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ポータルサイトのSEO対策とは|優先度別16施策で差別化を実現

ポータルサイトのSEO対策は、一般的なメディアやコーポレートサイトとは異なる戦略が求められます。大量のページと複雑なデータベース構造を持つポータルサイトでは、クロールバジェットの最適化、ユーザーニーズに基づいた設計、そして専門的な知識が不可欠です。

本記事では、ポータルサイトを月間1億PVまでグロースなど数々のポータルサイト支援実績のあるNYマーケティング中川が、ポータルサイトの運営担当者や経営者が実装すべき16の施策を、優先度順に解説していきます。適切な対策を講じることで、検索上位を実現し、サイトの本来の価値を最大限に引き出すことができます。

目次

ポータルサイトのSEO対策:対策が必要な理由と全体像

ポータルサイトのSEO対策は、難易度が高く、専門家のサポートが必要な領域です。ページ数の多さとデータベース型サイト特有の複雑さにより、通常のSEO対策手法だけでは十分な効果が期待できません。このセクションでは、ポータルサイトのSEO対策が難しい理由と、成功のための全体像をお示しします。

ポータルサイトのSEO対策が難易度の高い理由

ポータルサイトは通常のメディアやコーポレートサイトと比べて、ページ数が膨大にあり、データベース型サイト特有のSEO対策が必要となるため難易度が高い領域です。数千から数百万ページを保有するサイトも珍しくなく、それらのページすべてにSEO対策を施すことは現実的ではありません。加えて、クロールバジェットが限定される中で、どのページにGoogleのリソースを優先して配分するかという戦略的な判断が、ポータルサイトのSEO成功を左右します。

SEO対策の鍵となるデータベース型サイトの設計思想

ポータルサイトのSEO対策を成功させるには、単に多くのページを作成するだけでは不十分です。保有しているデータを活かしたコンテンツ作成が最重要であり、ユーザーが実際に求めている情報を何度も立ち返って考える必要があります。

ユーザーインタビューなどを通じて日常の行動や選択基準をコンテンツに反映させることが、競合との差別化につながります。例えば、飲食店ポータルであれば、メニュー情報だけでなく、顧客が来店時に何を重視するのか(アクセス、予約の取りやすさ、店舗の雰囲気など)を理解することが重要です。

さらに、ポータルサイトのエリア・カテゴリ設計は、Googleで検索されているキーワードとユーザーニーズから逆算して行う必要があります。エリア・カテゴリ設計を間違えるとサイト構築後の大幅なやり直しが発生するため、初期段階での綿密な調査と設計が極めて重要です。

ポータルサイトの基礎知識

ポータルサイトは大量の情報を保有し、ユーザーが求める情報を集約する役割を担っています。このセクションでは、ポータルサイトの定義と種類を理解することで、SEO対策の基盤を整えていきます。

ポータルサイトの定義と種類

ポータルサイトは企業や店舗など複数の情報源から情報を集約し、ユーザーが検索・閲覧できるデータベース型のサイトです。求人ポータル、飲食店ポータル、不動産ポータル、ECモールなど、業界に応じてさまざまな形態が存在します。

ポータルサイトの特徴は、ユーザーが特定の条件に基づいて情報を検索・比較できる点にあります。この検索機能とフィルタリング機能が、ポータルサイトの価値を大きく左右し、同時にSEOの複雑さも生み出しているのです。条件の組み合わせにより、カテゴリページが数千~数百万個生成される可能性があり、すべてのページをGoogleにクロール・インデックスさせることは現実的ではありません。

クローラビリティの改善とクロール制御

クロールバジェットが限定されるポータルサイトでは、不要なページへのクロールを制御し、重要なページへのクロールを優先的に誘導することが最重要です。Googleのクローラーがサイト内を巡回する際に消費するリソースは有限であり、この有限なバジェットをいかに効率的に活用するかが、ポータルサイトのSEO成功の鍵となります。

robots.txtとnoindexの正しい使い分け

robots.txtはクロール前段階での制御に使用し、不要なページへのクロールを防ぎます。一方、noindexはインデックス制御に使い、インデックスに登録させたくないページに対して適用します。

