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SEO対策は、ECサイト(通販サイト)の集客手法において最重要の施策です。
他の種類のサイトに比べて規模が大きい傾向にあるECサイトでは、SEO対策が難しく緻密な戦略が必要となります。そのため、SEOの取り組みを行っているにも関わらず、売上が伸び悩んでいるという方も多いと思います。
本記事では弊社NYマーケティングの代表中川が0から月間1億PVのサイト成長を達成した経験をもとに、ECサイトの成功のポイントや具体的な事例を共有いたします。
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SEOとは? – 初心者向け基本解説
SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字を取った言葉で、「検索エンジン最適化」を意味します。
SEO対策とは、検索エンジンの検索結果でサイトを上位に表示させるための対策です。SEO対策を実施すると、アクセス数が向上し、それに伴いサービス申し込みや商品購入などのコンバージョンも増加します。そのため、Webマーケティングの1つとしてSEO対策は非常に重要です。
SEO対策は大きく内部施策・外部施策・コンテンツ施策の3つに分けられ、それぞれ様々な施策があります。非常に多くの種類があり複雑ですが、全ての目標は検索エンジンに上位表示してもらうことです。
※SEOの基礎については以下の記事で詳しく解説しています。
現在、日本の検索エンジンのシェアは、GoogleとYahoo!の2つで90%以上を占めています。さらにYahoo! のSEOルールはGoogle のルールを採用しています。そのため、Googleの定めるルールを遵守することがSEO対策での基本となります。
スパム行為を行っていたり、ガイドラインを遵守していないものは良い記事とは言えず、検索順位が上がってもすぐに下位に下げられてしまいます。ガイドラインを守り、正しいSEO対策を行うことが検索順位の向上、そしてコンバージョンへとつながります。
※SEO対策を始めるという方は、GoogleのSEOガイドラインを1度読んでみることを推奨します。https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja
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なぜECサイトにSEO対策が重要なのか
経済産業省が2023年に発表したデータでは、2013年から2022年までの10年間、EC市場は右肩上がりに成長しています。特に、2021年から2022年にかけて市場規模が大きく拡大していることから、近年ECサイト(通販)が注目を浴びていることが分かります。
つまり、各業界でのEC参入が相次ぎ競合は激化、Web集客の強化は必至の様相になっています。
また、GMOリサーチが行った調査によると、ECサイトの1回あたりの平均購入金額は3000円未満ということが分かっています。このデータを考慮すると、ECサイトの運営会社はコストパフォーマンスの高いマーケティングが必要になります。
マーケティングについて、ECサイトの基本的な流入経路には「自然検索」「広告」「SNS」の3つがあります。Web集客の強化にあたって3つの集客方法を組み合わせることが必須です。
▼主な集客対策
自然検索 | 広告 | SNS |
---|---|---|
SEO対策 | ・プレスリリース ・リスティング広告 ・アフィリエイト広告 | ・X(旧Twitter) ・Youtube |
広告やSNSでの集客は、即効性はあるものの多くの費用が必要であり、施策をやめると流入は途絶えてしまいます。
一方でSEO対策はSEO初期費用と時間を要しますが、中長期のコストパフォーマンスは抜群です。ランニングコスト無しで見込み客を獲得するSEOは、マーケティングにおいて欠かせない要素です。
ECサイト競合激化のこの時代、SEO対策をしていないECサイトは自然検索からの流入が得られず広告費の負担が増え、経営面でもWeb集客の面でも競合との差が広がってしまうでしょう。
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ECサイトのサイト構造の組み立て方
まず、ECサイト全体の構造について解説します。ECサイトでは、そのページ数の多さなどの特性から独特な構成を取っています。
ディレクトリ構造とは
ブログサイトなどの他の種類のサイトに比べて、ECサイトはページ数が多くなる傾向にあります。百万を超えるページ数になることもある中で、ユーザーや検索エンジンにページを分かりやすく伝えることが重要になって来ます。
そのために必要となるのは分かりやすいサイト構造を組み立てることです。
