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ロングテールSEOを用いれば、中小サイトであっても費用をかけずに検索上位を目指せます。
- 競合サイトが少ない
- ユーザーニーズに応えやすい
という特徴があるため、SEO効果を高めるための重要な施策です。
CVに近いコンテンツ制作もできるため、ロングテールSEOを徹底してサイトの価値を高めましょう。
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ロングテールSEOとは
ここでは、「ロングテールSEO」がどのようなもので、SEOにおいてどのような施策であるかを解説します。
そもそもロングテールとは
そもそも「ロングテール」とは、元々はインターネットにおける販売手法や概念のことを意味します。
主要な商品でなく、売れ筋でない商品の売り上げの総量の方が、主要な商品の売り上げを上回る概念のことです。
ロングテールSEOとは、ロングテールキーワードを活用したSEO対策のこと
SEOにおいて「ロングテールSEO」とは、検索数の少ない、多くのキーワード(ロングテールキーワード)を対策することです。
ロングテールSEOは、中小のサイトが取るべき施策だといえます。なぜなら、ロングテールキーワードのほうが、競合サイトが少ないため検索上位を目指しやすいためです。
もちろん、ビッグワード・ミドルワードと比べて、検索ボリュームや集客数は劣ります。
しかし、そもそも中小サイトがいきなりビックワード・ミドルワードで検索上位を目指すことは不可能に近いです。そのため、まずはロングテールSEOで上位表示を目指すことが無難といえます。
ロングテールキーワードとビッグワード・ミドルワードとの具体的な違いは、以下の図をご覧ください。
キーワード | 検索ボリュームの目安 | 特徴 |
ビッグワード例:パソコン | 月間1万以上 | ・主に1つの単語を軸としてSEO施策を行う・検索上位に表示されたときの流入数が大きい・多様なニーズが混在しているためCVにつながりにくい・検索上位を目指すのが難しい |
ミドル例:パソコン 価格 | 月間1,000〜1万未満 | ・主に2つの単語を軸としてSEO施策を行う・ビッグワードよりもユーザーニーズに近づける・中小サイトでも比較的検索上位を目指しやすい |
ロングテール例:パソコン 価格 Windows | 月間1,000未満 | ・2つ以上の単語を軸としてSEO施策を行う・ユーザーニーズに沿ったコンテンツを制作しやすい・競合サイトが少ない・検索上位を目指しやすい |
より具体的なロングテールSEOのメリットは、後述します。
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ロングテールSEOのメリット
ロングテールSEOには、サイトの成果につながるメリットがあります。
具体的なメリットは、以下の3つです。
- ユーザーニーズに沿ったコンテンツを制作しやすい
- CVに近いユーザーを獲得しやすい
- 競合サイトが少ない
ユーザーニーズに沿ったコンテンツを制作しやすい
まず、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを制作しやすい点がメリットとして挙げられます。ロングテールキーワードには、細かいニーズが表れているためです。
例えば、「パソコン 価格 Windows」であれば、「Windowsのパソコンの価格が知りたいんだな」といった風に、細かなユーザーニーズがキーワードに反映されています。そのため、読者が求める情報を提供しやすいのです。
反対に、「パスタ」というビッグキーワードでは、さまざまなニーズが混在しがちになります。なぜなら、ユーザーが求める情報が
- 「パスタのレシピなのか」
- 「パスタの美味しい店なのか」
- 「パスタ(麺)を通販で購入したいのか」
わかりづらいからです。
これが「パスタ 簡単 レシピ」のようなロングテールキーワードであれば、「簡単につくれるパスタのレシピ」のコンテンツを制作することで、ユーザーニーズに応えることができます。
検索上位に載せるためには、ユーザーニーズに応えることが重要です。その点ロングテールSEOであれば、ユーザーニーズがキーワードに反映されてる分、ニーズへの対応が簡単になります。
以上のように、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを制作しやすいことは、ロングテールSEOにおける1つのメリットです。
CVに近いユーザーを獲得しやすい
ロングテールSEOには、CVに近いユーザーを獲得しやすいというメリットもあります。2つ以上の単語で検索するユーザーは次の行動に近い傾向があるためです。
「自転車」と検索する人よりも、「自転車 修理 どれくらい」と検索する人のほうが、次の行動に対する重要性・緊急性が高いと判断できます。そのため、求められる解決案を提供して上位表示することで、CVに近いユーザーを獲得しやすくなるのです。