重要なのは、この二つのツールの目的が異なるということです。robots.txtでブロックされたページは、そもそもGoogleのクローラーがアクセスしないため、ページの評価も行われません。一方、noindexはクローラーがアクセスした後、そのページを検索結果から除外するよう指示するものです。ポータルサイトでは、パラメータ付きURLや重複ページなど、SEOとして価値が低いページを特定し、適切にこれらのツールを使い分ける必要があります。

クロールバジェットの最適化と実装順序

実装順序は、まずnoindexで不要なページを整理し、その後canonicalで評価を統合し、最後にrobots.txtでクロール制御を行うのが一般的です。この順序を守ることにより、Googleのリソースを最も効率的に活用できます。

実装の際には、site:コマンドを使用してGoogleがインデックスしているページを確認し、実際にインデックスされているべきページが対象外になっていないか検証することが重要です。クロール制御は一度実装すると、その影響を全社に波及させる施策となるため、段階的なテストと検証を通じて慎重に進めることが必要です。

重複コンテンツの対策と正規化

301リダイレクトとcanonicalはそれぞれ異なる目的で使い分ける必要があり、状況に応じた選択が重要です。ポータルサイトではURL構造の複雑性から、重複コンテンツが発生しやすく、これを正しく制御できるかどうかが、SEO効果を大きく左右します。

canonicalと301リダイレクトの選択基準

canonicalを使う場合は、複数URLで同一コンテンツが存在する場合に適用します。パラメータ付きURL、印刷用ページ、モバイル版とPC版のURLが異なる場合などが典型的です。ユーザー体験を損ないたくない場合、つまり元のURLにもユーザーがアクセスする可能性がある場合はcanonicalが適しています。ユーザーは元のURLにアクセス可能のまま、SEO的な評価を統合でき、設定が簡単で動的なURL管理に最適だからです。

301リダイレクトを使う場合は、URL正規化を行う際、SEO評価を受け継ぐ観点ではベストな施策です。完全なURL統合が目的の場合に用いられ、Googleに判断をゆだねるcanonicalとは異なり、ユーザーを自動的に転送します。ただし、ユーザー体験の観点から強制的にリダイレクトできない場合や、サーバー設定が難しい場合、計測用パラメーターがURLにつく場合(リスティング広告など)など、やむを得ないケースに限定されるべきです。

基本的には301リダイレクトが正規化に最適ですが、状況に応じてcanonicalを併用することで、柔軟にURL評価の統合を実現できます。例えば、ソート機能により複数のURLが生成される場合は、canonicalで評価を集約し、不要なURLはrobots.txtでブロックするという多層的なアプローチが有効です。

内部リンク構造の最適化

ピラミッド型内部リンク設計では、トップページとカテゴリページが最優先であり、カテゴリページ間の内部リンク構造が最重要です。内部リンク構造がポータルサイトのSEO成功を大きく左右する理由は、評価の配分とクローラビリティの両面で機能するためです。

トップページとカテゴリページの戦略的強化

トップページからの内部リンクは、重要度の高いカテゴリページと新着の詳細ページなどに配置し、リンクジュース観点と新規ページへのクローラビリティ観点で設計します。トップページはサイト全体で最も評価が集約される場所であり、そこからのリンクは高い価値を持ちます。

カテゴリページは詳細ページへのクローラビリティを確保し、内部リンク構造を支える重要な中間層として機能します。さらに、ユーザーが強いこだわりを持って検索する際の入口ページとなるため、マスター項目設計はユーザーニーズに基づいて行う必要があります。

また、詳細ページに集まったSEO評価をカテゴリページに渡すことで、カテゴリページの重要キーワードで上位を取ることに繋がります。例えば、「渋谷 イタリアン 個室」といった複合キーワードで上位を目指す場合、詳細ページ(個別店舗ページ)から「渋谷 イタリアン 個室」カテゴリページへと評価を集約させることが有効です。

カテゴリページ間の内部リンク構造

条件のかけあわせで大量につくられるカテゴリページをクロール・インデックスさせるためには、関連するページ間で適切に内部リンクをつなぐ必要があります。クロールを促すには、サイトマップにURLを入れるより、インデックスされているカテゴリページから別カテゴリページへ内部リンクをつなぐことが大切です。実際の運用では、サイトマップだけに頼っていたが内部リンクを追加したことで、クロール数が大幅に増加したという事例があります。

具体的には、「渋谷 イタリアン」ページから「渋谷 個室」ページへとリンクを張ることで、両者の関連性をGoogleに示しながら、後者へのクローラビリティを確保することができます。このアプローチにより、孤立してしまいがちな複合キーワードのカテゴリページまでクロールが到達するようになります。

