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サイト運営において、検索順位の変動はよくある話です。検索順位の変動によってアクセス数は大きく影響を受けるため、検索順位が下がったときには都度対策する必要があります。
しかし、Googleは検索順位が下がる原因を教えてくれません。そのため、具体的にどのような対策を講じるべきかがわからず、不安に感じる担当者も多いでしょう。
そこで当記事では、検索順位が下がる原因と具体的な対処方法を紹介します。
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検索順位は「基本的に下がる」もの
前提として、検索順位は「基本的に下がる」ものです。
なぜなら、Googleはユーザーの利便性を重視しており、「ユーザーが求める情報を提供しよう」と常にアップデートを重ねているからです。
例えば、2年前の情報を元に書かれた記事よりも、最新の情報を元に書かれた記事の方がユーザーのためになります。そのため、古い情報に基づいて書かれた記事は、前に検索上位にあったとしても、徐々に順位が下がるのも無理はありません。
そのため、検索順位は「基本的に下がる」ものだと心得て、この前提に合わせた対策をしていきましょう。
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検索順位が下がる3つの具体的な原因
検索順位が下がる主な原因は、以下の3つです。
- Googleからペナルティを受けて検索順位が下がる
- 相対的に検索順位が下がる
- コアアルゴリズムアップデートによって検索順位が下がる
過度なSEO対策などは、Googleからのペナルティ・検索順位の下落などを招きます。それぞれ事例付きで解説するため、サイト運営の際にぜひ心がけてみてください。
Googleからペナルティを受けて検索順位が下がる
Googleからペナルティを受けると、運営サイトの評価とともに検索順位が下がります。具体的には、Googleガイドラインの規定違反と判断されると、ペナルティの対象となるのです。
そして、Googleのペナルティには
- 手動ペナルティ
- 自動ペナルティ
の2種類が存在します。
手動ペナルティの場合はサーチコンソールで通知を確認できます。一方で、自動ペナルティの場合は通知されません。
そのため、手動ペナルティの場合はサーチコンソールを見て対策ができますが、自動ペナルティの場合は自分で仮説を立てて修正する必要があります。
そこで、「急にアクセス数が落ちた」などペナルティを受けたと思われる際には、以下のような事例に当てはまっていないか確かめてみましょう。
【Googleからペナルティ受ける事例】
- 不自然な被リンク
- コピペなどのオリジナル性のないコンテンツ
- 過度なSEO対策
不自然な被リンクとは、相互リンクや掲示板からのリンクのようなものです。過去にはこのような被リンクでも検索上位に上げられた時代がありましたが、今はアルゴリズムの改良により、不自然な被リンクはペナルティの対象になりえます。
そのため、被リンクを獲得する際は、自然な被リンクを獲得できるようにしていきましょう。
参考:被リンク・外部リンクを自然に増やす!被リンク分析とリンクビルディング戦略
また、オリジナル性のないコンテンツもペナルティの対象になりえます。重複コンテンツと呼ばれるものにあたるため、下記の記事で対策方法を確認しておきましょう。
参考:【SEO】重複コンテンツとは?基準や見つける方法、避ける対策を解説
そして、過度なSEO対策もペナルティの対象になりえます。
例としては、
- 検索順位を意識しすぎたキーワードの詰め込み
- 各種タグの使いすぎ
- 隠しリンク
などがあります。
もし、急に検索順位が大きく下がった場合は、サーチコンソールで手動ペナルティの通知がきてないかを確認しましょう。通知がきてない場合でも、自動ペナルティに引っ掛かっている可能性もあるため、アクセス数の急な減少などが起きた際は、上記のようなペナルティに引っ掛かってる箇所がないか探してみてください。
相対的に検索順位が下がる
サイトやコンテンツに問題がなくても、相対的に検索順位が下がるケースもあります。「相対的に」とは、競合サイトの検索順位が上がり、自社コンテンツの検索順位が下がるということです。
Googleは常にユーザーの利便性を重視したサイト評価を行っています。
そのため、
- 昔の情報に基づいて書かれた記事を放置する
- 質の高い競合記事が現れたのにリライトしない
などで、検索順位が下がる可能性があります。
そのため、検索順位を維持・向上させるためには、競合サイトを調査した上での正しいコンテンツ管理が必要です。
例えば、
