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前回書いたSUUMOの記事がTwitterで好評のため、この企画の連載を継続したいと思います。
今回はTwitterのコメントでリクエストのあった「RETRIP」さんをSEO分析します。
「RETRIP」は旅行・おでかけメディアで、ユーザー投稿による『まとめ記事』『口コミ』が主なコンテンツのようです。運営側も同じ機能を使い、まとめ記事を投稿しているようです。
では今回も、「外部施策」「内部施策」「コンテンツ施策」「ビジネスモデル」の観点から分析していきましょう。
RETRIPのSEO戦闘力
DR:69
被リンク数:4,500,000
参照ドメイン:7,360
オーガニックキーワード:1,500,000
オーガニックトラフィック:8,900,000
※ahrefsで算出された推定の数値です
DRは69とまずまずというところでしょうか。
▼旅行系の競合サイトDR(「旅行」で上位から4サイト)
日本旅行:80
JTB:82
楽天トラベル:93(楽天のサブドメ)
じゃらん:86
※あくまでも参考レベルの競合サイト
旅行系の競合サイトと比較すると低いと判断できますね。ただしビジネスモデルが異なり、流入キーワードが異なれば、それほどこれらの競合DRを意識する必要はありません。
DRはあくまでも競合サイトとの差になるため、「旅行」という大枠の競合サイトのDRを見るのではなく、検索キーワードやビジネスモデルで競合となるサイトのDRをベンチマークとしましょう。
retrip.jpというもう1つドメインがあることが判明
サイト分析の途中で、rtrp.jpとは別にretrip.jpというドメインがあることが判明しました。
rtrp.jpは各種ページが存在し、retrip.jpはトップページのみ存在。https://rtrp.jp/にアクセスするとhttps://retrip.jp/にリダイレクトされる…。
ドメイン年齢を調べてみた↓↓
なるほど…推測ですが、retrip.jpがペナルティなど何らかの影響を受けたと判断し、rtrp.jpに移行したと考えられます。
retrip.jpの各下層ページからrtrp.jpにリダイレクトも入っているため、ドメインパワーのSEO遺産を引き継がせているようですね。retrip.jpの方が被リンク自体は多いですからね。質はともかく。
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RETRIPの流入キーワード
ahrefsで見られるキーワードからいくつか代表的なものをピックアップします。
※検索ボリュームの数値はahrefsが算出しているものであり、正確な数値はキーワードプランナーで確認してください。
「ショッピングモール」検索ボリューム:562000 1位
「水族館」検索ボリューム:328000 1位
「新宿 ランチ」検索ボリューム:66000 1位
「渋谷 ランチ」検索ボリューム:50000 1位
「犬カフェ」検索ボリューム:41000 1位
「渋谷 カフェ」検索ボリューム:39000 1位
「新大久保 韓国料理」検索ボリューム:28000 1位
「下北沢」検索ボリューム:91000 1位
「原宿」検索ボリューム:77000 1位
「新橋」検索ボリューム:54000 1位
「雨の日デート」検索ボリューム:25000 1位
旅行・おでかけメディアということもあり、「水族館」とか「雨の日デート」など幅広いキーワードを網羅していますね。
「渋谷 カフェ」などのグルメサイトがひしめく中で1位なのはすごい!私は前職時代に食べログのSEO対策を参考にするため、グルメ系キーワードで結構検索していたが、その頃「RETRIP」を見た記憶がないため、ここ数年で台頭してきたのかな?