内部リンク設計の実装ポイント

内部リンク設計では事前に設計書に落とし込み、エンジニアが誤認識しないようにすることが重要です。複雑なポータルサイト構造では、エンジニアと設計者の認識がずれると、意図しない内部リンク構造が実装される可能性があります。設計書には、どのページからどのページへ、どのようなアンカーテキストでリンクを張るのかを明記し、テスト環境での検証を経て本番環境へ展開することが推奨されます。

コンテンツの品質向上と差別化

競合にない独自のコンテンツを見つけるには、ユーザーインサイトに基づいたアプローチが有効です。ポータルサイトの成功は、ただページ数が多いことではなく、ユーザーが求める情報がそこに存在することにかかっています。

ユーザーインサイトを活かした独自コンテンツ開発

競合を調査してどんなコンテンツを持っているかを洗い出すことは基本ですが、競合を参考にするだけではオリジナリティが出ません。競合が持っていないコンテンツでどんなコンテンツがあったら良いのかを考える必要があります。

ユーザーが実際に求めている情報が何かをユーザーインタビューなどを通じて日常の行動や選択基準を調査することで、独自情報の源泉を見つけることができます。例えば、飲食店ポータルであれば、「一人でも入りやすい雰囲気か」「子連れで来ても大丈夫か」「駐車場は停めやすいか」といった、ユーザーの実際の行動シーンに基づいた情報が差別化につながります。

口コミや評価といった要素が、情報の差別化において大きな役割を果たします。ユーザーが現在ニーズと潜在ニーズの両方を調査した上で、競合が載せていない情報や機能を盛り込むことで、実質的な差別化が実現できます。例えば、「検索機能があったら便利だ」「店舗のリアルタイム情報があったらいいな」といったユーザーニーズを組み込むことが、競合を抜く鍵になるのです。

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口コミ・レビューの戦略的活用

口コミを充実させることがSEOに強いポータルサイト構築に重要であり、戦略的な実装と運用が必要です。ユーザーが生成するコンテンツ(UGC)は、運営側が作成するコンテンツにはない多様性と信頼性を持ち、SEOと利用者の満足度の両面で価値を生み出します。

口コミ投稿促進の実効的アプローチと注意点

単に口コミ投稿のボタンを付けただけでは、ユーザーは投稿してくれません。インセンティブがない場合、悪い口コミを投稿したい人が多くなり、結果として悪い口コミが増え続ける悪循環に陥りやすいのです。

効果的なアプローチは、購入完了メールなどに口コミURLを貼っておき、投稿したらポイントをもらえるなどのインセンティブを与えることです。口コミを投稿したくなるようなオペレーションや仕組みが大事です。口コミ機能の実装時には、文字数の制限を設ける、個別ページ化しないといった運用ポリシーの整備が重要です。無制限に長い口コミが掲載されると、ページのメインコンテンツが埋もれてしまい、ユーザー体験を損なうことになります。

口コミが生成する潜在的ニーズの活用

口コミにより詳細ページにオリジナリティを持たせることができます。多様なユーザーがコンテンツを生成することで、運営側の発想にはないクエリを拾うことができるからです。

例えば、焼肉店の口コミに「煙が少ない」「服に匂いがつきにくい」といった記述があれば、これらは運営側の説明にはない検索キーワードとなる可能性があります。Googleが口コミを含む詳細ページを評価する際に、これらのキーワードを含むコンテンツとして認識し、より多くのユーザーに発見される道が開かれるのです。

カテゴリ・一覧ページの最適化

複数キーワードで流入が見込まれるカテゴリページでは、キーワード対策の優先順位付けと効果的な実装が必要です。ポータルサイトでは、単一のカテゴリページが複数のキーワードで検索されるケースが多く、限られたリソースで最大の効果を出すためには戦略的なアプローチが必須です。

複数キーワード対策での優先順位の判定

ロングテールキーワードを対策した上で、内部リンクでミドル・ビッグキーワードに評価を集約させるアプローチが効果的です。検索ボリューム、競合の強さ、CV(コンバージョン)の観点から総合的に判断して優先順位をつけます。

