップで視認性や離脱箇所を特定し、ボタン配置や見出し順の微調整のみでLP到達+35%を実現したケースもあります。

BtoC/ローカルの勝ち筋|MEO×口コミ×SNSで“指名”を作る

MEOとレビュー運用はBtoCの即効策。SNS/YouTubeで指名を増幅します。
来店・予約を増やす最短ルートは、Googleビジネスプロフィールの充実とレビュー運用です。YouTube/SNSで“顔が見える”発信を続け、サイト回遊→指名検索増のループを作ります。NAP統一、サイテーション、構造化データを揃えればローカル可視性もSEOも同時に伸びます。

Googleビジネスプロフィール最適化とレビュー運用の型

まずNAP統一、カテゴリ最適化、写真/動画、商品/メニュー登録、週次の投稿更新を定例化します。レビューは量×鮮度×返信品質が評価に直結。店頭POP、メール、QRで依頼導線を複線化し、返信は48時間以内に誠実・具体的に。サイテーションは業界/地域ポータルに計画的に掲載し、知名度シグナルを増幅。これにより“近くの+業種”の可視性と指名検索が同時に伸びます。

YouTube/SNSでの認知→サイト回遊→指名検索増の作り方

短尺動画で専門解説や制作/施術ビハインドを継続発信し、プロフィールや固定コメントにサイト導線を固定。指名・準指名KWの着地(ブランド/サービス/事例)を磨き、LPの証拠量(実績、レビュー、導入事例)を増やします。UGC・口コミの二次利用はEEATを補強し、LPの説得力を底上げします。週次で内容×導線×CTAをAB検証すると、CVRの逓増が狙えます。

最初に着手すべき施策の優先順位

顕在記事→短期リライト→LP/EFO→内部/被リンク→MAの順で進めます。
初期の勝ちを作るには、1)顕在クエリの記事を新規公開、2)表示多×CTR低の短期リライト、3)LP/EFOの改善、4)内部/被リンクの整備、5)MAで育成の順が有効です。並走してMEO/指名強化にも着手し、成果の早いチャネルから実績を積み重ねます。

SEO新規記事と記事リライトの役割分担(需要獲得×評価底上げ)

新規は比較/価格/代替/事例の顕在テーマから公開し、BOFUを刈り取ります。リライトはGSCの表示多×CTR低、カニバリを優先し、見出し/構造/内部リンクで最短改善。3カ月サイクルで「新規:リライト=6:4」を回し、上位差分(表/FAQ/手順/導入事例)の充足で評価を底上げします。内部リンクはクラスター全体で一貫性を持たせ、LP到達の導線を短縮します。

CVR改善の要点(LP導線短縮・複数CTA・ABテスト)

記事内で直リンクCTA、アンカーテキスト、文末案内を併設し、1ページ内でLP到達を完結させます。EFOは必須項目を最小化し、リアルタイムエラーと自動入力で摩擦を削減。ABはCTA文言/色/配置、証拠(ロゴ/実績/FAQ)量を段階的に検証します。意思決定の“最後の不安”をFAQで解消し、LP内の回遊を価格・導入手順へつなげると、送信率が改善します。

あわせて読みたい
オウンドメディアのKPI策定完全ガイド|KGIとの関係性や代表的な指標を徹底解説。 オウンドメディア施策を成功させるためには、KPIの設定が不可欠です。KPIとは、KeyPerformanceIndicatorの略で、目標達成度を測るための重要な指標のことです。 ただ闇...

被リンク/内部リンク最適化と“被リンク営業”の進め方

内部はトピッククラスター化し、比較→価格→事例→FAQ→LPへ網目導線を設計。外部は業界団体、地元ポータル、取引先紹介、PRでホワイトハットの獲得を継続します。サイテーション拡充と同義語/ブランドの一貫性はナレッジパネル露出を促進。被リンク営業は“価値の交換”(データ提供、共同調査、寄稿)を設計すると成功率が高まります。

あわせて読みたい
被リンク営業の完全ガイド:被リンク獲得戦略と実践方法の具体例 被リンク営業とは、自社サイトのリンクを掲載してもらえるように依頼する営業手法です。この記事の筆者であるNYマーケティング代表の中川はSEO歴が14年以上ありますが、...

