URLの正規化を行うと、SEOへの良い影響を期待できます。検索エンジンからの評価を分散させなくするからです。
この記事では、URLの正規化の詳細や具体的な対策、自サイトで正規化できてるか確認する方法を解説します。
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URLの正規化とは?
URLの正規化とは、サイト内に同じ内容や類似したページが複数ある場合に、検索エンジンに評価されるURLを1つに統一する施策です。
wwwの有無など、本来は同じページであるものの、違うURLとしてみなされてしまうものが正規化すべき対象となります。
例えば、「https://ny-marketing.co.jp/」と「https://www.ny-marketing.co.jp/」などは正規化すべき対象です。
なぜなら、wwwがついてるか否かだけで、本来的には同じページだからです。
上記のように、同じページとして判断して欲しいURLをGoogleに伝える工程を「URLの正規化」と呼びます。
URLの正規化が必要な理由
なぜURLの正規化が必要なのか、その理由を3つ解説します。
- 重複コンテンツと認識され、評価が下がってしまう
- クローラビリティが悪化する
- 被リンクを正しく受けられなくなる
重複コンテンツと認識され、評価が下がってしまう
1つ目の理由は、URLの正規化を行わなければ、検索エンジンから重複コンテンツと認識され、サイトの評価が低くなる恐れがあることです。
重複コンテンツとは、同じURLや複数ドメインにまたがって、同じもしくは類似したコンテンツがあることを指します。
そして、重複コンテンツはGoogleからの評価を下げる行為なため、URLの正規化が必要なのです。
また、検索エンジンはサイトの評価を行うとき、URLごとにページを評価しています。
そのため、URLの正規化を行っていなければ、「同じ内容だが、URLが違う」ページが複数存在すると判断されてしまうのです。
例えば、「https://ny-marketing.co.jp/」と「https://www.ny-marketing.co.jp/」などは、wwwがついてるか否かは違えど、内容自体は何も変わりません。
しかし、上記2つのURLを正規化してないと、重複コンテンツだと見なされてしまい、Google上での評価を下げてしまいかねないのです。
重複コンテンツと認識され、SEO評価を下げないためにも、URLの正規化は必須の作業になります。
クローラビリティが悪化する
2つ目の理由は、URLの正規化を行わないと、クローラビリティが悪化することです。
URLを正規化していなければ、クロールしなくていいURLまでクロールしようとします。
「https://ny-marketing.co.jp/」だけクロールすればよいところを、正規化してないがゆえに「https://www.ny-marketing.co.jp/」を違うURLとしてクロールするとなると、効率がおちてしまいます。
もちろん、検索結果に表示されるためにはクロールされることが必須です。
しかし、クロールするページが多いとインデックス登録にも時間がかかるようになり、結果として検索上位に表示されづらくなります。
そうならないためにも、URLの正規化を行うようにしましょう。
被リンクを正しく受けられなくなる
URLが正しく正規化できていなければ、それぞれのURLに被リンクが分散し、被リンクの効果が薄くなってしまいます。
例えば、URLの正規化を行わない状態で、「https://ny-marketing.co.jp/」と「https://www.ny-marketing.co.jp/」がそれぞれ被リンクを受けていた場合、被リンクの効果が分散してしまうのです。
その反面、URLが正規化されていれば、被リンクの効果を分散させずに済みます。
被リンクの効果を分散させないためにも、URLの正規化は行うべきです。