さらに「下北沢」「新橋」とか地名の単一キーワードで1位になっているのは凄まじいですね。いずれもヒットしているページは、そのエリアの一覧で「〇〇の人気スポットランキングTOP30」というページのため、ユーザー検索意図に合致しているページであると考えられます。サイトの性質上、UGC(ユーザー生成コンテンツ)がメインのため、サイトに訪れた人がその情報を信用して参考にするため、RETRIPを見て検索行為を終了していると思われますね。
RETRIPの外部施策
ahrefsの被リンク一覧から、RETRIPにどんな被リンクが貼られているのか分析していきましょう。
愛知県一宮市の公式観光サイトです。関連WEBサイトの欄にRETRIPの一宮市のページへのリンクが貼られています。
【2】https://media.thisisgallery.com/20218850
キュレーションメディアの画像がRETRIPの写真が使用され、それのソースとしてRETRIPへリンクが貼られています。これ以外にも様々なジャンルのキュレーションメディアから、同様のリンクが多数あります。
【3】https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%86%86%E5%AF%BA%E9%A7%85
wikipediaの高円寺のページの「出典」の欄にRETRIPの古着屋12選のページへリンクが貼られています。wikipediaからのリンクは強いですね…。
ざっと被リンク元サイトを調べたところ、上記の3タイプに分かれていました。
特に【1】の被リンクが多く、各地域の自治体の観光公式サイトから被リンクを獲得していました。観光公式サイトであれば、その都道府県や市区町村の政府系サイトからリンクをもらっているでしょうから、権威性がバチバチに高いサイトからの被リンクという事になります。これは強い…。
どうやってこれら観光公式サイトにリンクを貼ってもらっているのか…
①積極的に貼ってもらうための営業をかけている
②何かインセンティブを渡している
③公式サイト側から自主的にリンクを貼っている
おそらく③でしょうが、③だったら超理想的で最強になります。リンクを貼る側の真意としては、メディアの運営元が営利的作為的に作っている場合は貼りにくいが、RETRIPはユーザーの投稿がメインのサイトであるため貼りやすいのだと思います。
これは戦略的なのかたまたまハマったのかわかりませんが、これを戦略的にやれたら強いですね。私も今後の参考にしたいと思います。
RETRIPの内部施策
内部施策については「CWV」と「内部リンク」について見ていきましょう。
CWV
「新橋」で1位に表示されるhttps://rtrp.jp/locations/288/をページスピードインサイトでチェックしたところ、17点でした。低いですねw
実は大手ポータルサイトなど、ページスピードインサイトの点数が低いサイトは多々あります。
CWVはランキングアルゴリズムに入れられていますが、あくまでも「順位の評価で同一になった場合、CWVで良い方を優先する」というものですので、CWV以外で圧倒的に評価が高ければページスピードインサイトの点数が低くても問題ないということです。
内部リンク
内部リンクもhttps://rtrp.jp/locations/288/(新橋)のページで見ていきましょう。
ページの上部に「新橋のおすすめまとめ記事」「新橋の新着記事」が一覧で表示されます。本来ならメインになるスポット一覧より上部に表示しているという事は、これらのコンテンツがGoogleからの評価が高いからでしょう。
https://rtrp.jp/articles/126196/ もちろんまとめ記事のページから、新橋の親ページへの内部リンクもしっかり貼られています。(下記参照)
パンくずで親ページの階層化をするのは当然のこと、各セクションの紹介文の「新橋」という個所にもリンクが貼られています。かなり徹底しています。
新橋のスポット一覧に戻りますが、各スポットの下部にある上記キャプチャの「このスポットの関連まとめ」と、その下にあるジャンルのパンくずのようなリンクに注目してください。
「このスポットの関連まとめ」は、このスポットが紹介されたまとめを表示しているようです。このスポットが紹介されていない記事も中にはあるため、地域やジャンルで関連する記事を表示しているのでしょう。新橋の強いページから下層のまとめ記事へリンクを送ることで、下層ページの評価UPにつなげています。
また、ジャンルのパンくずのようなリンクに関しては、ユーザーはほとんどクリックしないと思われるため、完全にGoogle対策だと思います。この手法は数年前に流行ったもので、今ではほとんどのサイトが取り除いています。おそらく惰性で残しているのだと思われます。
RETRIPのコンテンツ施策
コンテンツ施策に関しては、UGCを発生させるための仕組みがすべてだと思います。
一部、運営側によるまとめ記事もありますが、ユーザーにまとめや口コミを投稿させるための仕組みが秀逸だと考えます。
https://rtrp.jp/articles/125656/
上記のポイントについての説明ページを見ると…
①まとめ、口コミ、写真の投稿でポイントがもらえる
②RETRIPにログインした状態で各種旅行サイト、レストランサイトで予約するとRETRIPポイントが貯まる
これはすごいわ…。ここまでユーザーが投稿・利用したくなる仕組みを構築しているとは…。
①は大体想像がついていたのですが、②まで設計されているとは…。Tポイント的なサービスをWEBサイトで実現しているスキームですね。
どちらにしてもユーザーがRETRIPでまとめや口コミを投稿したくなる仕組みがガッチリ構築されており、運営側が手間ひまをかけなくてもコンテンツ(UGC)が増え続ける仕組みになっています。
まとめ
「新橋」や「原宿」などの地域単一キーワードで1位になっていることは、かなり衝撃的でした。
その要因としては、やはり被リンクの強さだと思います。関連する観光の公式サイトからのリンクは強力で、そこからリンクをもらえる戦略・戦術がはまっていることが一番の要因と考えられます。
旧ドメインからのリダイレクトや、設計方法には謎が残りますが、色々研究をされての結果だと思います。
かなり興味深い分析となりました。
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