メール/MAでのリード育成(資料DL→ステップ配信→デモ化)

資料DL後は課題→比較→価格/導入手順の順でステップメールを配信し、温度を上げます。診断やチェックリスト、無料提案で自己選別を促し、MQL→SQL化を加速。MA(例:HubSpot)で行動履歴ベースのパーソナライズ配信とスコアリングを行い、営業の“当たりどころ”を可視化します。メール×記事×LPの連携をアトリビューションで評価し、投資配分を最適化します。

成功事例で学ぶ|実データと勝因

短期は顕在×導線×計測、長期は品質×回遊×指名で伸び続けます。
顧客である株式会社コムデックはPV48倍・問合せ10倍、自社は検索流入13倍・売上2.3倍、icci代官山は9カ月で売上2倍超、ラクエコは6カ月で月流入2,000・月60件CVを達成。いずれも顕在×最短導線×計測の徹底で短期成果を作り、品質×回遊×指名で中長期を伸ばしました。

事例1|コムデック(BtoB)PV48倍・問合せ10倍・売上2.4→5億円の裏側

比較/価格/導入/事例/連携一覧を“セット”で公開し、意思決定リスクを徹底的に低減。記事→LP→資料DL/デモの1ページ導線化とEFO改善でCVRが上昇しました。月次でGSC/GA4/CRMを統合し、送客力の高い記事から内部リンクを再編してBOFU到達率を底上げ。結果、PV48倍・問合せ10倍・売上2.4→5億円へと成長しました。

事例2|自社(NYマーケティング)9カ月で検索流入13倍、3年で売上2.3倍

三軸スコアリングで勝ち筋KWを選定し、エース記事群から一気に公開。記事→LP到達率は固定CTAとインラインCTA、配置最適化で倍増。被リンク/サイテーション/ブランド強化を並走して指名検索を増幅し、流入13倍・売上2.3倍を実現しました。社内専任×伴走の型が、スピードと品質の両立に効きました。

事例3|icci代官山(BtoC)9カ月の総合支援で前年比売上2倍超

広告運用の見直しに加え、MEO/レビュー運用とSEO記事で集客を多層化。サイト改善(写真/商品/事例/レビューの充実)を月次で回し、来店とCVを底上げしました。指名/準指名KWの着地面を最適化し、CVRとROASを同時改善。結果として、9カ月で売上は前年比2倍以上に到達しました。

事例4|ラクエコ(BtoC)公開6カ月で月間流入2,000、月60件の問い合わせ

業界調査から逆算したサイト構成で顕在クエリを一気にカバー。CVR改善と広告CPA改善を並走させ、1年半で月間CV200まで成長。ローカル性の強い商材は地域×悩みトピックのクラスターを作ることで、検索とMEOが相互補完的に伸びました。

体制と外注のベストプラクティス

戦略外部か、専任+伴走か。2択に単純化して仕組みを先に作ります。
どちらの体制でも“運用が回る仕組み”が核心です。定例会とダッシュボード、バックログとテンプレ、役割分担とガイドラインを先に設計すれば、担当が変わっても成果は継続します。

社内リソースあり|戦略のみ外部(顧問契約)×実行は内製

顧問(月10万円〜)で戦略・レビュー・計測基盤を導入し、制作は内製で回します。バックログ/KPI/型(テンプレ)を共有して再現性を担保。外部は四半期に一度、勝ち筋の更新と難所の伴走に集中します。社内の意思決定が速いほど成果の立ち上がりが早く、知見が資産化されます。

社内リソースなし|専任1人+伴走型外注で“実行が回る”体制を作る

専任×伴走で週次運用を回し、月次KPIレビューで改善ロードマップを更新。記事/LP/計測/MEOを「型化」してドキュメントに残せば、引き継ぎも容易です。目標は90日で「顕在×導線×計測」の再現性を確立すること。定例は“最弱KPIの特定→次のAB→公開計画の更新”をワンセットにします。

あわせて読みたい
オウンドメディア運営マニュアル|外注と内製どちらを取るべき?理想の体制を徹底解説。 成功している企業のオウンドメディア運営体制を見てみると、想像以上に多くの人材が関わっているケースが多いです。例えば、以下のようなメンバーが挙げられます。 これ...