ECサイトでは「ディレクトリ構造」と呼ばれるサイト構造が主流になっています。ディレクトリ構造とは、図のようにECサイトを以下の3階層に分け、それらをつなぐ構造になっています。
- TOPページ
- カテゴリページ
- 商品詳細ページ
ディレクトリ構造のメリット
ディレクトリ構造は基本的に、サイト内の全てのページに3クリック以内で到達できるという非常にシンプルな作りになっています。そのため、ECサイトでディレクトリ構造を構築することでユーザビリティが向上します。
さらに、ディレクトリ構造はリンクジュースへの影響もあります。リンクジュースとは、サイトの価値を数値化したものであり、内部リンクを貼ることでリンク先にリンク元の評価を渡すことができるというものです。
SEOの基本ですが、検索ボリュームが大きいキーワードや競合性の高いキーワードの上位表示には難易度が高く、ECサイトではTOPページやカテゴリページの上位表示は非常に難しくなっています。ここで役立つのがリンクジュースです。比較的上位表示の難易度が低い商品詳細ページからボトムアップ式にページの評価を集約し、検索上位に配置したいページの評価を強化することができます。
例えば、ビッグキーワードである「メンズスニーカー」を上位表示させたい場合は、「メンズスニーカー」の商品同士を内部リンクで繋ぎ、さらに「メンズスニーカー」のカテゴリページと各商品も内部リンクで繋げます。また「メンズスニーカー」と近い「その他メンズ製品」や「スニーカー製品」のカテゴリページとも内部リンクで繋げます。
このように、各ページを内部リンクで繋いでいくことでページカテゴリ全体での評価を高めることができます。
このように、ディレクトリ構造は内部リンクが貼りやすくユーザビリティにも配慮されているため、ECサイトにおいて最適な構造と言えます。
商品への導線設計
前提として、ECサイトの目的は商品を購入してもらうことです。そのため、商品購入への分かりやすい導線設計が重要です。
導線設計のための施策としては、パンくずリストを設置することなどが考えられます。パンくずリストとは、以下の画像のように、サイトを訪れたユーザーが今サイト階層のどの位置にいるのかを示すものです。
パンくずリストが設置されていると、上述の目的であるユーザビリティの向上はもちろん、Googleのクローラーがクロールしやすくなります。この結果、Googleに評価されるスピードも早まり、ページの追加や更新の結果をスピーディに反映させることができます。
※パンくずリストについては以下の記事で詳しく解説しています。
導線設計の施策として他にはUI/UXの改善やCTAボタンの活用などが考えられます。様々な施策があり一見複雑ですが、これらの施策は一貫してユーザーが「購入」アクションを起こしやすい作りにするという考えの基に行われています。
構成はもちろん、サイト内の全ての要素をユーザーが使いやすいようにすることが最重要です。
ECサイトのSEO対策~内部施策~
ここからはECサイト全体のSEO施策について紹介していきます。まず、サイト内部に対して行う対策「内部対策」から見ていきましょう。
- キーワード選定
- 関連ページの内部リンク
- モバイルフレンドリー対応
- SSL対応
- 低品質ページの特定と対処
- ページ表示速度の最適化
- サイトマップの発行
キーワード選定
キーワード選定はECサイトに限らずSEOの基本です。ターゲットユーザーのニーズを検討し、適切な検索ワードを選ぶことが大切です。
4種類のクエリ
ユーザーの検索ワードは「クエリ」と表現されます。クエリはユーザーの目的によって次の4種類に分類することができます。
種類 | 内容 |
---|---|
Knowクエリ | 問題を解決する方法を知りたい。 |
Doクエリ | 行動や購入をしたい。 |
Buyクエリ | 商品を比較検討して購入したい。 |
Goクエリ | 特定の場所やサイトへ行きたい。 |
購入を目的とした「buy」クエリは、ECサイトにとって最も重要です。しかし、「まだ買うと決めてはいないけれど、商品に興味がある」といったユーザーを集客するために、他の3つのクエリにも配慮することは大切です。
これら4つのクエリをバランスよく狙ってキーワード選定をしていきましょう。
キーワード選定の基準
ECサイトで具体的に狙うべきキーワードは以下のようなものです。
- 競合の少ないキーワード:Amazonや楽天といった大手ECモールにより上位表示させるのは非常に難易度が高いです。ドメインパワーの強い競合がいるキーワードは避ける方が良いでしょう。
- ロングテールキーワード:複数の組み合わせからなる複合キーワードです。検索ボリュームが小さく、ユーザーの細かいニーズに対応したキーワードのため、コンバージョン率が高くなります。
- 共起語:選定したキーワードとよく一緒に検索されるキーワードのことです。コンバージョンを見込めるキーワードの共起語も合わせて狙うことで、更なる集客が見込めるでしょう。共起語は「ラッコキーワード」などのツールで簡単に調べることができます。
