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UberEatsと出前館で見る、ビジネスモデルとブランディング

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新型コロナで宅配が活況を見せていますが、その中の2強であるUberEatsと出前館が競争を激化しています。

まずは出前館とUberEatsのそれぞれのビジネスモデルを簡単に説明します。

目次

出前館のビジネスモデル

飲食店は出前館に掲載し、注文金額の10%を手数料として出前館に払っています。

配送は飲食店の配達員がするか、出前館の配達員に頼みます。
出前館の配達員に頼む場合は、配送手数料として23%を支払います。

ただ現状は、約80%の飲食店が自前の配達員を使って配達をし、残り20%は出前館が雇用するアルバイトが配達をしています。

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UberEatsのビジネスモデル

飲食店はUberEatsに掲載し、注文金額の35%を手数料としてUberEatsに払います。

配達員はUberEatsと業務委託契約をしている個人事業主になります。
https://restaurants.ubereats.com/jp/ja/what-we-offer/use-your-delivery-staff/
店舗が直接配送するという選択肢もあるらしく、この場合の手数料は明記していないためわかりませんが、ほぼ個人事業主が配達していると考えて良いでしょう。

比較

出前館とUberEatsの大きな違いは、配達する人が直接雇用のアルバイトか、ギグワーカーの個人事業主かです。

街中でよく見るUberEatsの箱を背負った配達員は、UberEatsと業務委託契約を結んだ個人事業主です。出前館の赤いバイクの人は、出前館の各拠点に所属するアルバイト従業員になります。

コストの面で考えると、UberEatsの方が圧倒的に安くなります。
出前館は、拠点の維持コスト、アルバイト雇用の諸経費がかかるのに対し、UberEatsは個人事業主との契約のみです。
出前館はバイクも自社で購入管理するのに対し、UberEatsは個人が自転車、バイクを購入します。

また、働く側からすると、出前館は固定の時給に対し、UberEatsは出来高制でやればやるほど稼げるという違いはあります。
採用ハードルもUberEatsの方が低く感じます。

ブランディング

ブランドの認知に関しては、私個人的にもUberEatsの方が先行していると感じていました。実際、Youtuberやテレビ番組でもUberEatsの企画が多いですし、周りの知人の中でもUberEatsというワードの方が良く耳にします。

しかし、最近になって少しずつ出前館が攻勢に出ていると感じます。
テレビCMの効果はもちろんですが、UberEatsの悪い噂によって、出前館の安心感が顕著になってきています。

・UberEatsの従業員が高速道路を走っていた
・UberEatsの配達する商品は中身が傾いたりぐちゃぐちゃ
・UberEatsの従業員の態度が悪い
・UberEatsは衛生面が悪い

など、ニュースにも多数取り上げられています。

UberEatsは認知を一気に拡大するために、ギグワーカーを増やし取り扱い件数を増やしてきましたが、その反面ギグワーカーの管理を怠ったと言えます。

出前館はUberEatsより時間はかかるが、着実に拠点数、店舗数を増やし、自社配達もアルバイトをしっかり教育し、丁寧に拡大していきました。

この違いがいまのブランドイメージに表れています。
この差は今後かなり大きくなっていくと見られます。

まとめ

儲かるビジネスモデルの構築は素晴らしいことですが、中長期のブランド戦略を盛り込まないと、最終的には競合に負けてしまうことがこの事例でわかりました。

ただし後から修正はいくらでも可能ですので、UberEatsがいまの課題をどうクリアーしてくるかも楽しみです。

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この記事を書いた人

中川裕貴のアバター 中川裕貴 1億PVの男

Twitter:@ny__marketing
NYマーケティング株式会社 代表取締役。
オトコなら誰でも知っている『ポケパラ』をつくった人。最大で月1億PVまでグロース。その後、NYマーケティング株式会社を創業。大規模サイトSEOが得意。YouTubeでは鬼マニアックなSEO情報を発信中。
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