競合サイトが少ない
ロングテールキーワードは、競合サイトが少ない傾向にあります。ビックワードに比べて検索ボリュームが少ないため、上位を取りたがる企業や個人が少ないからです。
ビッグワードは月間1万以上の検索ボリュームがあるため、当然どんな企業も個人も上位を取りたがります。その思惑と比例し、競合サイトも多く、検索上位を目指すのは至難の業でしょう。
対して、ロングテールキーワードは競合サイトが少ないです。そのため、検索上位を目指しやすいというメリットがあります。
ただし、競合サイトが少ないからといって「低品質なコンテンツでOK」ではありません。あくまで上質なコンテンツでロングテールSEO施策を徹底し、地道に「流入数」「CV数」「Googleからの評価」を獲得していきましょう。
難易度が高いキーワードの上位表示に寄与する
難易度が高いビッグワード・ミドルワードを上位化させるためには、ロングテールキーワードの対策が必要になります。
ロングテールキーワードを対策して、上位表示をしたいビッグワード・ミドルワードに対して内部リンクを集約させることで、カテゴリ・ドメイン単位でサイトの評価を上げる施策を行います。このようなキーワード戦略を行うことで、難易度が高いビッグワード・ミドルワードを対策することができます。
記事型メディアにおいては、このような戦略をトピッククラスターと呼ばる戦略で実施します。
1記事を低予算で作成しやすい
ロングテールキーワードはビッグワード・ミドルワードと違い、検索ボリュームが少なくニーズが鮮明なキーワードが多いです。
そのため、1記事当たりに必要となるコンテンツはビッグワード・ミドルワードと比べると少ない傾向にあり、1記事を比較的低予算で作成できるケースが多いです。
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ロングテールSEOのデメリット
ロングテールSEOは、メリットが豊富な一方、
- 成果が出るまでの時間
- コンテンツ管理の手間
がかかるというデメリットがあります。
ただし、ロングテールSEOは継続することが成功へのカギです。地道な作業がサイトの成果につながるため、手を抜かずに取り組みましょう。
成果が出るまで時間がかかる
ロングテールSEOは、成果が出るまで時間がかかります。検索ボリュームが少ないため、複数のコンテンツによって地道にトラフィックを呼び込む必要があるからです。
※トラフィック:Webマーケティング分野でアクセス数やページ・サイトを行き来する閲覧者の数を指す
数を取りに行くという観点では即効性のある施策ではないので、予め理解しておきましょう。
コンテンツ管理に手間がかかる
ロングテールSEOには、コンテンツ管理に手間がかかるというデメリットもあります。多くのコンテンツを管理する必要がある施策だからです。
例えば、「SEO」というワードに関連するロングテールキーワードを狙っていく場合、
- 「SEO 対策 自分で」
- 「SEO 対策 やり方」
など対策するコンテンツが増えます。
しかし、コンテンツは「制作したら終わり」ではありません。
- 「内部リンクはきれていないか」
- 「最新情報になっているか」
などの定期的なメンテナンスが必要です。
そして、メンテナンスの負担は、コンテンツ数の増加に応じて増えていきます。このような管理工数の負荷は、ロングテールSEOのデメリットといえるでしょう。
ロングテールキーワードを探せるツール・方法
ここでは、具体的にロングテールキーワードを探す方法と、どのようなツールがあるかについて解説します。
キーワード調査ツールを活用する
GoogleキーワードプランナーやAhrefs、ラッコキーワードといったキーワード調査ツールを活用すると、対策キーワードに関連するキーワードを抽出してくれます。
ただし、多くの関連キーワードが抽出されるため、どのロングテールキーワードを対策していくかは検討していく必要があります。
Google Search Consoleを活用する
Google Search Consoleを活用し、既に公開している記事がどのようなクエリで流入がとれているか確認します。
対策していたキーワード以外のロングテールキーワードで流入が取れている可能性がありますので、必要に応じて、ロングテールキーワードでも流入がとれるようにリライトしましょう。
リスティング広告のクエリレポートを活用する
自社でリスティング広告を出稿している場合、クエリレポートを活用することができます。
クエリレポートとは、どのクエリでCVしたかがわかるため、CVする可能性が高いロングテールキーワードを見つけることができます。
ロングテールSEOで集客対策する方法とステップ
ここでは、具体的にロングテールSEOを対策する方法とステップについて解説します。
①キーワードを選定する