※さらにキーワード選定について詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
関連ページの内部リンク
内部リンクを適切に繋ぐことは、ECサイトのSEO対策で非常に重要になります。
適切な内部リンクを繋ぐメリットは以下の3つです。
- クローラビリティが高まる。
- 重要なページ(商品一覧ページなど)のSEO評価が高まる。
- 目当てのページに辿りやすくなり、ユーザー体験が高まる。
クローラビリティが高まる
内部リンクによってページ同士を繋ぐことで、Googleのクローラーがクロールしやすい(=クローラビリティが高い)サイトを構築することができます。
クローラビリティが高まると、Googleに評価されるスピードも早くなるため、ページを追加したり更新した時の結果をスピーディに反映させることができます。
全てのSEO施策の結果を早く反映させるためにも、内部リンクをしっかりと繋げておくことが重要です。
重要なページ(商品カテゴリページなど)のSEO評価が高まる。
内部リンクを構築することで、そのサイト内の同一コンテンツの関連性をGoogleに伝えることができます。
例えば、「メンズスニーカー」のカテゴリページの評価を高めたい場合、「メンズスニーカー」の商品同士を内部リンクで繋ぎ、さらに「メンズスニーカー」のカテゴリページと各商品も内部リンクで繋げます。また「メンズスニーカー」と近い「その他メンズ製品」や「スニーカー製品」のカテゴリページとも内部リンクで繋げます。
このように関連性の高いページ同士でリンクを繋げることで、ページ単体ではなくカテゴリ全体での評価を高めることができます。
目当てのページに辿りやすくなり、ユーザー体験が高まる。
また、内部リンクを繋げる際は、Googleだけでなくユーザーからの評価にも目を向けましょう。現在のGoogleは、サイトのユーザビリティをランキング指標としています。そのため、適切な内部リンク構造により、ユーザーの利便性が良くなり、サイト内の回遊や購入率が高まると、結果としてSEOにも有利に働きます。
- 「このページのユーザーはどんな情報を欲しがっているのか?」
- 「どうすれば、ユーザーが迷わないリンク構造になるか?」
という視点で内部リンクの設計を行いましょう。
※ECサイトの各ページの内部リンク設計方法について、更に詳しく知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
モバイルフレンドリー対応
今や、スマートフォンを利用して、ECサイト上で商品を購入することが当たり前になっています。経産省が行った「令和2年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2015年はECサイトにおけるスマートフォン経由の売上は全体の27.4%であったのに比べ、2020年は50.9%と半数以上に成長しています。
https://eczine.jp/article/detail/10153
また、Googleは2015年にモバイルフレンドリーアップデートを行い、モバイル端末に対応していないサイトのモバイル検索での順位を引き下げることを発表しています。
以上のことから、ECサイトがモバイルフレンドリーに対応していないことは、大きな機会損失を招いてしまいます。
自社のECサイトがモバイルフレンドリーに対応できているかは、テストツールを使うことでチェックすることができます。このツールでは、URLを入力するだけでそのページがモバイルフレンドリーなページかどうかを判断してくれます。
https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja
※Googleは、Search Console の「ページエクスペリエンスレポート」を廃止することを発表しました。したがって、上記リンクのモバイルフレンドリーテストツールは 2023年12月1日から利用できなくなります。
ぜひ、ご自身のサイトをテストしてみてください。そして、モバイルフレンドリーに対応できていない場合は、早急に対応しましょう。
SSL対応
SSLとは「Secure Sockets Layer」の略称であり、ネットワーク上のデータ通信を暗号化する仕組みです。
SSL対応の是非は、Googleがランキングのアルゴリズムにも取り入れているため、どのサイトも対応する必要があります。特に、ECサイトでは決済時のクレジットカード情報や個人情報を扱うため、サイトのSSL対応は必ず行う必要があります。
また、ユーザー行動を高めるためにもSSL化は必須です。ユーザーは、年々ネットリテラシーが高まっています。SSL化されていないECサイトでは、安心して個人情報を入力できないため、商品を購入しません。結果として、ユーザー行動が悪くなり、SEOの評価が下がってしまいます。