統計的な処理でスコアを出し、その順番で対策の優先順位を決めるが、最終的には事業者様の納得感や現場感と合致しているかが重要です。機械的にロジカルに出した結果を事業者目線でディスカッションを重ねて判断する必要があります。例えば、検索ボリームは少ないが、コンバージョン率が高いキーワードと、検索ボリュームが多いが競合が強いキーワードでは、事業目標に応じて優先度が変わることもあるのです。

一覧ページとタイトル配置の最適化

タイトルに入れるキーワードは、できるだけタイトルの左側に配置する方が、ユーザーの視線が左から右に流れるため効果的です。これは検索結果でのクリック率向上にも直結します。

また、ロングテール対策を積み重ねることで、カテゴリページやドメイン単位での全体的な評価を高めることができます。サイト全体でそのカテゴリに精通しているサイトだということをGoogleに示すことが重要なのです。例えば、「渋谷」というエリアで複数のキーワード(「イタリアン」「寿司」「ラーメン」など)で上位表示を獲得すれば、「渋谷 飲食店」といった上位キーワードでの評価も自動的に高まる傾向があります。

構造化データの実装

ポータルサイトの構造化データ実装では、サイトのビジネスモデルに応じた優先度判定が必要です。構造化データはGoogleに対して、ページ内容をより正確に理解させるためのメタ情報です。ポータルサイトではこのメタ情報がリッチリザルトや検索結果の拡張表示につながるため、戦略的な実装が欠かせません。

ポータルサイト向けスキーマの優先順位

求人ポータルサイトであればJobPostingは最重要です。Googleしごと検索からの流入は顕在層が多くCVにもつながりやすいため、正しく実装する必要があります。口コミがあるサイトの場合は、Reviewを実装することで、検索結果にスターレーティングが表示され、クリック率向上が期待できます。

優先順位という観点ではなく、必要な構造化データは初期にすべて実装するという考え方でいるべきです。AIが台頭している昨今では構造化データの重要性は増しています。構造化データがなければ、AI検索やGeminiのような生成AIが提供する回答の中にサイトの情報が含まれる確率が低くなるため、SEOの観点では見過ごせません。

XMLサイトマップの整備

大規模ポータルでクロール予算が限られるとき、ユーザー検索ニーズを軸にしたURL選定が重要です。XMLサイトマップはGoogleへのクロール促進ツールですが、サイトが大きくなるにつれて、その役割の優先度は相対的に低くなります。

検索ニーズを軸にしたURL選定の実務

XMLサイトマップの要素であるchangefreqとpriorityはGoogleクローラーは見ていないという検証結果が出ています。これらの要素でクロールを制御しようとしてもクローラーはそれらを無視して独自のロジックでクロールをする傾向があります。

基本は、検索ニーズがあるページを中心にサイトマップにURLを入れていくべきです。詳細ページの下層コンテンツのページなど、すべてのページをサイトマップに入れる必要はありません。詳細ページTOPのみが入っていれば、あとはGoogleの判断で下層ページがクロールされます。

サイトマップにはカテゴリページの条件かけあわせで検索ニーズがあるページと、詳細ページのトップURLを入れます。ただし、XMLサイトマップに入れたら必ずクロールが来る保証はなく、内部リンク構造を改善したことで初めてクロール数が増加したという実体験があります。サイトマップよりも内部リンク構造の方がクロール改善に繋がる傾向があるのです。

詳細ページのタイトル・メタ情報の最適化

詳細ページのタイトル最適化では、指名検索とその他キーワードのバランスを考慮した設計が必要です。ポータルサイトの詳細ページには独特の課題があり、複数の検索パターンに対応する必要があります。

詳細ページの企業名掲載と複数キーワード対策

原則、詳細ページの流入クエリのメインは店名や企業名などの指名検索になるため、店舗・企業名を入れることが多いです。ただし、複数のキーワード(口コミ、料金など)をまとめてタイトルに入れるか、ページを分けるかは実際にテストしてみて判断する必要があります。

テスト結果で統合で全てが順位が上がったら問題ありません。上位表示が難しければサブコンテンツとしてページを分ける判断もあります。例えば、「〇〇株式会社」というタイトルで指名検索と「〇〇株式会社 評判」といった複合キーワード両方での上位表示が実現できるなら、タイトルに複数キーワードを盛り込む価値があります。一方、そのキーワード組合せで競合が強い場合は、詳細ページは指名検索中心に、複合キーワードは別立てのコンテンツで対策するアプローチも検討すべきです。