対策したいビッグワード・ミドルワードを選定した後は、上述したロングテールキーワードを探せるツール・方法によって、ロングテールキーワードを洗い出します。
いったん候補となるロングテールキーワードを洗い出した後は、それらのロングテールキーワードを一度、実際にGoogle検索して検索結果を見てみることを推奨します。
対策クエリによって、記事型メディアで対策した方が良いのか、商品・サービスページで対策すべきなど方針が変わるので、ツールだけでキーワード選定するのではなく検索結果を目視でチェックするようにしましょう。
②キーワードと内部リンクの設計をする
キーワードを選定した後は、内部リンクの設計をしましょう。上位表示したいビッグワード・ミドルワードに対し、ロングテールキーワードから内部リンクを貼って、ビッグワード・ミドルワードの上位表示を図ります。
内部リンクの設計は、サイトの種類によって異なり、大きく以下2パターンとなります。
サイトの種類 | 内部リンクの設置方法 |
記事型メディア | トピッククラスターモデル |
データベース型・サービスサイト | ピラミッド型 |
トピッククラスターモデルと内部リンクの設計については以下の記事で詳しく解説しています。
③記事の効果検証をする
ロングテールキーワードを対策したページを公開したら、ツールやGoogle Search Consoleを用いて効果検証をしましょう。
流入クエリを見て、どのようなキーワードで流入や表示回数が取れているかを確認し、当初に対策キーワードとして選定したキーワードで流入がとれているのかどうかを確認するようにします。
意図していなかったクエリで流入が取れている場合もあるので、その場合は記事をリライトして流入が取れているクエリで、より評価されるようにすることも戦略として考えてよいでしょう。
ロングテールSEOを実施する上での注意点
ロングテールSEOを実施する上で注意すべき点を解説します。注意点を見落とすと、ロングテールSEOで本来期待できる効果を得られない可能性があるため、見落とさないようにしてください。
検索ボリュームが少なすぎるキーワードは避ける
検索ボリュームが100を切るような、そもそものボリュームが少なすぎるキーワードは避けましょう。上位表示できたとしても、アクセス数増加が期待できないからです。
しかし、検索ボリュームが少なくても、サイトに必要なキーワードや情報であれば対策すべきといえます。なぜなら、BtoBオウンドメディアの場合は50以下などの検索ボリュームでも、CVにつながるキーワードがあるからです。
- サジェスト
- 関連キーワード
- ユーザーの検索意図
などを踏まえ、しっかり選定していきましょう。
基本的には検索ボリューム100以下のワードは避ける、ただ例外としてCVに近いワードのみは選定するという基準を設けて選定すると良いといえます。
関連記事に内部リンクを入れる
ロングテールSEOを実施する際は、関連記事に内部リンクを入れましょう。内部リンクで関連するページをつなげることで、クローラーをページに呼ぶことができます。
※クローラー:検索順位を決めるための要素を集めるために、サイト情報を収集するロボット
クローラーが「ユーザーに役立ちそうな情報がある」と認識すれば、検索上位に表示されやすくなります。また内部リンクを入れる際は、クローラーが認識しやすい「キーワードを含むアンカーテキスト」を用いることが大切です。
ただし、内部リンクを無理やり入れる必要はありません。あくまでも、ユーザー目線に立った施策を徹底しましょう。
ECサイトはCVに近いロングテールキーワードを意識する
キーワード選定をする際は、可能な限りCVに近い、顕在ニーズがあるユーザーにアプローチできるキーワードを選定するとよいでしょう。
例えば、ECサイトでロングテールキーワードを対策する場合、「商品名×最安」「商品名×安い」などは検索ボリュームが少ないキーワードであるため、競合が対策できていないキーワードであり、狙い目なキーワードの可能性があります。
ECサイトに限らずではありますが、ロングテールキーワードを選定する際は、潜在ニーズがあるキーワードよりも、顕在ニーズ・準顕在ニーズがあるキーワードを意識した方が、CV獲得できる可能性が高くなることを覚えておきましょう。
成果を出すためにロングテールSEOに注目しよう!
サイトを運営する上で、最も目指すべきは成果を出すことです。そのため、成果の出やすいキーワードでSEO対策をする必要があります。
その点、ロングテールキーワードは中小サイトであっても検索上位に表示されやすいです。そのため、上質なコンテンツとロングテールSEOを徹底し、成果が出るサイト運営を目指しましょう。
弊社NYマーケティングはSEO歴14年のナレッジと実績があります。特に、ECやポータルサイトといった大規模サイトのSEOを得意とし、ポータルサイトのPV数を月間1億PVまで伸ばした実績があります。
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