低品質ページの特定と対処
SEOにおける低品質ページとは、コンテンツの内容が薄くGoogleがインデックス登録に値しないと判断するページのことです。
ECサイトでは、商品ページにメーカーから与えられた基本情報しか掲載していないケースもあります。そのようなオリジナルの情報がないページは、低品質ページと判断されます。そのような場合、商品ページにオリジナルの紹介文や口コミを増やすなどして、コンテンツを充実させる必要があります。
低品質ページもサーチコンソールのカバレッジで確認することができるため、本来インデックス登録して欲しいページが低品質と判断されている場合は、コンテンツを増やして低品質と判断されないように工夫しましょう。
ページ表示速度の最適化
ページ表示速度とは名前の通り、ユーザが指定のページに遷移した際にそのページが表示されるまでの時間のことです。
Googleは「スピードアップデート」でページ表示速度がSEOに影響することを公表しています。
また、スマホでネットを閲覧する場合、必ずしも高速なネット環境とは限りません。有線接続しているパソコンよりも回線速度が遅いため、「ページ表示速度」はユーザビリティの観点からもとても重要な要素です。Googleの公表によると「読み込みに 3 秒以上かかるページは、 53%のモバイルサイト訪問者が離れている」とのことです。
このページ表示速度は、先ほどのモバイルフレンドリー対応と同様にURLを貼るだけで診断してくれるツールがあります。
https://pagespeed.web.dev/?hl=ja
ぜひ一度調査して見てください。そして、遅いページがある場合は対応しましょう。
サイトマップの発行
サイトマップとは、検索エンジンにWebサイトの内容を伝えるXML形式のファイルのことです。これによりクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ページがインデックスされやすくなります。
サイトマップの作成は、sitemap.xml Editorなどの無料ツールでも可能なため、未対応という方は作成してみてください。
※サイトマップについては以下の記事で詳しく解説しています。
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ECサイトのSEO対策~外部施策~
次に、「外部対策」を紹介します。外部対策とは、自社のサイトが他サイトから良い評価を受けることで、自社サイトの検索エンジンからの評価を上げることです。
外部対策には、被リンクやサイテーションがあります。ノウハウ系のブログなどは、コンテンツが良質であればブログなどで引用されて被リンクが貼られます。しかし、ECサイトの商品ページなどは、他のサイトで直接紹介されることは少ないため、被リンクの取得は難しくなります。
※被リンクやサイテーションに興味がある方は以下の記事を参考にしてください。
被リンクが難しいECサイトで検討すべき施策はSNSでのシェアです。X(旧twitter)でリンク付きで「このスニーカーが欲しい」という形で紹介されることでサイトの認知が広まります。そのためには、サイト内にシェアボタンを設置することや、シェアしたくなるコンテンツを作成することが重要です。
ECサイトのSEO対策~コンテンツ施策~
「内部施策」「外部施策」と説明したため、次は「コンテンツ施策」について解説します。
ECサイトのコンテンツ施策は、ユーザーにとって直感的で利用しやすいサイト構造の構築が不可欠です。
SEOの具体的なテクニックとしては、適切な文字数の紹介文や説明を含めることが望ましいです。検索エンジンがページ内容を正確に理解しやすくなると同時に、ユーザビリティも高まります。
さらに、表示される商品の統計情報や分布情報、例えば「平均価格」や「最も人気のカラーバリエーション」などの情報を一覧ページに追加することなども考えられます。このような情報提供は、ユーザーの購買意欲を刺激し、サイト内での滞在時間を延ばすことができるでしょう。
コンテンツ施策をするにあたって最も重要なことは、ユーザーのニーズに応えることです。SEOの各テクニックはユーザーのニーズを満たすための手段ということを理解しておきましょう。
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カテゴリページのSEO対策
ここからは、ページの種類別のSEO対策を紹介します。まずは、カテゴリページについて詳しく見ていきましょう。
「スニーカー メンズ」のようなクエリで、カテゴリページを検索上位に配置できれば、すでにニーズがある大量のユーザーにサイト流入してもらうことができます。
そのため、ECサイトにおいてカテゴリページでSEO対策を行うことで、売上に大きなインパクトを与えることが可能です。
- ECサイトのSEOはカテゴリの設計が命
- ECサイトには商品量がSEOに重要な指標