KPI設計とダッシュボードの作り方

指名/非指名から受注まで一気通貫。GA4×GSC×CRMで意思決定を高速化。
KPIは「指名/非指名・回遊・CTA・商談・受注」を一気通貫で管理します。GA4、Search Console、CRM、GTM、ヒートマップを統合し、弱点起点で改善を回すことで、無駄な施策を排除しながら成果を積み上げます。

ファネル別KPI(指名/非指名・回遊・CTA・商談・受注)を一気通貫で管理

KPI1:記事→LP遷移(1–5%)、KPI2:LP→送信CVR(1–3%)を最優先でモニタ。指名/非指名の比率と着地面(ブランド/サービス/事例)の貢献を分解し、改善は“最も弱い指標”から着手します。表やスコアで“いま効く”タスクを可視化し、週次でABと公開、月次で方針更新を繰り返すことで、3–6カ月で立ち上がりを実感できます。

GA4×Search Console×CRM連携でコンテンツ貢献度を可視化

GA4でCTA/LP到達/フォーム送信をイベント定義し、UTM×User-IDでCRMに紐づけ。GSCはクエリ×CV到達をレポート化し、Looker Studioで“一枚化”。記事→LP→メール→商談の貢献をアトリビューションで評価し、媒体横断の投資配分を最適化します。レポートは“打ち手の起点”に設計し、短期リライトと内部リンク再編を習慣化します。

UTM設計と再訪トラッキングの注意点(指名・非指名の源流を追う)

utm_source/medium/campaignは命名を統一し、ブランド名含有は指名扱いで別集計。再訪はクッキー期限や直打ち流入を考慮し、メール/ブックマークの貢献を補正します。セッション跨ぎの評価では記事/メール/LPの連携効果を重視し、“初回起点+ラストタッチ”のハイブリッドで意思決定すると現実に近い配分が可能です。

90日で成果を出すアクションプラン

0–90日で顕在×導線×計測を完成。指名/ローカルも同時着火します。
週次で制作・公開・ABを回し、月次でKPIの最弱点を更新します。0–30日で情報設計と優先KW、31–60日で顕在記事量産とLP最短導線、61–90日でCVR改善と外部シグナル増強へ進みます。

0–30日|ペルソナ・カスタマージャーニー・情報設計と優先KW決定

ペルソナ/ジャーニー(悩み→比較→導入)とSTP/4Pで価値訴求を定義。三軸スコアリングでKW優先度を決定し、トピッククラスターを設計します。計測はGA4/GSC/CRM/GTM/ヒートマップを初期実装し、イベントとコンバージョンの定義を標準化。公開テンプレとレビュー基準を整備し、1本目から型に乗せます。

31–60日|記事量産(比較・事例・価格軸)×LP最短導線の整備

顕在記事を一気に公開(比較/価格/代替/事例/連携一覧)。記事内の固定/インライン/文末CTAを併設し、1ページ内でLP到達を完結。LP/EFOはフォーム項目、証拠量、CTA文言で初期ABを実施します。内部リンクはハブ→スポーク→LPの三段で、意図的にBOFUへ寄せます。

61–90日|CVR改善・被リンク/口コミ起点の加速・指名検索増強

表示多×CTR低の短期リライトと内部リンク再編でBOFU導線を強化。被リンク営業(業界/取引先/PR)とMEOレビュー運用で外部シグナルを増幅。YouTube/SNSで専門×裏側を継続発信し、指名/準指名の着地面を最適化します。四半期の終わりに勝ち筋と優先クラスターを更新し、次の90日へ接続します。https://ny-marketing.co.jp/blog/owned-media/owned-media-marketing/

よくある質問(FAQ)

設計×伴走×計測で3–6カ月の早期成果は可能です。予算は内製比率で可変です。
中小でも、顕在×導線×計測の型を入れれば3–6カ月で流入やLP到達が立ち上がります。商談化は6–12カ月が目安ですが、MEO/口コミは1–3カ月で来店・予約に効きやすいです。予算は戦略顧問×内製を基本に、実行量でコントロールします。