- 最新の情報が出た場合には追記やリライトをする
- 質の高い競合記事が出てきた場合には差分を埋める
などの対策をしていきましょう。
コアアルゴリズムアップデートによって検索順位が下がる
検索順位が急に下がったときは、Googleによるコアアルゴリズムアップデートが原因の場合もあります。
Googleは小規模なアップデートを頻繁に行っていますが、年に数回実施される大規模なアップデート(コアアップデート)には要注意です。なぜなら、ペナルティや日々の順位変動とは比べ物にならないくらい、検索順位に大きな影響を与えることがあるからです。頻繁に起きるわけではないものの、最悪なケースとして、サイトにあるほとんどの記事が圏外に飛ばされるなんてこともあります。
コアアルゴリズムアップデートが実施されるときは、公式アカウントから事前にアナウンスがあります。情報は必ず話題になるため、アップデートに関する情報には常にアンテナを張っておくことが大切です。
Googleで急に検索順位が下がったときに活用できるツール
Googleで急に検索順位が下がったときには、解析ツールを活用するのがおすすめです。ここでは、具体的なツール3つとそれぞれの活用方法を解説します。
- Google Search Console
- Google Analytics
- PageSpeed Insights
Google Search Console
Google Search Consoleでは、手動ペナルティの通知に基づいて、検索順位が下がった原因を特定できます。定期的に確認するようにしましょう。
それ以外にも下記の情報を確認できるため、大きな変動がないかは定期的に確認しておくとよいでしょう。
【Google Search Consoleで確認できること】
- キーワードごとの検索順位
- 表示回数
- CTR
- 被リンク
- サイトのインデックス
- クローラーの状況
Google Analytics
Google Analyticsを活用すると、検索順位が下がったことにいち早く気付けます。例えば、突然PVやセッション数が減ったなどがその一例です。
検索順位が下がったと気づくケースに
- Google Analyticsの数値が落ちている
- Google Search Consoleを見たら検索順位が落ちていた
- 原因を調べていくと、手動ペナルティの通知が来ていた
というものがあります。
サイト全体の数値が下がっている場合は、アップデートやペナルティによる影響が考えられます。一方、特定のページのみの数値が下がっている場合は、「なぜこのページの評価が下がったのか」について原因を特定・改善していきましょう。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsを活用すれば、検索順位が下がっていたときに、それがページスピードが原因だった場合、具体的にどこを直せばいいのか特定できます。ページスピードは検索順位に大きく影響を与える要素になるため、定期的に確認し、ページスピードを落とす要素がある場合は解消しておきましょう。
ページスピードが検索順位に影響する理由は、サイトを読み込むまでに時間がかかると、ユーザーは別サイトへ移動してしまうからです。
具体的には、以下3つの指標を元にページスピードを改善していくと良いでしょう。
【Core Web Vitalsの3つの指標】
- Webページの読み込み速度(LCP)
- 視覚的な安定性(CLS)
- インタラクティブ性(FID)
参考:Core Web Vitals によるビジネス インパクト(Google公式)
Googleで急に検索順位が下がったときの対処方法
Googleで急に検索順位が下がったときは、原因ごとに最適な対処方法を実践することが大切です。
- Google Search Consoleで検索順位の変化を見る
- Google Analyticsで数値の変化を見る
- Google Search ConsoleとPageSpeed Insightsで具体的な原因を特定する
- 検索順位を下げてる原因を改善する
- ツールで原因が見つからない場合、競合記事を分析する
- コンテンツをリライトする
- 並行してE-A-Tを高める施策を実施する
1.Google Search Consoleで検索順位の変化を見る
検索順位が急に下がってしまったら、まずはGoogle Search Consoleで検索順位の変化を確認しましょう。原因を把握するためには、どのキーワードが、どのような検索順位に下がったのかを見ておく必要があります。
直近の検索順位は、Google Search Consoleの「検索パフォーマンスレポート」から確認できます。日付での比較も可能なので、検索順位が下がったときは現状把握のため、まずはGoogle Search Consoleをチェックしてください。