- URL正規化による重複ページの解消
ECサイトのSEOはカテゴリの設計が命
Webサイトのカテゴリ分けは、サイト内のコンテンツをどのように構造化するかを決定する要素です。適切なカテゴリ設計を行うことで、Googleにサイトの情報を適切に伝えることができ、ユーザーへはストレスなく利用できるサイトを提供することができます。
特に、情報が多いECサイトで適切なカテゴリ分けが不十分だと、情報探しの手間が増え、SEOの評価が下がるリスクが生まれます。そのため、ECサイトにおいて、カテゴリ設計は綿密に行う必要があります。
ここで、カテゴリを設計する上で、特に重要な3つのポイントを解説します。
- ラッコキーワードでカテゴリの軸を洗い出す
- サイトで採用するカテゴリを精査する
- カテゴリページのURL
ラッコキーワードでカテゴリの軸を洗い出す
まずは、どのような軸でカテゴリを設計するべきかを決定します。ここで言う「軸」はブランド、性別、価格、など商品を購入する上でユーザーが考慮する要素を指します。
設定すべきカテゴリを、ユーザー視点で抜け漏れなく発見するためには、ラッコキーワードのサジェスト機能をを利用します。
例えば、スニーカーのサジェストを調べてみると、「性別」「色」「ブランド」「機能」「種類」「利用シーン」などのニーズがあることが分かります。
サイトで採用するカテゴリを精査する
どのキーワードをカテゴリ化するかを精査します。いちばんスタンダードな方法は、Googleキーワードプランナーを利用して、検索ボリュームが多いキーワードであれば採用する方法です。
カテゴリページを増やしすぎると、本当に重要なページの評価が遅れたり下がったりするため、慎重に設計をする必要があります。
また、カテゴリ設計をした後に実際の商品登録をしたが、商品数が明らかに少ないカテゴリに関しては、後から非表示にすることも検討する必要があります。
カテゴリページのURL
カテゴリページのURLは、英字でそのカテゴリの意味を表し、できるだけ短いURLにしてください。
例として、スニーカー関連のURLでは「/sneakers/mens」「/sneakers/nike」「/sneakers/black」などです。
ECサイトには商品量がSEOに重要な指標
ECサイトのSEOでは、商品のバリエーションの多さは最重要指標です。
商品を増やすことでSEOに有利に働く理由は、主に3つあります。
- 特定のカテゴリの商品を増やすことで、サイトの専門性が高まる
- 商品ページから商品一覧ページに送られるリンクを増やすことができる
- 欲しい商品が見つかりやすく、ユーザー体験が高まる
特定のカテゴリの商品を増やすことで、サイトの専門性が高まる
近年のSEOでは、サイトのE-E-A-Tが重要であると言われています。
E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略で、Googleが検索結果として順位付けする際に重要な要素の一つです。
ECサイトにおいては、特定のカテゴリの商品を増やすことで、サイトの専門性を高めることができると考えられます。
商品ページから商品一覧ページに送られるリンクを増やすことができる
「スニーカー メンズ」のようなキーワードで商品一覧ページを検索上位に配置するためには、商品ページから一覧ページにリンクを送り、一覧ページのドメインパワーを高める必要があります。
これは、リンクジュースという考え方が根拠となっており、リンクを貼ることでリンク先にページ評価を受け渡す効果があります。
そのため、一覧ページにリンクを送る元である商品ページの数が増えることで、送られるリンクジュースも多くなり、一覧ページのSEOにおける評価が高まるのです。
欲しい商品が見つかりやすく、ユーザー体験が高まる
昨今のGoogleアルゴリズムはユーザー体験を最重要視しており、Google検索結果上でのユーザーの動きを順位決定のシグナルとしています。
では、ECサイトにおける良いユーザー体験とは、どのような体験でしょうか。その一つに、「欲しい商品が見つかり、すぐに購入できること」が挙げられるでしょう。
つまり、商品ラインナップを充実させ、欲しい商品が見つかるECサイトにすることで、ユーザー体験が改善されて、SEOの順位の向上に繋がります。
URL正規化による重複ページの解消
SEOにおける重複ページとは、同じ内容のページが別URLで複数あることを言います。このような事態は、意図せずともシステムやデザインの変更、外部からのリンク設定ミスなどの理由で発生します。その結果、検索エンジンはどのURLが正しいのか判断困難となり、サイトのSEO評価が低下する恐れがあります。
例えば、次のようなURLが存在する場合:
正: https://example.co.jp/mens/
誤: https://example.co.jp/mens/?seed=xxxxxxx