ロングテールキーワードと検索意図の見極め

ポータルサイト特有のロングテールキーワードでは、検索意図の見誤りが起こりやすいため、正確な把握が重要です。ポータルサイトのユーザーは具体的なニーズを抱いて検索するため、キーワードは複雑で、その意図の読み取りは非常に難しいのです。

ポータル特有の検索意図の誤読ケース

ユーザーが本来ページに存在しないようなワードを検索する場合、ユーザーの口コミや投稿によって新しいキーワードが自然に生成されることがあります。店舗に行く際にユーザーが気になることは多く、単純なメニューや営業時間以外の情報ニーズが存在します。「ダーツ一人」のように、本来ページに記載されていない検索キーワードが発生する場合があります。このような潜在的なユーザーニーズを見落とすと、検索意図を誤読することになるのです。

また、ECやポータルでは、一覧ページで流入させたいキーワードなのに、詳細ページが表示されてしまうといった問題も起こります。メーカー名で検索したときに、一覧ページを出したいのに商品詳細ページが出てしまうなどのケースがあります。

検索意図を正確に把握するには、実際に検索してみてユーザーが本当に求めているページがどれなのか、Search Consoleなどで検証することが重要です。Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、想定と異なるクエリで表示されているページがないか、定期的にチェックすることで、検索意図のズレを早期に発見できます。

ページ表示速度の改善

大規模ポータルでは、システム設計がボトルネックになることが多く、応答速度の最適化が重要です。ポータルサイトの検索機能やフィルタリング機能は複雑なデータベースクエリを実行するため、システム性能がページ速度に大きく影響します。

大規模ポータルの応答速度最適化

システム設計がボトルネックになり、サイト全体の応答速度が遅くなることがSEOに大きな影響を与えます。最初に着手すべき施策は、応答速度をKPIとして、サーバースペックやDBチューニングなどを含めたテストサイトでの検証です。

Google Search Console(GSC)のクロール統計ページで応答速度を常に監視し、500ms以下になるように調整することが重要です。クローラビリティの観点では、必要なページと不要なページを定義し、不要なページはnoindex化やrobots.txtでdisallowを行うことも必須です。

サイト構造の見直しも重要な施策で、URL構造、内部リンク構造、URL正規化などを洗い出す必要があります。クロール~インデックスに大きく影響するため、SEOで評価されやすいディレクトリ構造にすることが大事です。例えば、パラメータベースのURL構造から、より静的なURL構造への移行は、GoogleがURLを解釈しやすくなるため、クローラビリティ向上につながります。

情報の定期的な更新と新鮮性

掲載企業が自動更新しないポータルでは、ポータル運営側が情報鮮度を確保する仕組みが必要です。検索エンジンはコンテンツの新鮮性を一つのランキング要因として考慮するため、情報が古いままでは上位表示が難しくなります。

掲載企業が非更新的なポータルでの情報鮮度確保

掲載企業が自社ホームページを頻繁に更新できない場合、ポータルサイト側が定期的に情報を更新していくことが有効です。大前提として、掲載企業に更新してもらう仕組みの方が有利になりますが、現在はAIの活用で情報収集が容易になりました。AIで自動化する仕組みを取れれば、ポータル運営側での情報鮮度を一定持つことは可能です。例えば、掲載店舗のSNS情報を定期的に取得し、最新情報を詳細ページに自動反映させるといったアプローチが考えられます。

被リンク獲得の実務戦略

ポータルサイトの被リンク施策では、掲載企業からの被リンク獲得と避けるべき方法の理解が重要です。被リンクはサイト全体の権威性を高める要因であり、特にポータルサイトでは重視されます。

掲載企業からの被リンク獲得と避けるべき方法

DB型サイトの被リンク施策は、掲載者のHPからリンクを獲得することが重要です。シンプルに依頼することから始まり、相手へのメリット提示が大切です。ここからどれだけ被リンクを獲得できるかで成否に大きく影響します。

金銭が絡む被リンク獲得は、Googleのガイドライン違反に該当する可能性があるため避けるべきです。掲載企業に被リンク掲載の見返りとして検索順位の上位表示やオプション提供を約束する方法も、長期的にはサイト評価を損なう可能性があります。