2.Google Analyticsで数値の変化を見る
次は、Google Analyticsで数値の変化を見ます。検索順位が下がったことで、PVやセッションがどのように影響を受けたかを確認するためです。
各種数値の変化を確認できれば、検索順位が下がったページが複数あった場合でも「どのページから改善策を講じていくか」の優先順位がつけられます。
3.Google Search ConsoleとPageSpeed Insightsで具体的な原因を特定する
次に、Google Search ConsoleとPageSpeed Insightsを用いて、検索順位が下がった具体的な原因を特定します。ペナルティ違反やページスピードを下げている原因などを特定して、改善策を練りましょう。
4.検索順位を下げてる原因を改善する
分析ツールで検索順位を下げている原因が見つかった場合は、「その原因」を解消します。
【例】
- 不自然な被リンクを解消する
- 不自然な発リンクを解消する
- 相互リンクをなくす
ツールで原因が判明したときは、改善すべき点が明白です。Googleガイドラインに違反している場合はペナルティの通知が来ているはずなので、必ずチェックしてください。
ただし、通知が来るのは手動ペナルティのみです。自動ペナルティの場合は通知なしで検索順位が下がるため、ご自身でペナルティを受けてる箇所の仮説を立て、1つずつ改善策を試していく必要があります。
5.ツールで原因が見つからない場合、競合記事を分析する
分析ツールを使っても原因が見つからない場合は、良質なコンテンツの誕生によって検索順位が相対的に下がっている可能性が高いです。
そのため競合記事を分析し、競合の検索順位が上昇した記事やUX・UIなどのデータをもとに、自社サイトに足りない部分を見つける作業が必要となります。
6.コンテンツをリライトする
競合記事に相対的に負けている場合は、コンテンツをリライトしましょう。
- ユーザーが求める情報を提供できているか
- 常に最新の情報を提示できているか
- タイトルはわかりやすいか
前提として、検索順位が上位なのは「ユーザーに役立つコンテンツ」です。競合記事と比較して自社コンテンツに不足しているものはないか、常に注視しておくことが大切です。
また、コンテンツはオリジナル性も重視されます。自社・担当者だからこそ提供できるオリジナル要素はなにかを考えましょう。
参考:Googleアナリティクスとサーチコンソールを使った効率的な記事リライト戦略
7.並行してE-A-Tを高める施策を実施する
Googleからの評価を獲得するためには、検索順位が下がった原因を探る・改善・リライトをするのと並行して、E-A-Tを高める施策を実施することも重要です。
E-A-Tとは
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の頭文字をとったもので、SEO施策の中でも最も重要視されている概念です。
具体的には
- 特化ジャンル
- 権威あるサイト(公的機関や大学など)から被リンクをもらう
- 監修者をつける
などの施策があります。
とくに、YMYLと呼ばれるジャンル(金融・医療・健康・法律)は、E-A-Tの施策を徹底することで検索順位が上がりやすくなります。
以下の記事で詳しく解説しているため、あわせて読んでみてください。
コアアップデートの場合は下手に対処せず、様子を見る
検索順位が下がった原因がコアアップデートの場合は、下手に対処せずしばらく様子を見ましょう。
コアアップデートは完了までに1〜2週間かかるときもあり、その間に検索順位がもとに戻るケースもあります。
検索結果が下がったときに大切なのは、原因を特定して1つずつ解決していくことです。コアアップデートによる検索順位の変動に対して下手に対処すると、うまくいかない・無駄な作業が生じるなどの問題を産みます。
コアアップデートが実施されても検索順位に大きな影響を受けないよう、上質なコンテンツ・サイトづくりを日頃から徹底しておくことが大切です。
検索順位が下がった原因を把握して正しく対策しよう!
検索順位は「基本的に下がるもの」です。一方、検索順位の変化はサイト・ページへのアクセス数や成果に影響を与えるため、担当者は日々SEO施策を徹底しておかなければいけません。
検索順位が下がったときの対処法は、自社サイト・競合記事の分析と改善です。ただし、コアアップデートの場合は様子を見る姿勢も大切です。
とはいえ、日頃からペナルティや過度なSEO対策に注意を配っていても、検索順位が下がることはあります。
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