誤: https://example.co.jp/mens/seed=xxxxxx/
この場合、検索エンジンはこれらのページを異なるコンテンツとして評価する可能性があります。
重複URLはサーチコンソールのカバレッジで確認できるため、定期的に確認して随時改善していきましょう。
改善方法は、主に以下の3つです。
- robots.txtの活用:不要なパラメータやディレクトリをクロール対象から除外する。
- noindexの利用:検索エンジンに特定のページをインデックスしないよう指示する。
- 301リダイレクトの活用:誤ったURLへのアクセスを、正しいURLに自動的にリダイレクトする。
※robots.txtやnoindexについてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
商品ページのSEO対策
カテゴリページに続いて、ここからは商品ページのSEO対策を見ていきましょう。
商品ページはECサイトにおいて最も多く存在するページの一つであり、ユーザーが商品情報を詳しく知るための主要な窓口です。そのため、商品ページのSEO対策はサイトのトラフィックやコンバージョンに大きく影響します。
- ディスクリプションの最適化
- 商品画像の最適化
- 販売終了ページの適切な対処法
- ECサイト特有の構造化マークアップの活用
- クチコミを集めるための設計
- 被リンクを集めるためのコンテンツ戦略
ディスクリプションの最適化
ディスクリプションは、検索順位に直接影響する要素ではありませんが、ユーザーが検索結果でサイトをクリックするかどうかを左右する要素となります。ディスクリプションは、Google検索結果ページにおいてタイトルタグの下に表示される文章のことを指します。
魅力的なディスクリプションを設定することで、ユーザーの注目を引き、CTR(クリックスルーレート)を向上させることができます。
ユーザーの目を引いてクリックしたくなるような魅力的な文章を設定しましょう。
商品画像の最適化
画像の量と質
商品画像はECサイトの売上を大きく左右します。
ECショップ作成サービスを提供している「BASE」の調査では、売れているショップでは1商品につき5枚以上の商品画像を用意していたそうです。
参考:BASE U「売れているショップは商品画像を5枚以上登録している」
ECサイトで商品を購入する際は、実際に商品を手に取ることができないため、「思った商品と違ったらどうしよう」という不安がついてまわります。
また、対面での訴求もできないため、商品の魅力を最大限伝えるためにも、画像を多く使用することは必須です。
以下の点を押さえて、画像の掲載をすると売上に繋がりやすいでしょう。
- さまざまな角度や距離から撮影した画像を使用する。
- 荒い画質の画像は使わない。
- 利用シーンがイメージできるような画像を使用する。
「後悔したくない」というユーザーの心理をできるだけ拭えるように、画像を利用しましょう。
画像はalt属性をつけて画像検索に対応
ECサイトへの流入は、Googleの画像検索経由のものも一定数あります。そのため、画像SEO対策を行っていないと、画像検索からの流入を取りこぼしてしまう恐れがあります。
海外のSEOの権威であるMozの調査によると、Google検索経由のトラフィック内のおよそ3%が画像経由だそうです。
参考:Moz「Google 検索結果のクリックのうち、画像ブロックに移動する割合は?」
商品のビジュアルは、購買の意思決定の大きな要因になるので、サイト流入の入口となる画像検索の対策も必須です。
そのためにも、画像のimgタグのalt属性に商品の情報を入れることで対策をしましょう。基本的には、情報は詰め込みすぎずに商品名だけを入れればOKです。
販売終了ページの適切な対処法
ECサイトにおいて、販売終了商品ページの取り扱いは一つの課題となります。サイト内にあまりにも販売終了ページが多かったり、検索結果からクリックしてみたら販売が終了していると、ユーザーの満足度が下がります。このようなページが多く存在すると、サイト全体の評価に影響を及ぼす恐れがあるため、適切な対応が必要です。
具体的な対策としては、以下の3つが考えられます。
- 404エラーページの設定
- 関連商品の紹介
- 301リダイレクトの使用
404エラーページの設定
商品が完全に取り扱いを終了した場合は、404エラーページを設定することで、ユーザーに情報を伝えることができます。この際、エラーページにユーザーがサイト内で他の商品を探しやすいようなナビゲーションを提供することで、UXを高めることができます。
関連商品の紹介
販売終了商品ページにアクセスしたユーザーに、類似の商品や代わりになる商品を紹介することで、サイト内での滞在時間を延ばすことができます。
301リダイレクトの使用
販売終了商品のページを、類似の商品ページやカテゴリページにリダイレクトすることで、ユーザーを他の有効なページに誘導します。これにより、ユーザーの離脱を防ぎ、サイトの評価を維持することができます。