ポータル側が提供する予約システムやその他の便利なツール・機能の利便性を高めることで、企業が自然に被リンクを貼りたくなる仕組みを作ることが、持続可能で健全な被リンク獲得戦略です。例えば、予約管理機能の使いやすさを高めたり、新規顧客流入の効果を数値で可視化したりすることで、掲載企業のサイトから自発的にリンクが張られる環境を整備することが重要です。

また、規模が大きくなるにつれて被リンク営業のメールが多く届くようになりますが、テーマが関係ないサイトからの被リンクは対応しないようにすることが大切です。EEATの評価で外部リンクのテーマ評価においてぶれて、検索順位への影響が考えられるためです。飲食店ポータルに対して、全く関係のないジャンルのサイトからリンクを受けることは、サイト全体のテーマ性を損なうことになります。

SEO外注先の選定基準

ポータルサイトSEO対策を外注するとき、提案の質を見極めるための具体的な質問項目があります。外注先の選定はサイトのSEO成果を左右する重要な決定であるため、慎重に進める必要があります。

提案の良し悪しを見極める質問と判断軸

「施策の優先順位をどう決めるか」という質問で、単に「被リンクを貼って次に記事を作る」といった低レベルな回答をする業者はNGです。優秀なSEO会社は、まずお客さんのサイト状況と競合状況を分析し、ユーザーの検索状況やファネル、協業状況から最短で効果的に売上につながる施策を落とし込みます。

「KPIで成果をどう判断するか」という質問では、検索順位や流入数だけでなく、コンバージョン数やコンバージョンレートなど売上につながる道筋を正しくKPI設計できるところが良い会社です。SEOはあくまで手段であり、最終目標は事業の成長にあるからです。

「Googleアップデートにどう対応するか」という質問での回答も重要で、「様子見する」「影響ない」といった安易な回答は避けるべきです。施策の思考プロセスや相手の分析手法が明確で、ブラックボックス化されていないかも確認することが大切です。良い外注先は、クライアントに対して定期的に分析結果を説明し、施策の根拠を明確にしています。

▼この記事の筆者であるNYマーケティング中川の公開SEOコンサル

UI・UXとサイト構造設計の重要性

UIとUXの最適化はSEOと密接に関連しており、良いUI・UXはそのまま検索順位にも影響します。SEO対策を進める際に、UI・UXは同時に検討すべき重要な要素です。ユーザーが「このサイトを使いたい」と思わせる理由こそが、SEO範囲を超えた本質的な成功要因だからです。

サイト構築のフレームワークも重要です。Client-Side Rendering(CSR)でJavaScriptのレンダリングにしてしまうとGoogleが正しく評価されないケースがあり、AIのbotは理解できなくなりAI検索にヒットしなくなります。原則はServer-Side Rendering(SSR)でシンプルなHTML構造にすることが大切です。SEOの観点から見ると、静的なHTML構造により、Googleと新しい検索システムの両方が正しくコンテンツを解釈できる環境を整備することが、長期的なサイト評価につながります。

ポータルサイトのSEOで検索上位を実現するために

ポータルサイトのSEO対策は、複雑な技術的施策とユーザーニーズの理解という両輪で成立します。16の施策を順序立てて実装することで、競合との差別化を図ることができます。しかし、SEO対策を進める上で最も重要なことは、エンドユーザーが本当に求めている情報を恣意的に歪める判断をしないことです。

SEOだけでなくマーケティング全般の視点が必要です。売上を追うことは大事ですが、ユーザー利益を損なう判断は結果的にサイト評価の低下につながります。例えば、検索順位を上げるために、ユーザーが実際には必要としない情報を無理に掲載することは、サイト全体の信頼性を損なうことになるのです。

ポータルサイトのSEO対策は難易度が高く、内部的にはリソースや専門知識が不足する場合があります。まるごとお任せするSEOコンサルティングや、中川が伴走・顧問をするSEO伴走支援など、NYマーケティングの専門家のサポートを検討する価値があります。プロの観点から現状を分析し、優先度の高い施策から段階的に実装することで、効率的に検索上位を実現することができます。

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中川裕貴のアバター

執筆者

中川裕貴 日本一SEOに詳しい

Twitter:@ny__marketing
NYマーケティング株式会社 代表取締役。SEO歴16年。
大規模サイトから中小企業オウンドメディアまでSEO実績が豊富。YouTubeでは鬼マニアックなSEO情報を発信中。
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