Q. 予算はいくらから?A. 専任1名+外注パートナーで月10万円から設計可能

戦略顧問(伴走/レビュー/ダッシュボード)は月10万円〜、記事制作(顕在10–15本/月想定)+LP/EFOは月5–30万円が目安(内製比率で調整)。MEO/レビュー運用や動画短尺は月5–20万円で並走可能。合計は内製重視で月10〜30万円、外注厚めで月30〜80万円が一般的です。まずは“最弱KPI”に最大配分するのが原則です。

Q. 何カ月で成果が出る?A. 流入は3–6カ月、商談化は6–12カ月が目安(施策次第)

顕在×導線×EFOの型が入ると、3–6カ月で流入/LP到達が顕在化。商談/受注は6–12カ月で逓増(BtoBは案件サイクルに依存)。MEO/口コミは早期(1–3カ月)に来店/予約へ寄与しやすいです。成果の再現性は“週次の制作と月次のふりかえり”のリズムに比例します。

Q. オウンドメディアは月何本?A. 初期は月10–15本×3カ月、以降は維持とリライト中心

初期90日で顕在記事(比較/価格/代替/事例)を集中投下。以降は月5–8本+リライト比率40–60%で品質と回遊を深耕します。四半期ごとにクエリ差分、内部リンク、LP到達の再設計を実施し、複利で積み上げます。

まとめ|中小企業こそ“仕組み化”で勝てる。最短ルートの設計からご支援します

低予算の鍵は「専任×伴走」「検討層×導線」「計測×反復」。90日プランが近道です。
結局のところ、勝敗は“設計→実行→計測→反復”の速度で決まります。まずは90日で顕在×導線×計測を実装し、MEO/YouTube/SNSで指名と外部シグナルを伸ばす。ダッシュボードで最弱KPIを起点に改善を重ね、中小でも3–6カ月で明確な成果が見える設計をご一緒します。

記事の要点

顕在テーマ(比較・価格・代替・事例)×LP最短導線で“今すぐ客”を獲得し、三軸スコアリングと内部リンク網で“勝てる土俵”を固める。GA4×GSC×CRM連携でMQL→SQL→受注を可視化し、最弱KPIから改善。MEO/レビュー/YouTube/SNSで指名検索を増やし、中長期のCVRを底上げするのが王道です。

低予算でも勝てる鍵は「社内専任×伴走型外注」「検討層×導線」「計測と改善の高速反復」

専任1人×伴走で“運用が回る”仕組み化を進め、丸投げを避ける。検討層セット(比較/価格/事例/FAQ/連携)×1ページ導線でCVRを最大化。ダッシュボード運用で週次改善、四半期で勝ち筋を更新し、成果を継続的に積み上げましょう。

無料相談のご案内

事業ゴール/体制/市場を踏まえ、90日で顕在×導線×計測を実装します。戦略顧問(月10万円〜)×内製、または専任+伴走の2体制から最適案をご提案。成果指標はPVでなくMQL/SQL/受注。貴社KPIに合わせてダッシュボードまで設計し、早期の事業インパクトを創出します。

当社はBtoB/BtoCともに、検索流入13倍・PV48倍・売上2倍超などの実績あり。貴社の業界・体制に合わせて90日プランから設計します。

コムデック(PV48倍/問合せ10倍/売上2.4→5億)、自社(流入13倍/3年で売上2.3倍)、icci代官山(9カ月で売上2倍超)、ラクエコ(6カ月で月流入2,000/問合せ60)など、実績を出した“型”を移植します。無料ヒアリングで三軸スコアリング・導線診断・初期KPI案を提示します。

NYマーケティング株式会社に相談する

=========
人気のダウンロード資料
【1位】
SEOに強い記事を作るための構成シート
【2位】
SEOチェックシート【全53項目】
【3位】
上位表示させるためのSEO構成作成マニュアル
=========


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
中川裕貴のアバター

執筆者

中川裕貴 1億PVの男

Twitter:@ny__marketing
NYマーケティング株式会社 代表取締役。
オトコなら誰でも知っている『ポケパラ』をつくった人。最大で月1億PVまでグロース。その後、NYマーケティング株式会社を創業。大規模サイトSEOが得意。YouTubeでは鬼マニアックなSEO情報を発信中。
詳しいプロフィールはこちら。