販売終了ページは定期的に発生します。したがって、ツールを使用してリンクを定期的にチェックし、対応することが必要になります。
ECサイト特有の構造化マークアップの活用
構造化マークアップに対応しておくと、Google検索結果でリッチな情報で表示されます。 特に、ECサイトでは「Product」のマークアップが特に役立ちます。これにより、商品の価格、在庫状況、評価などの詳細情報が直接検索結果ページに表示されることが期待されます。
ただし、構造化マークアップを実装したからといって、常にリッチな情報として表示されるわけではありません。表示されるかどうかは検索クエリや競合状況、サイトの信頼性など多くの要因に左右されます。
また、Googleは、構造化マークアップにおいて、固有の商品IDの提供を推奨しています。商品にGTINやSKUのような固有の番号を提供することで、Googleはその商品情報をより正確に認識し、ユーザーに適切な情報を提供することができます。
Googleは構造化マークアップの支援ツールを提供しています。構造化マークアップを行う方はぜひ活用してください。
クチコミを集めるための設計
SEOに強いECサイトを作るためには、商品のクチコミを集めることが不可欠です。
クチコミがSEOの効果を高める理由は、大きく3つあります。
- オリジナルコンテンツの提供
- ロングテールキーワードの取得
- 購買行動の促進
実際、アライドアーキテクツ社が行った「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」によると、インターネットで商品を購入する際、クチコミやレビューをチェックする割合は88.5%にのぼり、ほとんどのユーザーがクチコミを参考にしていることが分かります。
参考:【UGC影響度】通販・ECでUGCをチェックするは約9割、企業よりも購入者からの情報を重視するユーザーは約5割
「アットコスメ」は、クチコミの利活用に成功したECサイトの代表例といえます。アットコスメは、圧倒的な口コミの量によるオリジナルコンテンツによって、他社と差別化を図ることに成功し、Googleから高い評価を得られています。
被リンクを集めるためのコンテンツ戦略
商品ページはECサイトの中で比較的被リンクが貼られやすいページです。ブログや情報サイトで特定の商品を取り上げる際、具体的な商品ページへのリンクが提供されることが一般的です。
ここで課題となるのが、多数の競合サイトが存在する中で、どのようにして自社のサイトを選んでもらうかということです。
検索エンジンの上位に表示されることで、サイトや商品ページの認知度を高めることは基本中の基本です。しかし、それだけでは不十分で、更にユーザビリティを高める必要があります。具体的には、以下のようなアプローチが考えられます。
- 写真の質と量の向上
- 分かりやすい商品説明
- 動画の活用
- 口コミ・レビュー
- FAQ(よくある質問)
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コンテンツSEOの活用
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に応じた質の高いコンテンツを継続的に提供することで、検索結果からの流入を増やすSEOの手法です。
検索ユーザーが知りたい情報や興味を持っているテーマに対して、的確な情報を提供することで検索結果の上位表示を目指す施策となります。特に、記事ページを中心にこの対策を実施することが効果的です。
ECサイトはカテゴリページ、商品ページがメインのコンテンツとなりますが、メインコンテンツとは別に記事型コンテンツの運用をすることも必須です。
コンテンツSEOの必要性とメリット
ECサイトにおいても、以下の理由からコンテンツSEOは有効です。
ECサイト単体では拾えないキーワードでの流入が獲得できる
まず第一の理由は、カテゴリページや商品ページのみでは、拾いきれない検索クエリに対応するためです。
スニーカーの例でいうと、「スニーカー 洗い方」「スニーカー 痛い 小指」などの検索クエリです。このようなハウツー系やお悩み系のキーワードは、ECサイトのカテゴリページや商品ページで検索に引っ掛けるのは難しいため、記事型コンテンツ(ブログ)でカバーしましょう。
※「スニーカー 洗い方」の上位2サイトはECサイト。しっかりと記事型コンテンツでSEO対策を行っている良い例。
サイトのE-E-A-Tを高めることができる
また、記事コンテンツを通して、自社の商品に関する使用方法や選び方のポイントなどを定期的に発信することで、サイトのE-E-A-Tが高まります。
サイトのブランディングに繋がる
ブログ記事によってユーザーとの接触頻度が高まることで、サイトのブランド形成に繋がります。ブランドが形成されることで、指名検索が増えたり、buyクエリで流入した際の購入率を高めることができます。そして、安定的・長期的な集客ができるようになります。