URLが正規化されていないパターン
URLが正規化されていないパターンは、以下の6つです。あなたのサイトで以下のパターンがないか、チェックしてみてください。
- wwwのあり・なし
- index.htmlのあり・なし
- 暗号化(https://とhttp://)のあり・なし
- パラメータのあり・なし
- パソコンとスマホによるURLの違い
- スラッシュのあり・なし
wwwのあり・なし
URLに「www」があるもの・ないものの両パターン存在する場合、「301リダイレクト」の設定を通じたURLの正規化をしましょう。
確認ポイント https://www.abc.com https://abc.com |
index.htmlのあり・なし
URL最後の「index.html」があるもの・ないものの両パターンが存在する場合、「301リダイレクト」の設定を通じたURLの正規化をしましょう。
確認ポイント https://www.abc.com https://www.abc.com/index.html |
暗号化(https://とhttp://)のあり・なし
暗号化「https」の「s」があるもの・ないものの両パターンが存在する場合、「301リダイレクト」の設定して、URLの正規化をしましょう。
「s」のついていない「http://」は、セキュリティの信頼性が担保されていないURLとみなされます。そのため、Googleも「https://」を推奨しています。
URLの正規化観点だけではなく、「https://」つきURLを使用したセキュリティ対策は行っておきましょう。
確認ポイント https://www.abc.com http://www.abc.com |
パラメータのあり・なし
パラメータのあるもの・ないもの両パターンが存在する場合、「canonicalタグ」でのURLの正規化をおすすめします。
パラメータによってページ内容が明らかに変わる場合は不要ですが、それ以外の用途のパラメータの場合はcanonicalタグを付与することを推奨します。
(厳密な判断は難しいため、大規模サイトの場合は専門家に相談すべきです)
確認ポイント https://abc.com/?ad=123456 https://abc.com |
パソコンとスマホによるURLの違い
パソコンとスマートフォンで違うURLが設定されている場合は、URLの正規化をしましょう。
PCとスマホでURLが違う場合の対処法は、以下の記事で詳しく解説しているため、合わせて読んでみてください。

確認ポイント パソコンの場合:https://abc.com スマホの場合:https://sp.abc.com |
スラッシュのあり・なし
URL最後のスラッシュがあるもの・ないものの両パターンが存在する場合、URLの正規化をしていずれかに統一しましょう。特に理由がなければ、URLが少しでも短くなるよう、スラッシュなしURLへの統一をおすすめします。
確認ポイント https://www.abc.com/ https://www.abc.com |
URLの正規化を確認する方法
ここでは、ページのURL正規化ができているか確認する方法を2つ解説します。
Google Search ConsoleでURL正規化を確認
Google search consoleを使ってURLの正規化を確認できます。以下の手順で確認してみてください。
<Google Seach Concole でURL正規化を確認する方法>
- Google Search Consoleにログインする
- 左のメニューの「URL検索」選択する
- 検索欄で検索したいURLを入力する
- カバレッジ欄を開く
- 「ユーザーが指定した正規 URL」と「Google が選択した正規 URL」が同じであることを確認する
URL正規化をするための対策
ここでは、URLの正規化をするための対策を2つ紹介します。
- 301リダイレクトでURLを正規化する
- canonicalタグでURLを正規化する
301リダイレクトでURLを正規化する
「301リダイレクト」とは、アクセスしたURLから別のURLに転送する処理です。
「.htaccessファイル」に転送先を記載してサーバーにアップロードすると、リダイレクト処理を実装できます。このリダイレクト処理を通じて、URLの正規化を実現することができるのです。
例えば、以下の2つのURLがあった場合、②のページから①のページにリダイレクトをかけると、URLの正規化が行えます。
①https://www.abc.com
②https://www.abc.com/index.html
canonicalタグでURLを正規化する
canonicalタグとは、重複したコンテンツを検索エンジンに評価してほしい1つのURLに統合するタグです。
重複しているページの<head>内に<link rel=”canonical” href=”評価を集めたいページのURL”>を追記すると、正規化できます。

URLを正規化して質のよいサイトを作ろう
URLの正規化について、詳細ややるべき理由、具体的な対策方法まで解説してきました。
URLの正規化は、サイトの質をあげるためにも必須の対策です。
複数URLでGoogleの評価を分散させず、正しく評価される質の良いサイト作りを行いましょう。


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