ECサイトでのコンテンツSEO成功のポイント
私はECサイトの運営者様から「サイトへの流入が増えた割には、購入数が増えない。」というお悩みを相談されることがあります。記事型コンテンツへ流入するユーザーは、商品ページやカテゴリページに流入するユーザーに比べて、ニーズが顕在化していないため、商品の購入に繋がりづらいです。
そのため、記事型コンテンツで集めたユーザーを購入に繋げるためには、ニーズを顕在化させる設計が不可欠となります。
コンテンツ記事(ブログ)を作成する際は、主に以下の3つを意識すると良いでしょう。
- 商品ページや顕在的なニーズの記事に誘導する
- 潜在的なニーズを喚起するような記事構成にする
- 根拠を明示して納得感、安心感を与える記事にする
※コンテンツSEOについてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
また、コンテンツSEOを始めるかたは、運用は必ず「サブディレクトリ配下」で行うことに気をつけてください
例えば、「https://ny-marketing.co.jp」というサイトでコンテンツを始める際は、「https://ny-marketing.co.jp/seo/」のように設定し、seoの配下で記事を作成、運用します。
新規のドメインから表示順位を上げるには大変な時間と労力が必要です。しかし、既存のドメインを利用し、サブディレクトリで構築することで、サイトのドメインの評価をそのまま受け継ぐことができます。そのため、記事の上位表示が早期に可能となり、成果は比較的早く出てくるでしょう。
ECサイトのSEO対策の成功事例
最後に弊社NYマーケティングでコンサルティングさせていただいたECサイトの事例をご紹介いたします。NYマーケティングには様々な実績がありますが、その中で代表的なものを2つ紹介します。
4ヶ月で美容系ECサイトの売上が昨年対比で124%に!
総合美容専門メーカーSevenBeautyのECサイト(https://7beauty.jp)を支援させていただいた際の事例です。
SevenBeautyは、数千点の商品を掲載している大規模なECサイトです。テクニカルな内部SEOのナレッジ不足が主なボトルネックとなり、主力製品の検索順位が伸び悩んでいました。
そこで、弊社代表の大規模サイトSEOのナレッジをフル活用し、URLの正規化や構造化マークアップ、内部リンクの設計などを調査し、改善案の提出をさせていただきました。
結果として、伸び悩んでいた主要キーワードで上位表示(1-3位)を実現し、4ヶ月後にはUUは1.35倍、売上は1.24倍に成長いたしました。
⇩詳しくはこちらで紹介しています。
ECサイト「セブンビューティー」の成功事例6ヶ月で日本酒ECサイトの内部SEOを改善、記事から商品ページへの効果的な流入を実現!
某日本酒専門のECサイトと記事型メディアの支援をさせていただいた際の事例です。
このECサイトは、豊富な商品情報とともに、記事型メディアも運営していました。
運営者の狙いに反し、記事の方が検索結果での表示が優先され、本来の目的である商品ページへのアクセスが減少していました。特に、CVRが高い商品名キーワードでの検索で、商品ページよりも記事が上位表示されていたのです。
この課題を解決すべく、弊社は内部SEOの強化を提案しました。具体的には、内部リンクの見直し、コンテンツの充実化、内部SEOのマイナスポイントを改善するための施策を実施いたしました。
その結果、6ヶ月の間に、商品ページが検索結果で上位表示されるようになり、本来の正しい形にすることができました。
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まとめーNYマーケティングでは様々なSEOサービスを提供しています
この記事では、ECサイトのSEO対策のエッセンスをすべて解説させていただきました。ECサイトをグロースさせ、売上を上げたいという方はすぐにでも取り組む価値のある内容だと自負しております。
ここではたくさんの施策を紹介したため、すべて1度に実践するのは難しいと思います。このように、ECサイトのSEOは複雑であり、優先度を考えて行うことが重要です。1つずつ取り組み、最終的に最適なECサイトへと仕上げていきましょう。
「1日でも早く成果に繋げたい」「最速で最適なECサイトにしていきたい。」という方には、NYマーケティングではSEOコンサルティングのご相談を受け付けております。NYマーケティングは、本記事で解説したECサイトやポータルサイトのような大規模サイトのSEOを得意とし、ポータルサイトのPV数を月間1億PVまで伸ばした実績があります。
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